今回は月刊WiLL6月号に掲載された光市母子殺害事件の被害者・本村洋さんの独占手記を読んで思った事と、それに付随する事を少々書きたいと思います。
が、その前に。
私がこの光市母子殺害事件を本気で“追いかけよう”と思ったきっかけとなったのは、「裁判所が殺された家族の遺影持ち込み拒否」と言うニュースからでした。
このニュースを見た時、「え?なぜそれがダメなの?」と驚いたのですが、拒否理由が「被告が動揺するから」との説明に「裁判所は被害者よりも加害者の方が大事なのか?」と疑問を持ったからなんです。
同時に本村さんのご両親が傍聴席の抽選に外れた、との記事も載っており、そこで初めて知った裁判の傍聴席は例え被害者の遺族であろうと優先権は無く、あくまで抽選によって行われる為、抽選に外れてしまえば傍聴出来ない、と言う“事実”には、もはや驚きを通り越して怒りすら覚えました。
そんな馬鹿な!
日本の司法はそんなに遺族への“情”がないのか!と。
それから、この“事件”についてネットや雑誌等を調べまくり、その結果、日本の司法と言う物が如何に加害者優先で、逆に被害者をないがしろにしているかを知り、再び怒りがこみ上げてきました。
そして本村さんが如何に“前例”と言う“壁”に毅然と立ち向かっていったか、も。
でも、この事件を皆に知ってもらいたくて自分のブログに取り上げよう!と思ったのは、やっぱり弁護団が変わってからですね。
あの、連中の常軌を逸した発言と行動には最早黙っていられなかったんですよ!
と言う経緯だったんですが・・・さて、ようやく本題に入ります。
このWiLLに掲載された手記は、広島高裁で22日に判決が出た直後に書かれたもので、四百字詰め原稿用紙50枚、22ページに渡って掲載されてあります。
この雑誌は26日発売ですから、よくぞ掲載を決断したものだと思います。
しかし、こういう記事は“熱いうち”に載せる事に意義があるので、その点から言っても編集責任者である花田氏は大英断をしたと思っています。
「22ページ」と言うと、一瞬読むのが大変だと思われるかも知れませんが、実際読んでみるとそんな事は全く気にならず、文字通り一気に読めてしまいます。
それ位良く書かれた文章で、文才の無い私は、改めて本村さんには敬意を払わざるを得ません。
で、まず読んだ感想ですが…本当に涙と怒りなくしては読めませんでした。
九年間の闘いの末に辿りついた「判決」の瞬間、私は…
最愛の家族を奪われた私には、事件以来想像を超えた困難が次々と降りかかった。挫けそうになり、自殺をも考えた日々。そんな中、私には、自分を支え、勇気を奮い立たせてくれる「唯一の場所」があった。
この序文を見ても、本村さんが如何に苦しみ、傷つき、挫折しかけながらも回りに支えられて、文字通り「歯を食いしばって」ここまで来たのかが良く判ります。
内容は読んでいただくのが一番早いのですが、とりあえず順を追って箇条書きで紹介してみます。
・弥生さんの変わり果てた姿を見つけ、更に夕夏ちゃんも殺されていた事を知った時の悲しみ。
・「少年法」によって、犯人の氏名や経歴、犯行動機すら教えてもらえないどころか、裁判を受けずに放免されるかも知れないと知った時の驚愕。
・犯行動機、殺害方法、屍姦していた事まで、遺族は事前には教えてもらえず、法廷での検察側と弁護団とのやりとりの中でしか知る事が出来ないと言う、被害者遺族の冷遇。
・あくまで「永山裁判」にこだわる“当初から結論ありき”の裁判官の判決への絶望と敗北感。
・一部では司法への挑戦とも言われていた「犯人をこの手で殺す」の言葉の意味と重さ。
・全く反省をしていない犯人・福田と、その“事実”を認めようとしない裁判官への怒り。
・上告後から三年九ヶ月後、「弁論を開く」との最高裁からの連絡によって「死刑」への一縷の望み。
・差し戻し控訴審後結成された新弁護団の、“異常”と言う言葉すら通り越した“奇想天外な事実”に対する怒りと脱力感。
