東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施コットンクラブ 紅花染め,各種織機,双糸紡ぎなど(2/2)

2019年07月17日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 黄色と赤い色の紅花染め(絞り染め)が終わると、私の方から織機の種類についていくつかお話をしました。一番簡単なのは①段ボール織りです。そして、最近多くの方が織っているのは②リジット織りです。次に、③綜絖が木でできており経糸の数だけのマス目が切ってある織機、筬は櫛などを使います。次に、私が展示会などでデモ用に使っている筬と綜絖から成る織機(高機など)の説明をしました。1番の違いは筬と綜絖の機構です。また、経糸や織った布を巻き取る機構が有るか無いかです。実際に織機③④をみていただきました。なお、柳井縞を織る高機は④です。足を交互に踏んで綜絖を操作します。私が今回持ってきたデモ用織機は手で綜絖を動かしますが④です。

           Kさんによる双糸紡ぎのお話とデモ


 ところで、Tさん自作の織機を見せていただきました。画期的なのは綜絖部です。籠の網目を再利用して綜絖にしたそうです。小さな穴はドリルで開けたとのこと。②に相当する織機です。織機のお話が終わった頃、楽しい楽しいおやつタイムです。おやつタイムが終わると、Kさんから双糸紡ぎのお話とデモがありました。双糸紡ぎとは、紡いだ糸2本を撚ることです。二つの糸を撚ることによって糸がより強くなります。世の中で売られているほとんどの糸は双糸と言っていいでしょう。インドで紡がれた単糸2本(ピンクと空色)をスピンドルで紡ぐデモをしていただきました。ありがとうございました。今回のコットンクラブは、染め物,各種織機の仕組み解説,双糸紡ぎ、と盛りだくさんだったように思います。

  Tさん自作の織機    楽しいおやつタイム   スピンドルによる双糸紡ぎ
  

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