東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町の陶土を使って土器・埴輪作り(その1)

2017年04月16日 | ふるさと

 古代の田布施町には、城南地区を中心にたくさんの人が暮らしていました。その証拠に山口県で一二位を争そうほどたくさんの古墳があります。そして、鉄器や石器に加えてたくさんの土器が出土しています。外部から持ち込まれた土器も多くありますが、古代田布施町で作られた土器もあるようです。その土器を再現してみようかと思っています。つまり、田布施町の陶土を使って土器や埴輪を再現できないかと思っています。そこで、城南にお住まいのTさんのご協力により陶土を掘らせていただきました。ありがとうございました。ちなみに、Tさんの農園周辺ではたくさんの古墳が発見されています。

    陶土を掘らせていただく         スコップで陶土を掘る
 

 土器作りは全くの素人ですが、次の工程を経て土器や埴輪を作ろうと思います。1.陶土を掘る 2.陶土を水で溶かす 3.溶かした陶土を濾す(根や石を取り除くため) 4.乾かす 5.土器又は埴輪を作る 6.乾燥させる 7.中央公民館の炉で焼く 8.取り出す の予定で進めようと思っています。

 掘り出した陶土       掘った陶土を箱に入れる    水を入れて溶かす
  

 意外にも、陶土は道の横に露出していました。スコップでバケツ2杯程度掘り出して、持ってきた箱に入れました。掘り出した土を郷土館に持ち帰り、水を入れて柔らかくして溶かすことにしました。ところで、陶土(カチカチに固まった粘土)は硬くてなかなか水に溶けません。手グワを使ったり、棒で突いたり、手で揉んだりしてもなかなか柔らかくならず溶けないのです。一週間程度、郷土館で何度もこね回すしかありません。

            掘り出したバケツ2杯程度の陶土


 土器を作る人が土を買う理由が分かりました。陶土をこねて溶かしていると小石が爪の間に入って痛いなど、掘った陶土を土器作りに使えるように加工することは並大抵の労力ではないのです。今回、その苦労が分かったことだけでも勉強になりました。今後陶土を完全に溶かし、陶土に混じった根や小石などを網で取り除こうと思います。4月中に土器が作れると思ったのは甘かったようです。

       掘り出した陶土、水を追加しながら混ぜるもなかなか溶けず

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする