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東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

細工用にくるみと楮の皮を剥ぐ(1/2)

2024年03月15日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 先日、シダ,くるみ,そして楮を煮ました。意外にうまく煮えたので、我家にたくさん生えているクルミや楮をもっと煮ようと思います。煮る窯は、専用に加工したドラム缶です。練炭は火力が弱いことが分かったため、薪を使って沸かします。
 まずは、くるみと楮の樹を伐採しました。最初クルミの樹を一本伐採しました。クルミは丈夫ですので、伐採しても根元から芽が出てきます。続いて、紙の原料になる楮を伐採しました。楮も伐採後に次々に芽が伸びて再生します。

    クルミの樹をチェーンソーで伐採、大量の蔓が巻き付きたいへん


 クルミの樹が意外に大きかったので、枝を切り分けるのに時間がかかりました。蔓がたくさん巻き付いていました。普段ならその蔓を採集して籠にするのですが止めました。途中チェーンソーの刃が切れなくなりました。休憩しながら丸やすりで刃を磨きました。クルミはすべての枝を切り分けることができませんでした。ところで、ずっと中腰の姿勢で枝を切ったため足,腰.腕,そして背中が痛くなりました。

クルミの枝を切り分ける    楮の枝を切り分ける   ドラム缶で煮る準備
  

 続いて薪を作りました。乾いた枯木を30cm位の間隔で切って、斧で細かく割りました。枯木以外に廃材も薪にしました。その廃材も30cm位の間隔で切って斧で割っておきました。
 大量にあるクルミと楮の枝です。煮た後にすべて皮を剥げるか心配です。ちゃんと剥げれば、乾燥後に加工して籠などを編んでみようと思います。

     皮を剥ぐクルミの枝         クルミより細い楮の枝
 

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マオランを使って筵を試作(1/x)

2024年03月14日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 マオランの葉が何枚かあるのですが、何に応用しようか考えています。以前試作した籠は失敗しました。また剣山で繊維を取り出して縄を製作したこともありました。長大で硬めの葉をどう生かすが考えた末に筵にできないか試そうと思います。
 葉をそのまま使うのではなく、木槌で叩いて柔らかくしてから編み台で編み込みます。一畳位の筵ができないか暇をみては試作しようと思います。完成するのは半年後頃になると思います。まずは編み台を筵用に変更しました。また、駒を10個ほど使おうと思います。

         マオランを使って筵の試作を開始、半年後完成か?


 試作するにあたって、硬いマオランの葉を木槌で叩いて柔らかくしました。そのままでは水分があります。水分を含んだまま編むと乾燥後に縮みます。そこで、天日乾燥してから編み台で編みました。叩いた直後のマオランは眩しいほどの緑色ですが、乾燥するとわらと同じような茶色に変色します。わらと違って繊維が硬いのでややゴワゴワします。

マオランの葉を木槌で叩く   乾燥直後の葉、緑色    乾燥後の葉は茶色
  

 乾燥したマオランの葉の一枚一枚を、わらの筵と同じように互い違いに編み込みました。編みながら葉をねじりました。そして、両端の葉を折り返しました。完成した筵は、地面に敷いて座るなどの用途に使えるのではないかと思います。普通の筵と同じような用途に使えるはずです。以前わらで筵を作ったことがありますが、わらと比べて固めな筵になると思います。

    葉をねじりながら編み込み       両端は折り返して結束
 

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底と側面を別々に作るポシェットを試作(1/2)

2024年03月12日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 次のポシェットを試作することにしました。今までのポシェットは底から側面を立ち上げていましたが、今度は底と側面を別々に作ります。底と側面を別々に作った買物籠のポシェット版です。ポシェットの底は前回のほぼろ講習会で教える合間をみて作っておきました。小さな楕円形の底です。円座を作る要領で楕円形に編みました。今回はその底を取り囲むように側面を編み台を使って作りました。買物籠もそうですが、底と側面を別々に作った方が作りやすいような気がします。

        底の楕円座に合わせて側面を編み台で編みあげる


 ポシェットの側面を作ったクラフト小屋、寒くてたまりませんでした。あまりに寒いため、やむなく七輪に練炭を入れて火をつけました。昔の練炭は火をつけるのが大変でした。ガスバーナーで10分以上過熱して火をつけていたように思います。しかし、今は着火剤が練炭に着いているためマッチが簡単に火をつけることができます。でも、それだけ練炭の単価が高いように思います。400円/個位です。

