錦之助ざんまい

時代劇のスーパースター中村錦之助(萬屋錦之介)の出演した映画について、感想や監督・共演者のことなどを書いていきます。

錦之助映画祭り(パート3)日誌~その7

2009-09-20 10:14:13 | 錦之助映画祭り
 ほかにも連絡をとった方々が何人かいる。
 中島貞夫監督には京都の時にたいへんお世話になったので、今度の錦之助映画祭りについて伝える。11月に東京へいらっしゃる用事がありませんかとお尋ねしたところ、11月中は仕事があって上京できないとのこと。
 雪代敬子さんにも電話。京都でお世話になったお礼とご無沙汰していたお詫びを申し上げる。雪代さんも話好きなので、20分くらいおしゃべりする。来年2月のバレンタインデーに京都(大阪だったか?)のホテルでディナーショーをやるので、ぜひ観に来てほしいと誘われる。それと、ラジオでのトーク番組の本がこの間出たので、送ってくださるとのこと。雪代さんのほかにも、いろいろな方のトークが収録されているらしい。
 長谷川裕見子さんともいろいろなことを話す。折れた背骨は少し良くなってきたそうだが、それでもまだほとんど寝たきりの生活をなさっているとのこと。「退屈しませんか?」と尋ねると、「ぜんぜん!」と。裕見子さんは決して弱音を吐かない。寝ながらいろんなことを考えて暮らしているそうだ。裕見子さんは83歳だが、頭の回転がとても速い方である。しかも東京弁で私とは話の波長が合うので、話題がぽんぽんと進む。10月に旅荘「船越」を閉館することになった経緯、『鳳城の花嫁』のDVDがディアゴスティー二から出て送ってきたことなどを話す。フィルムセンターで船越英二さんの追悼上映をしていて、『野火』を観たことを話すと、「へえ、知らなかったわ」と。11月の「錦之助映画祭り」に裕見子さんはいらっしゃれないけれど、初日の『ゆうれい船』のお披露目に合わせて、お祝いの言葉をくださるそう。「今度、お見舞いに行きますから」と私。5月に湯河原のお宅へ伺って以来である。その時は娘さんの平野洋子さん(旅荘「船越」の女将)の著書「梅一夜」が出版されたので、その販売の手伝いを頼まれて、打ち合わせに行ったのだった。私は昨年の暮れに「一心錦之助」に収録する裕見子さんのインタビューをとりに行った時から、ぜひ長谷川裕見子さんの本を出版しようと考えている。娘さんからもお願いされているし、裕見子さんも私が編集するなら出してもいいとおっしゃっているので、11月の錦之助映画祭りが終わったら準備にかかろうと思っている。内容は、「叔父・長谷川一夫、夫・船越英二、そして長谷川裕見子」を柱に、裕見子さんがいっしょに仕事をなさった映画人や俳優たちのエピソード集になると思う。

 話がそれてしまった。
 3月の「錦之助映画祭り」で尽力してくださった二代目中村錦之助さんに電話。二代目さんは、さっぱりした気性の好人物なので、私は喜んで二代目の後援会に入会させていただいた。毎月、会報やチラシをお送りいただいているが、一度上野でのお茶の会に参加しただけで、舞台公演は観に行っていないことをお詫びする。チラシが完成したら、また100枚ほどお送りして、配っていただくことをお願いしておく。
 中村獅童さんのお母さんの小川陽子さんとも連絡をとる。陽子さんは、現在師童さんの事務所を仕切っているやり手で、言いたいことはズバズバ言うお人柄。お目にかかったことはないが、電話で数度お話したことがある。新橋演舞場に招待されて、師童さんの歌舞伎を観に行ったことがあるが、その時はあいにく陽子さんにお会いできなかった。3月の新文芸坐では師童さんのお名前で胡蝶蘭のお花を贈ってくださったり、新文芸坐の切符も100枚買っていただいている。「11月の映画祭りに師童さん、ゲストにいらっしゃれませんか」と尋ねると、「あら、すれ違いね。ちょうど11月に大阪の松竹座で『反逆児』の舞台公演があるのよ」とのこと。師童さんが『反逆児』をやると聞いて、びっくり。「錦之助映画祭り」のチラシが出来たら、事務所に送ることに。師童さんのファンクラブの皆さんに配ってくれるそうだ。

 『反逆児』の舞台公演は以下の通り。
 11月6日(金)~25日(水)
 大阪・松竹座にて昼夜二回公演
 脚本:伊藤大輔
 出演:中村獅童(三郎信康)、南野陽子(徳姫)、波乃久里子(築山殿)、平幹二朗(家康)ほか。

*11月の錦之助映画祭りとぴったり重なっている。ただ、前後に2日間と3日間、重ならない日があるので、出来れば私も観に行こうかと思っている。