東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町郷土館「織物と染物の歴史展示会」に付随して藍染め体験(5/7)

2020年10月11日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 明日11日で、郷土館の「織物と染物の歴史展示会」を終わります。それに付随する藍の生葉染め体験も終わります。展示会を始めた頃は応募がたくさんあった体験もここ数日はありません。先日は岩国の方が、当展示会の新聞記事の切り抜きを持って来館されました。そして、織物と染物の展示会を見た後に藍染め体験をして帰られました。
 藍染めは初めてとのことでした。最初は、生葉をそのまま使った叩き染めをしました。タデ藍の藍とマメ科のインド藍を使っていただきました。なお、終了日を知らないで来館される方がいます。その方のため、資料は18日頃まで展示します。その後撤去する予定です。そのため、18日頃までは展示品を見ることができます。藍染め体験は、あらかじめ予約があった14日が最後となります。

      藍の生葉を使った藍染め体験(叩き染め,絞り染め)

 さて生葉藍染め体験がある朝は毎回、藍を根ごと引き抜いてバケツに入れてきます。インド藍は木なので、枝を切って持ってきます。その藍から好きな葉を選んでいただきます。その選んだ数枚の葉を好きなように布の上に置きます。そして、金槌または木づちで叩きます。ポイントは葉汁が布に十分しみ込むことです。布を何度も裏返ししては、しみ込む具合を確認しながら叩きます。葉汁がすべて布に転写し終わったら水洗いします。葉の残渣が取り除かれ、布は葉の跡が青く染まっています。

 サランラップを張る      木づちで叩く      布を糸で縛る
  

 叩き染めが終わると、絞り染めを体験していただきました。出来上がりを想像しながら、糸で布を強く縛ります。例えば、小石を入れて縛ると丸い輪のように染まります。布を丸めて縛ると、筋のように染まります。縛り終わると、藍の葉をミキサーに入れて攪拌します。その汁を使って染めます。絞り染めが終わると最後に、叩き染めした布にフェルト布を貼ってピンキングバサミで周囲を切り抜きます。叩き染めコースターの出来上がりです。今回、もっとも容易な藍染め体験していただいたのではないかと思います。来館していただき、ありがとうございました。

   絞り染めに使う藍葉をちぎる      叩き染め布をコースターに
 

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