東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

枯れ木を焚いて、あく用の灰を採取

2018年03月28日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 春になりましたので、枯れ木を焼却するのはこれが最後のようです。この機会に、灰汁にしてあくを取るための灰を採取しました。灰は強いアルカリ性があるため、あく抜きによく使われてきました。例えば、ワラビなどの野草や栃などの木の実のあく抜きです。今回私が灰を採取したのは藍染めに使うためです。去年は、重曹や消石灰などを使ってアルカリ液を作りましたが、せっかくなので自然の素材でアルカリ液を作ってみようと思います。

            枯れ枝を焼いた跡に残った灰を採取


 焚いたのは、秋から刈り続けてきた木の幹や枝、枯れた竹などです。草の太い枯れ茎なども燃やしました。火を焚くのに一番注意するのはやはり延焼です。夕方などの風が止んだ時を狙って焚きます。また、枯れた葉は火の粉として飛ぶため、炎が大きくならないように最新の注意を払います。炎が大きいと上昇気流が発生して、より火の粉が飛びやすくなるのです。

 枯れ木などを置いて着火    大きくなる炎      枯れ枝などを放り込む
  

 炎を一定に保ちながら、そして上昇気流を押さえるようにしながら、枯れ枝などを放り込みます。夕刻が迫ってくると火を押さえます。そして、残り火だけにします。そして、火の回りに水をまきます。次の朝、完全に鎮火していることを確認してから、灰を採取します。採取するのは白い灰です。黒い炭が入らないようにします。この夏に灰に水を入れて灰汁を作り、それを濾してアルカリ液を作ります。

    勢いよく立ち上がる炎          火がだんだん鎮火
 

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