修行の先に

修業僧が雨の中を托鉢に出掛けて行く。
街角に立ったり、家を回ったり、たいへんな苦行である。
と思っていたけど、ちょっとだけいいこともあるらしい。こういう日はあらかじめお昼に伺うお宅が決まっていて、そこでは必ず食事で労ってくれるのだという。
そして、その食卓には肉料理もあがるのだとか。
あがったものは、ありがたく残さずいただかなければならない。これが修行僧のきまり。一汁一菜の素食が常の修行中、食べる楽しみを味わうひとときとなる。迎えるお宅も、そのあたりは重々承知の上とのこと。実は栄養補給という一面もあるらしいのだ。うまく考えられているものですね。
雨に打たれて黙々と歩く修行僧、誰も見ていない時はスキップしているかもしれない（笑）。