ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

虎尾の町散策

2016-04-07 20:55:27 | 町を訪ねて

 雲林縣の虎尾へ行くと言ったら、台北の知人たちは、虎尾って面白いの?何かあるの?ということを異口同音に言われたのですが、いやいやどうしてどうして。虎尾はとっても魅力的な町でした。



 糖廠(台湾製糖)がある虎尾は、かつて砂糖の原料であるサトウキビを運ぶ五分車が町を走る、活気溢れる町でした。砂糖の製法が変わった現在では、その活動も影を潜めてしまいましたが、虎尾には台湾糖業文化が今でも色濃く残っています。
 もちろん台糖名物、アイスクリームの販売もやってますよ~ん!



 虎尾では台糖で大活躍した五分車に関するものが、あちこちで見られました。


    
 かつて五分車が走っていた線路が街中に残っています。


    
 線路は続くよ、どこまでも~。


    
 踏み切りの信号機看板も健在です。


    
 アスファルトの上にずっと続いている五分車の線路。乗り物ファンにはたまりません。



 日本統治時代の明治40年に建てられたという五分車の虎尾駅の駅舎です。修復されて今では旅行センターになっています。



 木造の造りもきちんと再現されています。



 中には喫茶店もあり、飲み物も飲めますよ~。



 切符売り場まで再現されています。



 一番ホームと書かれた扉の向こう側には・・・・



 おお!先頭車両の汽車が置いてありました。



 町の南部、虎尾渓には五分車が通っていた鉄橋が保存されています。



 今では五分車もこの橋の上をもう走っていませんが、歩いて橋を渡ることができ、観光客が大勢橋の上を歩いていました。



 鉄橋の側には説明書きもありました。読んでみると、昭和6年に造られたとあります。しかし、台風の被害で鉄橋は壊れ、修復がなされたということです。


    
 橋の近くにこの鉄橋に寄せる熱い思いが語られていました。



 古くからの建物も虎尾には多く、こちらは元合同庁舎の建物。重厚な構えを見せているこの建物は、日本統治時代に、消防署や派出所、公会堂が入っていた建物です。今ではスターバックスとお土産物屋、誠品書店が入っています。



 その向かい側には、元虎尾の郡役所だった建物があります。今は布袋戯(台湾伝統の人形劇)記念館になっています。



 その西隣には虎尾の郡守官邸だった木造の建物があります。



 今では、雲林故事館という名称になっていて、当時使われていた生活用品などが展示されています。残念ながら、開館時間ではなかったので、展示物は見られませんでしたが、その周りでおみやげ物の販売が行われていました。



 小さな書店や、ミニカフェも併設。



 木造家屋の裏側では、昔ながらの遊具を使って遊ぶ空間もありました。



 福民路は老街。



 昔ながらの家々が並んでいます。



 福民老街は大きくはありませんが、味のある通りです。



 今では誰も住んでいないお宅や店舗が目立ちます。


    
 虎尾鎮政府は今後この老街を修復するらしいので、もう何年か経ったらリニューアルオープンされることでしょう。



 福民路と中正路の中ほどには「虎尾厝沙龍」という日本式とフランス式が融合した建物があります。1940年代に建てられた和洋折衷建築のサロンは、今もカフェとして、骨董資料館として存在しています。