ただでさえ湿度が高かった今日、鎌倉の谷戸はメガネが曇ってきそうなほどジメジメしている。
あるお寺のご住職とお話させていただいた部屋には冷房装置ひとつなく、自分の襟足からポタポタと汗が落ちては首筋を伝っていくのがはっきりとわかった。
「どうぞ」と置いていただいたウチワを使うわけにもいかず、「どうぞ」とススメられた熱いお茶は飲まないわけにもいかず(笑)。
集中、集中とは思うものの、雑念が。
パシッ、パ、パーーーンと、肩を叩かれそうである。
おぉ、そうなのだ。いま目の前にいらっしゃる方こそ、あの日ボクに気合いを入れてくれた和尚さまなのである。
集中、集中!
なんとか、でもとてもいいお話ができて、冷たいお菓子もいただき、徐々にではあるがクールダウンしていく。
帰り際、坂を下りながら振り返れば、雨上がりの緑の濃淡が信じられないほど鮮やか。ボクは立ち止まり、その美しきにしばらく見とれていたのである。
このとき写真は撮るのも忘れてしまっていたので、少し離れた場所で。見とれていたのは、ほとんど陽の射さないもっとジメジメした所。
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