「必死」
もうその言葉しか思い浮かばない攻防だった。
深夜の録画放送で見直して、その思いを一層強くした。
ピッチにいた誰もが目の前の戦いに、一つ一つのボールの行方に全身全霊で立ち向かっていたのだ。手を抜くことなど誰もできない。手を抜いたらブーイングの前に殺られてしまう。審判だって、その雰囲気に飲まれちゃったのではないか。その一瞬一瞬を、その行方を見守るスタンドも、スタッフも、モニタの前の誰もが、今までに経験したことのない高みにいたのではないか。
お世辞にも美しいプレーとはいえなかったかもしれない。でも、両チームのひたむきさこそが美しかった。涙が出た。あれを観たら、もうどっちが勝ったっていいじゃないかとさえ思えてきた。
でも、サッカーの神様というのは、どちらかに微笑を投げる天使で、どちらかをドン底に突き落とす悪魔でもある。先制して追いつかれる展開も、審判の笛も何もかもが、クロスパーに弾かれたボールがフワリと落ちてくるその場所に、その選手のところにつながっていたのかと。本人は「たまたま僕のところに」とコメントしているが、彼の10年間と僕たちの10年間が重なって、きっとそこへボールを運んだのだ。その10年の思いが、甲府の選手やスタンドを埋めた青と赤の思いを上回っていたとしか考えられない。
そして、それを決めさせたのは、間違いなく彼自身のキャリアと何より熱いハートだった。
なんという結末。痺れた。叫んだ。泣いた。誰がこんなシナリオを書いたのか。
でも、まだ大団円を迎えたわけではない。“小一番”を終えただけだ。あと2試合。シナリオを描いていくのは、選手がこれまで積み重ねてきた経験と日々のトレーニングと熱い気持ちと、それを支えるたくさんの人たち自身だということがよくわかった。
さあ、もっとハートを込めて物語を最終章へ書き進めよう。
ただ、あまりに劇的過ぎるシナリオだと、もうカラダが持ちません(笑)。よろしくお願いします。必死にやりますけどね。
メインスタンドの入場を待つ列。緑と青の姿もかなりある。
コレオ対決。上空から見たかった。
6分、田原選手からのパスを受けて持ち込んで中村選手がキレイにゴール!
早くも盛り上がるスタンド。
10分、アジエル選手が相手を引き付けておいてヒョイと出す。走りこんできた臼井選手が決めて2点目。
思わぬ展開にスタンド大盛り上がり!
そして5分のアディショナルタイムも3分経過。坂本選手の渾身のゴール。甲府の選手がボールの行方を見ているのと対照的に、坂本選手はすでにゴール裏へ動き出している。おっと、ボールがゴールの中で銀色に輝いて見えます。銀じゃない、プラチナ色か!
こんな展開が待っていたのか!「エーッ?」「ウッソー?」嬉しいのに信じられない、どーしたらいいの?という感じ。
スタンド前で選手がダイブしている。
まずスタッフがやってきて折り重なる。報道陣も走ってくる。必死!
時計は45分を指している。
そして、歓声でよく聞こえなかった長いホイッスルのあと、ベルマーレビッグウェーブ。
ゴール裏に挨拶にやってきた選手たち。残念ながら、勝利のダンスの写真はなし。
そして、おまけ。
アジエル選手が誰かに馬乗りになっている。横で声を掛けているのは村松選手。
「あっち、あっち、あっちへ行かないと!」
おや、下になっていたのは選手じゃない。カルロスコーチだ。
やべっ、ピッチに入っちゃって、レフェリーに見つかったらヤバイよ
逃げろー!って、レフェリー見てますから(笑)
いや、スタンド前で何かが起こっていたから駆けつけたようですね。
絶対!絶対!上がってきてください!
最近はレッズの結果の次に
ベルマーレの結果が気になるようになりました(笑)
先日のレッズも劇的な勝利でした。
泣きました!叫びました!
それはまるで
優勝が決まった時のような雄たけびでした。
残り全部勝ちましょう!!!
不況なんて吹っ飛ばしましょう!!!
ぜったい上がります(ホントは優勝して上がりたかったんだけど)。
かつて、ともに落っこちた仲。
ずいぶん差がついてしまいましたが、
ぜひまたご一緒に。
よろしくお願いします。
そして、たまには勝って泣かせてね(笑)。