 ポシェットの楕円座の底   編み台で側面を編む    寒いので練炭に火
  

 ポシェットの側面円周の長さがほぼろより短いです。そのためほぼろより早く作ることができます。いきなりほぼろを作るよりも、先にポシェットを作った方がいいかなと思います。ポシェットを作るだけでも編み台などの使い方を熟知できます。それに円座の作り方を学ぶこともできますので。
 ポシェットの側面を作ったので、次回は側面を底に合体させます。そして、紐を取り付けてポシェットを完成させようと思います。

   底の楕円座に側面を合わせる      形が見えてきたポシェット
 

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わら細工でポシェット製作の治具を製作し確認(7/7)

2024年03月10日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 これまで作ったポシェットは模様がありませんでした。そのため、試しに模様をいれてみました。ほぼろで入れた模様と同じものです。この時はスゲを細く撚った紐を使って模様にしました。しかし、この方法では後日色落ちしてしまいます。そのため、染色した麻糸を購入して使ってみました。
 ただ、色の種類が少ないため配色に迷いました。一度赤糸を使ってみましたが目立ちすぎました。そのため青糸と黄緑糸の組み合わせに変更しました。しかし、今度は逆に黄緑糸が目立ちません。配色の難しい事!

        側面に青糸と黄緑糸で模様付けした蓋付ポシェット


 模様付けは曲がり針を使いました。単純な模様なので一時間内に縫えました。もう少し複雑な模様でも良かったのですが、私は刺繍が苦手のためこの菱形模様にしました。なお、以前無謀にも子供達に刺繍を教えたことがありました。うまく教えることができず、ハラハラドキドキでした。以後、刺繍を教えることはやめました。

  青糸を縫い始める     縫い終わった青糸     途中でやめた赤糸
  

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わら細工でポシェット製作の治具を製作し確認(6/7)

2024年03月08日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 四苦八苦しながら、わらで二個目の蓋付ポシェットを作っています。なんとかポシェットらしい形に仕上がったため、肩掛け紐を取り付けました。これまでは、わら,芭蕉,そしてチガヤで紐を作ってきました。何で紐を作ろうかと考えていたら、染色したマオランの繊維が余っていることを思い出しました。今回そのマオランの繊維を使って紐にしました。二重撚りしました。やや短めの紐ですので子供が肩に下げるにはちょうど良い長さだと思います。

            なんとか完成した蓋付きのポシェット


 マオランの繊維は紅花で染めました。そのため、薄い朱色または薄いピンク色です。藍染めしたものもありましたが、紅花で染めたマオランが目立たなくて良いかと思いました。マオランは葉が1m以上の長さがあるため、わらのように繊維を継がなくても紐に綯えます。
 さて、次回はこのポシェットに簡単な模様をつけてみようと思います。

  薄い朱色のマオラン繊維を綯う     マオランの紐をポシェットに取り付け
 

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わら細工でポシェット製作の治具を製作し確認(5/7)

2024年03月06日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 2個目のポシェットは蓋付きにしようと編み方に四苦八苦しています。一番の問題は、前回のポシェットと同じように側面に隙間が空いてしまうことです。なるべく隙間を無くすようにきつめに編むと縮まってしまうことです。
 何でも自己流で作るといろいろな問題が出てきます。やれやれ。制作マニュアル本で見るような籠は、太古の昔から試行錯誤して選別された効率的な編み方だと思います。数千年の試行錯誤には、私のような数年の試行錯誤では歯が立ちません。
 しかし、いろいろ考えながらわら細工することは頭の体操になります。失敗することが多いのですが、たまに良い作品ができると報われます。さて、今回のポシェットは成功品となるでしょうか。

         形が出来上がってきた蓋付きポシェット


 強めに編んだため側面が縮まってきました。仕方がないため、中に半丸板を入れて引き伸ばしました。湿らせてから引き伸ばして乾かすと縮みが治りました。次にポシェットの蓋部分の編みに入りました。丈夫な蓋にするためわらで縄を挟みました。編み台を使って蓋を編みました。

湿らせ内側を引き延ばす   比較的形良い側面に    隙間ない分厚い底部
  

 立ち上げたわらを縄で挟んで蓋を作りました。ただ、わらが短かったため小さな蓋となりました。小物をポシェットに満載すると締まりにくい蓋になりそうです。そのため、最初閉じ紐を一つにする予定でしたが、閉じ紐を三ヶ所にしました。蓋を閉じる時は、紐を木の小棒に引っ掛けます。なお、蓋を編み台で作る時に蓋の縦長が不均一になったのはやや残念でした。                  

