山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

夢追いびと

2007-12-17 23:09:14 | 蕎麦、うどん、ラーメン
今日はとびっきり嬉しい一日となりました。

お蕎麦とフライフィッシングをこよなく愛し、ひたむきに生きてきた友が夢を叶えた。こんなに嬉しいことはありません。2月3日の当欄でご紹介したE田ちゃん(まんまです)が4年間の修行を経て、遂に夢をカタチにしたのです。

『手打ちそば 山横沢(やまよこさわ)』。お父上のふるさと、新潟の地名をいただいたそうです。



6月20日の開店からちょうど半年、めちゃ遅れの開店祝いです。
お店が混雑しない午後2時前に暖簾をくぐると、それでも4人のお客さんがおりました。新蕎麦は10月から。



先ずは『景虎』の冷酒をなめながらお蕎麦を待ちましょう。



大きなキノコがたっぷり入った『秋限定きのこそば』。人気が高くて冬になっても秋限定のまま。



『鴨つけそば』
出汁とかぼすの香りがたまりません。こんなにたっぷりの鴨、他にはありませんね。このたっぷりの具でお酒が一杯いけそうですな。いやぁ写真がいまいちでゴメン。ほどよい濃さの澄んだ出汁が美味しくて、最後はそば湯とともにすべて飲み干してしまいました。



これが独特の『田舎そば』。
太くて腰があって、ホントに旨い。蕎麦好きにはたまりません。
喉ごしで味わう江戸打ちに慣れた人には、この太さと腰の強さに初めは戸惑うでしょうが、結局やみつきになって常連さんになってしまうのです。



2時半に暖簾を下げて、たっぷりE田ちゃんと語り合いました。
修業時代のこと、支えてくれた奥さんや開店準備に関わってくれた人たちへの感謝、内装の殆どを自分でやったこと、4年間フライフィッシングを封印していること、蕎麦に対する熱い想い、来年は山菜やキノコや自然薯を収穫に行こうなどと。40才の男の再出発、まだまだ夢はふくらんだままなのです。



カウンタ-に並ぶ日本酒の前には、尺イワナの焼きものが置かれていました。
フライフィッシングをこよなく愛する男の想いの深さを感じます。また一緒に溪に立ちたいなあ。



遙か年下の友が叶えた夢のカタチに触れて、ちょうど20年前に看板を掲げた頃の自分が蘇りました。長い修行の時代を経ての独立に、微塵の不安もありませんでした。そうすることが必然であるように、歩み始めたことがただただ嬉しくて。

もう一度、初心に帰って頑張ろう!
そんな気持ちにさせてもらった友との再会でした。


手打ちそば『山横沢』
所 在 地:渋谷区笹塚1-58-9
電話番号:080-6709-1589
営業時間:月~土11:30~14:30 17:00~21:30
定 休 日:日曜日








コメント (6)
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