「ウッ、ウッ…、ごめんな~、ウッ…」
23時過ぎの水道橋駅のホームで、連れの肩に顔を押し当て嗚咽を漏らす男がいた。
二人とも今時の大学生風。
「だいじょうぶだよ」
泣きつかれている男は遠くに視線をやったまま、淡々と慰めている。
考えてみると、大人の男が人ごみの中でオイオイ泣きじゃくっているのを見たのは初めてかもしれない。ちょっと異様な光景だった。
彼に何が起きたのかは知るよしもないが、僕が声をかけてあげるとすれば一言
「コラ、しっかりせんか若者!」(もちろん波平さんの口調で)
おっと、慰めの言葉でなくてごめんね。
さて、写真は僕が一人泣く時の三点セット。
今日は雨のため不要だったけどね。