 立ち上げたわらを編み台で蓋に編む    余分な蓋のわらをハサミでカット
 



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わら細工でポシェット製作の治具を製作し確認(4/7)

2024年03月03日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 次のポシェット作りを始めました。前回はわらの品質が悪かったため、今回はこの秋に収穫した新鮮なわらを使いました。何度も叩いて柔らかくした後、よく目を凝らして良いわらだけを一本一本選別しました。選別から洩れたわらは半分にもなるでしょうか。前回と同じように釘をたくさん打った治具を使ってポシェットの底を作りました。良いわらばかりなので、隙間が無くギューギュー詰まった底になりました。

     ポシェットの底を作るも、隙間がなくギューギュー詰めの底に


 前回と同じようにわらを格子状に組みました。良いわらを選んだので、どれも真っすぐで太い茎です。そのため、底を隙間なく組むことができました。良いわら細工製品を作るためには、わらを惜しんではいけません。徹底的に良いわらだけを選別する必要があることが分かりました。

 水を含ませ何度も叩く   良いワラだけを選別中    綺麗で太いわら茎
  

 良いわらは茎が太いため、底を組む時にギャーギュー詰めになります。そのため、力を入れて押し込むように組みます。そのため、隙間の無い底が出来上がりました。治具から取り外す時、周囲に紐を巻いて底が解けないようにします。今後は側面を立ち上げて蓋付きポシェットに編み上げていきます。

   隙間なく交差させて底を組む      底が解けないように紐を巻く
 

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移植したマオランに施肥、越冬するか心配

2024年03月02日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 夜はまだまだ寒い日が続いていますが、昼間は天気が良いと気温が上がるようになりました。日も長くなりました。それが分かるのか雑草も少しずつ伸びてきました。
 去年の冬に移植したマオランの根元に株元に鶏糞肥料をまいておきました。施肥していて気が付いたのですが、葉の色が思わしくないことです。中心部の葉を引っ張ると、スルスルと芯や葉が抜けるのです。移植したばかりのマオランは冬に弱いようです。晩秋に株元に土寄せするか籾殻を被せて置けば良かったと反省しています。

      去年の冬に移植したマオランに施肥、無事に越冬するか?


 そこで、すべてのマオランの株をチェックして回りました。大株になると冬に強いようですが、幼株は寒さに弱いようです。原産地ニュージーランドではどんな気候で育っていたのでしょうか。異国の日本では育てるのはなかなか難しいようです。
 ところで、マオランに近くにあるクヌギの切株、去年たくさんのひこばえが生えてきました。その枝元をノコギリで枝打ちしておきました。もうひこばえは生えないと思います。

   葉色がやや薄い      抜けた葉や芯      クヌギの枝打ち
  

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わら細工でポシェット製作の治具を製作し確認(3/7)

2024年03月01日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 底側、側面の中側、そして出入口側のわらを紐で結んで何とかポシェットの形に仕上がりました。しかし、わらの品質が良くなかったためか満足できないポシェットになりました。隙間が空いた虫かごのようなポシェットです。これを反省して、次にもう一つ作ろうと思います。次は蓋付きポシェットを構想しています。

          残念!やや雑な形に仕上がったポシェット


 今回はわらの品質が悪いのに閉口しました。曲げると折れるし、裂けるし、わらくずが出ます。ちゃんとわらを紐で縛れないのには困りました。作る上での注意したのは、第一作はびくのように入口が窄まったため、窄まらないように広く口をとりました。

  出入口を紐で編む     わらのひれをカット    袋状に出来上る
  

 わらで袋を作ると、どうしても隙間が空くことに気が付きました。今後は隙間が空かない工夫をする必要があります。次は良いわらを選んで、なるべく隙間がないポシェットにして、しかも蓋付きを構想しています。二つの治具は改良すべき場所がないか検証しようと思います。また、このポシェット麦わらで作ってみたらいいかも?とも思いました。 

   わらとわらの隙間がスキスキ   何だか虫かご状、スズムシ飼えるかも?    
 

