新・ボヤッキーでトンズラーな日記

そこいら辺にいる普通のオッサンです。日々気にくわない事や腹が立ったことをつぶやいています。

最近読んだ本

2005-12-11 01:37:02 | インポート
前回本の話をしましたが、今年は秋以降ちょっと多めに本を読んでいました。
資格試験勉強の逃避行動だった、と言う話も若干ありますが(^^;)。

毎月買っているペリーローダンシリーズの他に九月以降に読んだ本は

武居俊樹氏の「赤塚不二夫の事を書いたのだ!!」
岡崎徹氏の「アマゾンから帰ってきた男&別冊」
赤羽礼子・石井宏氏の「ホタル帰る」

の4冊。
自伝物ばかりですが、元々人の苦労話を聞くのが好きなのと、吾妻ひでお氏の「失踪日記」に刺激されたのも影響しているのかもしれません。

で、まず最初の「赤塚不二夫…」はタイトル通り漫画家の赤塚不二夫氏の栄枯盛衰に立ち会ったとも言える、氏の担当編集者を長年努め且つ友人でもあった小学館の武居氏の自伝物。

ちなみに、私はこれを読んで赤塚氏が数年前から半植物人間状態になっているのを初めて知りました。

本の感想としては、これは本当に面白かったです。
簡単に言えば笑いの中に感動と涙あり、ってトコかな?
自伝なので武居氏が妙に「正義の味方」っぽく書かれている事を差し引いても、当時の漫画業界を後世に残す為の資料としても十分使える気がします。
それにしてもタモリや他の漫画家が良く言ってはいたのですが、赤塚氏って本当に子供みたいな人だったんですねぇ。

又、昔の編集者の“豪傑ぶり”はアチコチでは聞いていましたが、この本読んでその一端がかいま見えた気がします(^^;)。

それにこの本では赤塚氏だけでなくその回りにいた漫画家や氏に縁のある人達の話もいくつか載っているのですが、これが又皆スゴイと言うか、驚くというか、笑えるけどどこか哀しい話もあって、それが一層赤塚氏のエピソードの面白さに拍車を掛けている感じです。

しかしこの本を読んでいると、赤塚氏や武居氏がバリバリ現役だった時代ってのは、今の基準からするとかなりムチャクチャなのですが、それでも漫画家と編集者の間には深い友情と信頼があったのがヒシヒシと伝わってきました。

聞いた話では、最近の出版業界の編集者ってのは昔のように「自分の身を犠牲にしても漫画家を守る」と言う編集者ってのは殆どいなくなり「普通のサラリーマン化」してしまっているんだとか。
まあ、どちらが良いのかは漫画業界を知らない私には判りませんが、少なくとも個人的に好感が持てるのは昔の人のやり方ですね。
私もどちらかと言うと“古風な”性格をしているもので(^^;)

あ、そうそうそれとこの本読んで凄く驚いてどうしても書いておきたいネタが一つ。
私はこの本を読んで手塚氏が実は結構性格が悪い、ってのも初めて知りました。
ホラ、藤子不二夫氏の漫画や昔の漫画家の話なんかから想像するといかにも「人格者」って感じじゃないですか。
しかし編集側から見た時にはかなり「意地の悪い人」に写っていたようで、実際意地悪な事をする事もあったとか。
この話、最初に読んだ時はビックリしたのですが、「やっぱり漫画の神様と言われる手塚氏も人間だったんだなぁ」、と逆に感心させられました。
欠点の無い人間ってのはいませんからね(^^)。
それに立場が変われば人間見方も変わるわけですし。


さて、次に紹介したい本の「アマゾンから…」についてですが、これが又面白いネタなんですけど、あんまり長くなりすぎて書くのも疲れてきたので、続きは明日にでも。

いえ、一昨日から妙に腕力を使う仕事ばっかりだったので腕の筋肉のアチコチが痛くて痛くて(^^;)

う~む、年は取りたくないですなぁ。

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