「被写体ですか?カミさん。変な男でしょ」
先日訪問した会社の方が、自嘲気味にそう言った。
なんでも20万もするレンズを買ってしまったというので、いったいどんな風景を撮っているのですかと尋ねた時の答えである。
「もっぱらカミさんのポートレート」だというのだ。
その方、40歳位なので、奥さまもちょうど子供から手が離れるころか。
一瞬驚いたが、考えてみれば素晴らしい趣味ではないか。風景や花なんか撮っているより、よっぽどいい。愛するものをカメラにおさめるなんて。
撮るほうも、撮られるほうも、これ以上の幸せがあるだろうか。
当然、より美しい作品づくりのためには、よりよい機材が必要になってくるわけで。すると、モデルである奥さまは、少々高くてもOKを出す…。そう、そこには、素晴らしいグッドサイクルが出来上がっているのだ。これはステキ、理想的。
そして何より、この美しすぎる趣味を堂々と他人に言えるというところが、ちょっと羨ましかったりもした。
そうだ、僕も“カミさん”のバレーボールの試合にでも出掛けて、その肉弾戦?をコートサイドで身を乗り出して撮影してみるか。
「変態!」と罵声を浴びせられ、場合によっては捕まる危険性を大いにはらんではいるが。
今日の写真は本文とは関係ありません。今夜帰りがけにラクーアで。
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