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わら細工でポシェット製作の治具を製作し確認(2/7)

2024年02月28日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 さて、編み台を使わないでわらのポシェットを作り始めました。今考えれてば、この秋にいただいた新しい稲わらを使えば良かったと反省です。わらが古かったため、水で湿らせたのですがあちこちで割れたり折れたりしました。特に節の部分です。
 最初、釘をたくさん打った治具で底を織りました。そして、折れ目がほつれないように、新治具で底を押さえるようにして紐で楕円形に編みました。わらとわらの間が空くので、隙間ができるようにしました。結んだ後に二重巻きした後に結ぶように編みました。試行錯誤の繰り返しです。

      底を織り終わると、解けないように周囲を囲むように編


 第一作は私が作ったためか不思議とうまくポシェットができました。ところが、夏の講習会で大人の方が一人、そして子供が二人このポシェットを作りました。冬の講習会でも。ところが、私の作り方と同じに作ったはずなのにあまりうまくいきません。編み台を使ってポシェットの側面を編む時です。全体の形を頭の中で描きながら編まないといけません。単純に編み続けるだけでは、ポシェットの側面が上手に閉じないのです。

  結んだ後二十巻き     新治具で底を押さる    側面を立てて編む
  

 私は誰にも教わらないで、言わば自分流でオリジナルわら細工をします。手や間隔だけで覚えていることがあるため、うまくこつを伝えられないことがあります。とにかくいろいろ試作して、誰でも容易にできる方法を考えようと思います。今回作っているポシェット、作り方をいくつか変えて試作してみようと思います。

     側面を次々に編んでいく      ポシェットの出し入れ口を編む
 

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アケビ蔓を軸にマオランの葉を巻き付けて籠の試作(2/x)

2024年02月26日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

  前回作りかけて失敗したアケビ蔓を軸にした籠作り。今度はアケビ蔓の数を増やしてみました。さらに、蔓の長さを増して蔓をしばらく水に浸けて柔らかくしてみました。そして、軸を組んで見ました。ただ先日採取したアケビ蔓のうち細い蔓は、枯れて折れやすくなっていました。そのため、太めの軸を使いました。
 四本の蔓を十字に組んで、その間に一本片側軸を追加しました。つまり中心から9本の蔓が広がるように配置しました。その軸にマオランの葉を回すように巻き付けようと思います。さて、うまく籠になるでしょうか。

        放射状にしたアケビ蔓にマオランの葉を巻き付ける


 マオランの葉は比較的容易に手に入ります。しかし、その加工方法がいまだに未熟です。葉を直接籠にしてみましたが硬くて失敗しました。剣山て細かく裂いて縄に加工しましたが、とても手間がかかります。縄に使うだけではわらやチガヤで十分なような気がします。マオランの葉を木槌で叩くととても柔らかくなります。その柔らかい葉を巻き付けたら籠になるかどうかと今回試しています。

  採種したアケビ蔓     9本のアケビ蔓      4本と4本を十字に
  

 叩いて柔らかくしたマオランの葉をそのまま編んで縄できないかとも考えています。そもそも、マオランは緊急用の縄として畑の隅に植えられましたので。これまでいろんな失敗を重ねているため、話のねたに良いかも知れません。他の仕事に飽きたら、マオランを籠にできないか試しています。

   蔓を組んだ根元を縛って固定     マオランの葉を木槌で柔らか
 

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わら細工でポシェット製作の治具を製作し確認(1/7)

2024年02月25日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 先日、わら細工民具ほぼろの製作講習会を開催しました。その時、ポシェットを作っていただいたのですが、私以外の方には難しいようでした。特に片袖編み台での編み方が難しいようでした。第1作のポシェットを片袖編み台で作りましたが、私にはそう難しすぎるほどではありませんでした。何十回も編み台を使っている私は、編み台での難しい編み方を自然に会得したようです。
 片袖編み台を使わなくても製作できる治具を作ってみました。製作中のポシェットをテーブルの上に固定できる治具です。今後その使い勝手を試そうと思います。場合によっては改良します。

           片袖編み台の代わりになる治具を製作中


 その治具を使うと、ポシェットの側面を円柱状に立てることができます。この治具がないとポシェットを固定できず編みにくいです。ポシェットの底の形になじむように、板をノコギリで楕円形に切り抜きました。さらに、なめらかな楕円になるようにグラインダーで加工しました。

  楕円の長辺を測定     楕円の短辺を測定    板を楕円形に加工中
  

 そして、楕円形に加工した板に鉄塊を二つ接着剤で付けました。その鉄塊はたまたま私が持っていたもので重りの代わりです。そうして完成した治具をポシェットの底に置くと、まあまあいい感じで安定しました。この治具を使って2個のポシェットを試作してみようと思います。
 ポシェット以外の買物籠なども、私は何個も作っているためそう難しくはありません。しかし、初めての方には難しいのかも知れません。そのため、いろいろな治具を考案して編み方や織り方などを少しでも容易にしようと思っています。

