この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

2009-10-17 22:13:19 | 読書
 辻村深月著、『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』、読了。

 実の母親を殺し、姿を消した幼馴染の行方を追うヒロイン。
 そのへヴィそうな内容に、読み出すのにずいぶん時間が掛かってしまったけれど、読み始めるとイッキ読みだった。
 やっぱり辻村深月は若手作家の中では最も文章巧者の一人だし、抜群のストーリーテラーでもあると思う。

 デビュー作『冷たい校舎の時は止まる』から長く十代の読者向けの作品を発表し続けてきた感のある作者ではあるが、近作では年齢層をぐっと引き上げ、二十代後半から三十代の読者を意識して作品を書いているように思える。
 それは作者自身が年齢を重ねたからかもしれないし、それ以外の理由があるのかもしれないが、些か寂しいものがある。
 理由は単純で、個人的にツボだったのが、『冷たい~』を含め、十代の読者に向けた、十代の若者が主人公の作品だったからだ。
 『冷たい~』はやはり登場人物が高校生だから成り立つお話であり、主人公が三十路だったら到底成り立たないだろう。

 とはいえ、どれほど読者の年齢層を移行させたとしても、自分は辻村深月の作品を追い続けるに違いない。
 何故なら結局『冷たい~』も本作『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』も作品の根底に流れるものは同じだからである。
 それは何かというと一言でいえば友情だ。
 『冷たい~』は青春真っ只中の高校生たちの友情を描いたお話であり、本作はかって青春時代に友情を築いた女性二人のお話である。
 
 恥ずかしながら自分は誰とも友情を築けなかった。長く続くものと信じたそれはもうどこにもない。
 だからだろうか、友情を愚直なまでに真正面から(しかも自分好みのミステリ仕立てで)描こうとする、辻村深月には泣かされる。
 本作においても、主人公みずほの最後の台詞には泣かされてしまった。 
 
 誰しもお薦めという作品ではない。
 登場人物の行動すべてに共感出来るというわけでもない。
 展開にややご都合主義なところもある。
 だが、結末に待ち受ける優しさは、ここ最近読んだ本の中では頭一つ抜けている。

 かつて青春時代に育んだ掛け替えのない友情、それを懐かしく思う者には必読の一作だと思う。
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かぼすを舐めんな、その2。

2009-10-16 23:10:13 | 日常
 うちの庭でかぼすが山ほど(←比喩ではない)取れた、ということは先日の記事でお伝えしました。
 あれから、ネットでかぼすの活用法やレシピなどを調べているのですが、なかなかこれは!というものにはお目にかかれません。
 やっぱりかぼすって基本的に焼き魚に搾り汁をかけるだけの存在のようです。

 とはいえ、そうそう焼き魚ばかり食せませんから、お袋にいくつか活用法を進言してみました(あくまで進言だけ。笑。)。
自分「かぼすのジャムってのはどう?結構美味しそうだけど」
お袋「無理無理」
自分「どして?」
お袋「うちはパン食じゃないから」
 なるほど、納得。
自分「かぼすケーキってのは?」
お袋「無理無理」
自分「どして?」
お袋「うちにはオーブンも電子レンジもないから」
 そういや、そうでした。
自分「じゃ、かぼすゼリーってのはどう?ゼリーなら出来ないこともないでしょ?」
お袋「そりゃそうだけど・・・」
 ってことで作ってもらったのがこれ(←あくまで自分では作らない男)。


  


 見た目は結構美味しそうです。
 一口、スプーンですくって食べてみました。

 ぐわっっっ!!

 思わず吐き出しそうになりました。
 い、今まで口にしたことのあるものの中で一番酸っぱい!!
 これがホントのスッパイ作。。。
 お袋は単純に果汁ジュースと同じ分量でゼリーを作ったみたいなのですが、それだと酸味が強すぎ、まるでかぼすの果汁をそのまま飲むみたいで、まともに食べられるシロモノではありませんでした。
 かぼすの酸味を舐めちゃいけませんね。笑。
 翌日お袋はかぼすゼリーに再チャレンジして、今度は何とかフツーに食べられるものが出来上がりました。