・そして弁護団の主張に迎合し、己が罪を認めず、真実を告げる事すらしようとせず、ひたすら死刑を逃れようと足掻く犯人・福田への絶望。
・歳月と共に二人の声や顔の記憶が薄れていく事への自戒。
・突然BPOから提出された「被害者側に偏りすぎている報道」に対する疑問と“言論弾圧”の危険性。
・ようやく“仇討ち”まで辿り着いた事を墓前に報告するも、今も二人を救えなかった事で持ち続ける罪悪感。
・・・・・・そして、殺された二人の命と犯人の命、計三人の命を背負って生きていかなければならない本村さんの苦悩…。
たった一人の大馬鹿者の、畜生にも劣る犯行によって、本村さんはこれだけの業を背負って生きていかなければならなくなったんです。
これだけの“重み”に、本当に今までよく耐えてこられたものです。
又、今回の手記を書かれるには、ご本人に取っては非常に辛い過去を改めて思い出さなければならなかったでしょう。
それだけでも相当心が苦しかったと思います。
そんな事も思いながら読んだせいか、1ページ読む毎に涙が止まらず、たまに止まった時は、犯人と弁護団に対しての怒りが沸々と湧いてきました。
でも、今回の「死刑判決」でようやく一歩前に踏み出せる事でしょう。
遥かに遠く、重く、先の見えない一歩ですが…。
又、この手記の後に
「光市母子殺人事件
殺害状況を笑って語る人でなし弁護団」
と言う記事が編集部によって掲載されています。
私はこの記事を読んで、あまりにも怒りすぎて頭痛がしてくる程でした!
あの弁護団は正に人の心を持たぬ外道の集まりです!
いや、外道と呼ぶ事すら生ぬるい!
コイツらは人の心を無くし、利権に群がる餓鬼だ!
こんな餓鬼共に一泡吹かせる手段は無いものなんでしょうか。
以前、この弁護士共に対する懲戒請求が数千件も集まったにも関わらず、日弁連は「通常の弁護活動だった」として一切お咎め無し!
外部監査が入らない、身内だけで構成された組織ってのはどこも本当に腐りきってますな。
でも、そうやって調子に乗っていると、いつか痛い目に遭う事でしょう。
つ~か、遭ってくれないとこちらの腹の虫が治まらん!
又、今でも2ちゃんねるや死刑廃止論者のブログ等で本村さんや弥生さんに対する誹謗中傷が書かれています。
そんな事をして、彼らは何が楽しいのでしょうか?
人の不幸を指さしてあざ笑う事がそんなに面白いのでしょうか?
そんな考えは私には一生理解出来ないだろうし、したくもありません。
そんな中傷の書き込みの中でも、最近特に酷かったのが、先日紹介した「赤子は0.5カウント」と書いていた青山学院大学の准教授・瀬尾佳美!
コイツはそれ以外にも弥生さんまで馬鹿にするような記述をしており、又、他の事でも若干精神に問題でもあるのか?と思わせる書き込みがあります。
その辺は まとめサイトに書かれていますので、興味のある方はご覧下さい。
まあ、呆れる事必至ですが。
それとマスコミで酷かったのが毎度お馴染みテレビ朝日!
29日の「スーパーモーニング」内で死刑囚が刑を執行される前の面接した時のテープとかを流し、更にこの光市の事件の映像を被せて、死刑廃止論に利用する有様。
BPOはこんな番組こそ追求せよ!
ちなみに、この光市母子殺害事件の事でなぜBPOが動いたのか?と思ったら、「光市事件」報道を検証する会なる組織がBPOに訴え出てたんです。
で、この組織、安田弁護士とそのシンパ連中が名前を連ねているじゃありませんか!
なんだ、自分達の主張を受け入れてもらえない事への腹いせかよ!
何というか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ トコトン性根の腐った連中ですなあ。
ここまで“道化”に徹すると、もはや憐れとしか…。
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