湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

ナニゴト?

2016-11-15 23:44:26 | あんな話こんな話


一昨日の朝のこと。
大船駅に滑り込んで来た電車のドアが開き乗り込むと、正面、つまり反対側のドアの前に若いニイちゃんが横向きで寝っ転がっていたのだ。

寒そうに体を曲げた体勢で。小さなバックは足の先の方。どう見ても酔っ払ってそのまま寝ちゃったかんじ。

「あら、タイヘン、息してるかしら」
「やだー」

後から乗り込んで来たおばちゃんたちが騒ぎ始めた。

「真っ青じゃない」

そう言われると唇の色が悪い。でも、その唇の半開き状態が爆睡中を物語ってはいないか。

電車はすでに発車している。
目障りではあるけれど、混んでいるわけでもないので、そのままにしておいてもいいだろうと思っていた。

「どーしましょ」
「車掌さんよね、知らせないと」

「わたし、呼んできます」
少し若いおばちゃんが最後尾に向かって走り出した、

おやおや、タイヘンなことになってきたぞ。
さすがに黙っているわけにはいかないので仕方なく僕も立ち上がった。


「おい、おい、だいじょうぶ? おーい、おーい」
肩を叩く。
「う〜ん、うるさ・・・」

なんだよ、やっぱり寝てるんじゃん。僕は席に戻った。


「ダメダメー、車掌さんいませんでした」
さっきの方が戻ってきた。
いやあ、いないことないでしょ、いまアナウンスしてたしね(笑)。

「前のグリーン車に行ってきます」
「そうよ、グリーンにも一人乗ってるはずよ」

いや、声だしてるからだいじょうぶですよという僕の声も聞かず、小走りで行っちゃったよ。

さて、おばちゃんの一人。彼に近づいて恐る恐る鼻の下に手をかざす。でも、確認できないで困っている。

北鎌倉駅が近づいてきた。
僕はおばちゃんに聞こえるように
「彼の背中のドアが開くいてそのままゴロンといっちゃったら危ないから起こしましょうね」
と言って、彼の肩を揺らす。

「こっちが開くよ、危ないから、さあ、立って、ほら!」
強めに言ったら、むっくり起き上がった。

おばちゃんたち、後ずさり(笑)。

その場に立ったままなので「寝るならこっちでな」とシートに導いた。

「あぁ、よかったわ」
「酔って寝てたのね」

って、どー見てもそーだったでしょ!


「グリーン車にも車掌さん、いませんでした・・・あら?」
再び戻ってきた若い方のおばちゃんは、さっきの場所に彼の姿がないのでびっくり。すでにシートに腰掛けているのが彼だとは気づかなかったようだ(笑)。

というわけで、人騒がせな酔っ払いと人騒がせなおばちゃんたちの顛末である。
何事もなくて良かったのか、そもそも何事もなかったのか。車内の急病人はこうしてつくられる。のかも(笑)。


写真は夜遅くの横須賀線車内。そう、そのあたり横たわっていた。

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