 ちなみに最初の強烈に酸っぱすぎるゼリーは細かく崩してサラダに混ぜ、醤油を垂らして食べてみるつもりです。
 いつもとは違う食感のサラダが味わえるんじゃないかって思っています。
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WEEKEND BLUES 。

2009-10-15 22:32:51 | 旧作映画
 内田けんじ監督、『WEEKEND BLUES』、DVDにて鑑賞。


 内田けんじ監督の商業映画デビュー作『運命じゃない人』が好きです。
 今まで見た邦画の中で一番好きかもしれません。いや、間違いなく一番好きですね。

 ともかく脚本が絶妙なんですよ。
 ある出来事を多視点で語る作品は近作では例えば『バンテージ・ポイント』などがありますが、脚本の完成度ではこちらの方がはるかに上。
 このときコイツはこういう状況下だったの?と見ていて驚かされること必定です。

 話の運びだけではなく、キャラクター作りがまた上手いんだ。
 主人公はのび太みたいなお人よしの宮田たけし(のび太みたいなたけしというのは意図的なものであろう)。今日も今日とて先輩社員の無理難題を断れない。
 宮田の親友で探偵である神田。本作では一方的に宮田のサポートに回っているけれど、過去においては宮田に助けられてきたんだろうなぁと想像されます。
 宮田の婚約者で実は女詐欺師のあゆみ。
 出会ったばかりの宮田の家に一晩泊めてもらうことにした真紀。
 あゆみに金を持ち逃げされたヤクザの組長の浅井。
 主な登場人物はこの五人なんだけれど、五人が五人ともいい味出してるんだよね~。あゆみなんてホントろくでもない女なのに憎めない。

 物語の筋立ては完璧といってよく、キャラクターの描き方も秀逸、さらに見終わった後はすごくいい気分になれます。
 褒めすぎじゃないのか?と思われる方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。どれほど褒めても『運命じゃない人』に限っては褒めすぎということはないのです。
 このDVDを置いてあるレンタルショップはあまりないと思いますが、もし見かけたら即借りて下さい。
 っていうか、財布にゆとりのある方は購入を是非是非検討してみて下さい。
 決して損はしませんよ!

 さて、内田監督が『運命じゃない人』の前に撮影した自主製作映画で、彼の原点といわれているのが『WEEKEND BLUES』です。
 以前から見たい見たいと思ってましたのですが、このたび『WEEKEND BLUES』と『運命じゃない人』のツインパックのDVDセットをよーやくヤフオクで入手することが出来たので、念願叶って『WEEKEND BLUES』を見ることが出来ました。

 さて、『WEEKEND BLUES』の感想ですが、、、う~ん、残念ながら手放しで褒められる傑作というわけではなかったなぁ。
 自主制作映画としてはよく出来ているのだろうけれど、逆にいえばよく出来た自主製作映画だなぁという以上の感想がない。
 まず、設定がかなり乱暴っていうか、無理があるんだよね。
 例えば、作中重要なアイテムとして一粒飲めばやたらめったら自信過剰になって、何でも出来ると思い込める、でもアルコールを摂取すると効能がたちどころに消えるという薬が出てくるのだけど、そんな薬はねーよ!ってツッコミたくなってしまう。
 それに一流の詐欺師であればプータローとバリバリ稼ぐサラリーマンの見分けぐらいはつくだろうと思ってしまう。
 他にもいくつか設定上の無理、矛盾があって、『運命じゃない人』みたいに手放しで褒める気には到底なれないのだけれど、逆にいえば『WEEKEND BLUES』の中の無理、矛盾を丹念に一つずつ消していった結果が『運命じゃない人』ではないかって思う。
 つまりジェームズ・キャメロンにとっての『ターミネーター』と『ターミネーター2』、サム・ライミにとっての『死霊のはらわた』と『死霊のはらわた2』同様、『WEEKEND BLUES』のセルフ・リメイクが『運命じゃない人』だといえるのではないだろうか。

 『WEEKEND BLUES』単独ではそれほど評価は出来ませんが、内田監督の成長の証しが確認出来て、見てよかったな、と思えました。 
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おめでとうございます♪

