錦之助ざんまい

時代劇のスーパースター中村錦之助(萬屋錦之介)の出演した映画について、感想や監督・共演者のことなどを書いていきます。

錦之助映画祭り、本のことなど(3)

2013-11-10 22:18:59 | 2013年錦之助映画祭り
 今日も一日中、電話とファックスで書店営業。
 一日中と言っても、起きたのが昼過ぎなので、営業時間は午後1時から7時くらいまで。わが社が独自に作った書店リストをもとに、主要な書店へ電話をかけ、芸術(芸能)担当の書店員を呼び出し、簡単に新刊書の説明をして、注文をもらうわけだ。担当者が休みだったり、レジで手が放せなかったり、休憩中だったり、電話を掛けなおすことも多い。担当者が電話に出て、私の説明を聞いて、すぐに注文をくれる場合もあるが、説明もよく聞かずにファックスを送ってくれと言う店員もいる。
 今日は地方の書店の営業をした。約25店に電話をしたが、10店は担当者が休みで、15店の担当者と話す。すぐに注文をくれたのは5店で、ほかの10店には案内ファックスを送る。担当者が休みの店にも、名前を聞いてファックスを送っておいたが、あとで折り返し注文ファックスをくれるのは3分の1くらいだろうか。
 午前中、寝ている時に有馬稲子さんから電話があり、留守電にメッセージが入っていたので、営業の途中で、有馬さんへ電話。25日のトークショーの日の打ち合わせ。有馬さんの本を何冊仕入れるかを相談。今度はサイン会をしていただけるそうなので、有馬さん自身の本と私が作った「錦之助伝」にサインをしてくださいとお願いする。有馬さんの本を発行元の日経新聞社から50冊くらい仕入れようかと思っている。しかし、有馬さんがトークに見える日は毎回満員なので、パニックにならないかとちょっと心配だ。
 ラピュタ阿佐ヶ谷の石井さんに電話。売ってもらった「にんじんくらぶ三大女優の軌跡」の集金の件。
 錦之助映画ファンの会の二人から電話があった。一人は倉敷の方、もう一人はコレクターのMさんで、新文芸坐に展示する上映作品のポスターの件。14日にポスターを全部、持って来るので、夕方東京駅の近くで会って、受け取ることにする。
 
 さて、今日の書店営業の結果は?
 注文数30冊。2.3日前にファックスを送った書店からの注文も含めての数だが、まあまあといったところか。
 3冊以上注文をくれた書店は以下の通り。
 今井書店出雲店(3冊)……担当は山岡さんという若い女の子(と思う)で、10分ほど話す。錦之助のことをまったく知らなかったので、「中村獅童、知ってますよね」「はい」「錦之助というのは獅童の叔父さんで、戦後のアイドルスターの第一号で、ものすごく人気があったんだけど……」から始めて、3分ほど説明。素直で感じのいい女性だった。「本の表紙の顔がカッコいいから、目立つように面を出してほしいんだけど……、年配のお客さんなら買う人が結構いると思うけど、60代、70代のお客さん、来ますか?」「はい、半分くらいはご年配の方です」「じゃあ、売れるんじゃないかなあ」「わかりました。3冊お願いします」といった調子。
 ちくさ正文館本店(7冊)……名古屋市の千種という、中心街からはずいぶん離れたところにある老舗書店(親会社の正文館は創業大正7年)。ここの古田店長は、私が出版する本にいつもたくさん注文をくれる。8年ほど前に一度、この店を訪ねたことがあり、その時からのお付き合いである。商業主義に堕した大手出版社の同じような新刊書ばかりが並び、どこの書店も画一的になってしまった現在、出版文化を支えるような書店がめっきり少なくなってしまったなかで、ちくさ正文館はそうした書店の一つであろう。「錦之助伝」にこれまでのどこの書店よりも多い7冊も注文をくれた。嬉しいではないか。(神保町の東京堂も、深谷店長はじめ河合さんほか本好きな店員でやっている模範的な本屋であるが、東京堂も6冊注文をくれた。三省堂本店の地下の仕入れ部には私の馴染みの柿沢さんという面白い人がいる。この人も支援してくれる)
 ほかに、MARUZEN&ジュンク梅田店(3冊)、紀伊國屋富山店(3冊)。
 今日現在のトータルは、138冊。500冊には程遠し……(嘆息)。