東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い日立製トランジスタラジオWH-901の修理(9/12)

2011年03月06日 | 古ラジオ修理工房

この日立製トランジスタラジオWH-901の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理( 1/12) 修理( 2/12)  修理( 3/12) 修理( 4/12)
  修理( 5/12) 修理( 6/12) 修理( 7/12) 修理( 8/12)
  修理( 9/12)  修理(10/12) 修理(11/12) 修理(12/12)

  高周波関連基板の配線などの調査が終わり、どの部品が故障しているのか調査を始めます。中波の局部発信回路周辺が故障しているのではないか思われます。今回は、故障の範囲を狭める調査をしました。特に、下図の中波用局部発信コイル付近の部品が怪しいと思っています。

                    白い丸内は、中波用局部発信コイル

 まず、正常に受信できる短波用局部発信を調べました。これだけ高い周波数を確認するためにはオシロスコープが必要です。しかし、ちゃんとしたオシロスコープは田舎(山口県)に置いてあるので使えません。手持ちのペン型簡易オシロスコープの波形で、短波用に局部発信していることを確認しました。

                 短波受信用の局部発信を確認中


 次に短波放送波を直接に簡易ペン型オシロスコープで見ると、ちゅんとAM変調されています。短波受信には特に問題はありません。そこでラジオの短波/中波切り替えスイッチを中波に切り替えると状態は一変します。中波用の局部発信が確認できません。局部発信していないことが分かりました。これで中波の局部発信が故障していることが確認できました。これでは、全く中波が受信できません。

     AM変調された短波受信波        発信していない中波用局部発信部
 

 続いて、中間周波数を簡易ペン型オシロスコープで確認しました。すると、短波放送ではちゃんと混合,検波,455KHZ変換されていました。しかし、局部発信していない中波では当然変換されていませんでした。どうも、中波用の局部発信コイルが不良のようです。おそらく、局部発信コイルが断線でもしているのではないかと思います。今後は中波用局部発信コイルをはじめ部品を基板から抜いて一つ一つ調査します。

                 変換された455KHZの中間周波

コメント
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