   精密ノコギリで板を切り出す     丸い鉄辺を楕円形の板に接着 

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わら細工 冬のほぼろ製作講習会

2024年02月20日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 2年ほど前までは不定期にわら細工講習会を開催していました。当初は数人で集まって開催していました。今は春,夏,秋,冬と定期的に開催しています。今回は冬で屋外は寒いため麻郷公民館内で開催しました。広報などで告知していなかったため参加者は多くなく6人でわら細工をしました。ほぼろを3人、そしてポシェットを3人が制作しました。私はもっぱら教えたりアドバイスする役でした。そのため、ポシェットの底しか作ることができませんでした。

       わら細工講習会でほぼろやポシェットを製作する方々


 前回の講習会ではポシェットの人気が高かったのですが、作り方がやや難しかったように思います。今回は私を含めて三人が作りました。難しい原因の一つは側面を片袖の編み台で編むことにあります。参加者の一人のsさんが、編み台ではなく底を押さえてわらを上に向けてから編んでいました。それを見て、編み台を使わないで容易な側面を編む治具を作ろうと思います。
 半年前に私が気晴らしに創作したそのポシェットが気を引くのか、子供を含めていろんな方が作っています。今後はさらに数多くのわら細工民具を考案しようと思います。そして、それを皆さんに楽しみながら作ってもらおうと思っています。

 開催した麻郷公民館    ほぼろを作る方々    ポシェットの底を製作
  

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新しい編み方の買物籠を試作(5/5)

2024年02月14日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 ようやく新しい編み方の買物籠が出来上がりました。基本的な作り方はほぼろの製作技術を応用していますのでほぼろの仲間とも言えます。今回の編み方は、猫ちぐらをヒントにした買物籠です。底は楕円の円座で側面はほぼろそのものです。
 今回作った買物籠を応用すれば、細長い猫ちぐらを作ることができます。別の言い方をすれば猫籠と言えるかも知れません。しかも、手持ち紐を持って猫籠ごと猫を運べます。いろいろな応用ができそうです。

            底と側面を別々に作った買物籠


 さて、買物籠の本体と手持ち紐が完成したため、本体に手持ち紐を取り付けました。最初、紐を使ってバランスを確認しました。確認しながら手持ち紐を取り付ける場所を決めました。基本的には円周の縁を四等分した箇所四点に手持ち紐を取り付けます。

 紐を付けバランス確認  手持ち紐の片側取り付け   ミシンでカバー製作
  

 手持ち紐はチガヤを撚って作りましたが、やや肌触りが良くありません。そこで、他の買物籠のように布でカバーを作りました。今回はやや地味な柄でした。前回作ったようなやや赤みのあるオリエント的な柄が良かったような気がします。とは言ってもこれは個人の好みなので、製作者のお気に入りな柄でかまわないと思います。
 次に作る買物籠は、今回作った買物籠の側面を上下逆にしたものを作ってみようかと思っています。

    製作中の手持ち紐カバー      手持ち紐カバーを差し込み中
 

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くるみ,楮,シダなどを煮るための窯を試作(4/5)

2024年02月12日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 これまで、くるみやシダなどを煮るためにブリキ缶を使うことばかり考えていました。ところが、ブリキ缶の幅がドラム缶とそう違いがないことに気が付きました。
 そこで、ブリキ缶でもドラム缶でも熱湯が沸かせるような窯に変更しました。主な修正点はドラム缶に合わせて窯の幅を数cm広くしました。また、火の熱がよく伝わるようにブロック塀の高さを少し高くしました。今後、練炭や薪などを使ってドラム缶とブリキ缶の沸かし具合などの違いを確認しようと思います。なおセメントを使っていないので、簡単に解体してどこにでも自由に移動できる窯です。

        ブリキ缶もドラム缶も載せられるように改造した窯


 ドラム缶に蓋を付けました。蓋があると熱が逃げにくいため、湯音が上がりやすくなると思います。蓋に蝶番を取り付けて容易に開閉できるようにしました。
 さて、ブリキ缶が使いやすいでしょうか、それともドラム缶が使いやすいでしょうか。ドラム缶の方が鉄板が厚いため長持ちするとは思います。近々火を燃やして熱湯を沸かし、くるみやシダを煮てみようと思います。もちろん火事にならない対策もしています。

   窯のブロック塀を高くする       ドラム缶に蝶番で扉を付ける
 

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