聞くことさえ恥ずかしかった。
でも、少女コミックがズラリと並ぶエリアにおっさんが立っている状況こそがマズイと思い、勇気を振り絞って聞いたのだ。
もちろん、いかにも誰かに頼まれてやってきたかのような顔をして。
「え~っと、何だったかなぁ、う・み・ま・ち?ダイヤ…」
「あっ、『海街ダイアリー』の4巻ですね、今日発売の」
若い女性の店員さんが僕の先を歩き出した。
後ろを着いていくと、おやまっ、ほんのいま歩いてきたコーナー入口付近にドドーンと平積みになっていたのだ(笑)。
「こちらですね」
その中の一冊を僕に手渡してくれる。
「あっ、あぁ~、そうかな? うんうん、あぁこれだ、これだ。ありがとうございます」
うわっ、レジの女性店員も僕の顔をチラリと見たぞ。
どうしてそこまでして…って。
まあ別に発売日に買わなくたっていいんだけどね。
ただ、4巻もまた鎌倉市内の各地が登場している。
それにしても、初めてこのマンガを読んだ時は、その舞台となっている鎌倉でまさか自分が働くことになろうとは思ってもいなかったのだ。
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