東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い松下製トランジスタラジオT-46の修理(3/5)

2011年03月17日 | 古ラジオ修理工房

この松下製トランジスタラジオ-46の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理(1/5)  修理(2/5)  修理(3/5)  修理(4/5)
  修理(5/5)



 続いて松下製トランジスタラジオをのんびりと修理しています。いつものようにラジオの裏蓋を開いて基板をむき出しにしました。ところで、私は修理の一部が終了するたびに開いた裏蓋を閉じて元のように組み立てています。毎回そのようにしていると裏蓋の閉じ方やネジの位置や締め方に慣れてきます。

                 裏蓋を開いて中の基板を取り出し中のラジオ


 今回は、容量抜けになったと思われるチューブタイプの電解コンデンサを交換しました。このコンデンサは、検波された音声(低周波)が最初に通る結合コンデンサです。容量の値は0.5μFです。まずは、交換するのものと同じ容量の電解コンデンサをストック中の中から探しました。0.5μFのものは無かったので、0.47μFものを使うことにしました。

     容量抜けした電解コンデンサ      ストック中のものから同じものを探す
 

 私がストックしている電解コンデンサは、30年ほど前にいろいろなジャンク基板から外したものです。あるいはいろいろな電子工作をした時に余ったものです。ストックして以降使っていないので多分容量は生きていると思います。

    0.47μFの電解コンデンサ                半田ごてと半田吸収器
 

 容量が抜けていると思われる電解コンデンサを基板から外しました。半田吸収器を使って、電解コンデンサが基板に取り付けてある箇所から半田を綺麗に取り去りました。以前よく使っていたのは半田吸収器でなく半田吸引器です。吸引器は無くしてしまいましたので吸収器を使いました。半田を吸収した後、問題の電解コンデンサを基板から取り外しました。

                半田を吸収中の電解コンデンサの基板取り付け部


 容量が抜けていると思われるコンデンサを基板から外すと、代わって生きているコンデンサ0.47μFを同じところに取り付けました。そして、外した時と逆に半田ごてで半田を付けて固定しました。これでラジオ放送音声がちゃんと出るようになるはずです。

    取り外した電解コンデンサ0.5μF      取り付けた電解コンデンサ0.47μF
 

 電源を入れるとちゃんとラジオ放送音声が出るようになりました。コンデンサを交換する前は、耳をラジオに当てないと聞こえないほど小さな音でした。しかし、コンデンサを交換後は大きな音が聞こえるようになりました。ただ、ボリュームをいっぱいに上げても他のラジオより小さな音です。まだ、交換する必要がある故障部品があるようです。

                 丸内は、交換後の電解コンデンサ0.47μF


 音が小さい理由は、回路上で今回交換した電解コンデンサの近くにあるコンデンサの容量抜けが考えられます。次段の低周波増幅トランジスタとの結合コンデンサやバイパスコンデンサです。次回は、そのコンデンサを調査して容量抜けがあれば交換しようと思います。

コメント
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