2009-10-14 23:58:54 | 日常
 当ブログの数少ない常連の一人であるEさんが第二子を懐妊されたそうです。

 いやぁ、めでたいなぁ。

 今年耳にした、一番いいニュースかもしれません(まだ今年も二ヵ月半あるけど、プライヴェートではろくなことがなかったので。まぁそれはいつものことだけど。涙。)。

 もしよかったら皆さんも祝福コメントをよろしくお願いします。
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かぼすを舐めんな。

2009-10-13 23:18:23 | 日常


       


 日曜日はかぼす刈りをしました。
 といってもどこぞの果樹園にかぼすを取りに行ったというわけではなく、うちの庭にかぼすの木が生えてるのです。
 ちなみにうちは家庭菜園とかしてるってわけでは全然ありません。
 ただ、かぼすの木だけは何故だかにょっきり生えています。
 収穫時期を除いて何か手入れをしているってわけではないので、かぼすっていうのは育てやすいんじゃないでしょうか。よく知らないけど。

 っていうか、その前に「かぼす」って皆さんご存知なんですかね?
 自分に取ってあまりに身近すぎて、他の人も知っているだろうと思うことがよくあるので。
 この前なんか、ある人とチャットで話していて、
「それってお蝶婦人みたいですねー」
「お蝶婦人って?」
「あれですよ、『エースをねらえ』に出てくる巻き髪くるくるのキャラですよ。『エースをねらえ』、知ってるでしょう?」
「いや、知らない」
 うわっ、この人、『エースをねらえ』を知らないよ!!
 みたいなやり取りがありましたからね。
 ま、そんなことはどーでもいいのですが、かぼすってのは見た目は青いみかんで、中身はレモンみたいな奴のことです。
 乱暴な説明だけど、間違ってないはず。

 みかん狩りをしたことがある人は、かぼす狩りもみかん狩りも大して変わんないんじゃないの?そう思うかもしれません。
 全然違います。
 かぼすを舐めんなって感じです。
 かぼすとみかん、何が違うかっていうとかぼすの木には薔薇みたいなトゲがあるんです。
 綺麗な花にはトゲがあるっていいますけど、別にかぼすの木に綺麗な花は咲かないけどな。
 ともかく、奥に成っている実を取ろうと思ったら、まず手前にある枝を刈らなくちゃならないんです。
 これがもう面倒で。
 とりあえずカゴ二杯分ぐらい取ったところで時間が来て終了。
 でもまだ半分以上は木に残ってるなぁ。

 かぼすを取って何が虚しいかというと、そんなに取ったところでどう処理のしようがないってことでしょうか。
 お袋が搾ってかぼす汁にしてるけど、そんなにかぼす汁をかける料理もないしね。
 どなたか、かぼすの上手な活用法をご存知の方は教えて下さい。
 よろしくお願いしますでかぼす。
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マーターズ。

2009-10-12 11:06:23 | 新作映画
 パスカル・ロジェ監督、『マーターズ』、10/10、シネテリエ天神にて鑑賞。2009年41本目。

 
 一昨日の記事で、ユナイテッドシネマが10周年メモリアルデーで鑑賞料金1000円だったので映画のハシゴをした、と書きました。
 でも実は『ワイルド・スピードMAX』にしろ、『ATOM』にしろ、地元のシネコンでも上映しているので、この二本を観るだけであればそちらで観た方がいいんですよね。
 往復の電車代で1000円も要るし、天神まで出るとなるとそれなりに時間も掛かりますから。
 それが何故キャナルシティで二本映画を観たかというと、理由は単純、この日観る三本目の映画が天神でしか上映されないから、です。
 ここだけの話、自分には映画の神様がいて、普段はこの神様、ごくごく大人しいのですが、ここ最近あるホラー映画を観ろ観ろと五月蝿くて仕方がありませんでした。
 そのホラー映画とは他でもない、『マーターズ』。

 三本観ることにしたのはいいんですが、そのスケジュール調整は至難を極めました。
 三本の上映時間が微妙に被ってたり、空き時間が尋常じゃなく長かったりで、頭を悩ませました。
 結局、一本目に『ワイルド・スピードMAX』、二本目に『ATOM』、三本目に『マーターズ』を観ることにしたのですが、この組み合わせにも問題があって、二本目の『ATOM』の終了時刻と三本目の『マーターズ』の開始時刻の間に十五分しかないということです。
 十五分、同じ映画館で観るのであれば理想的なインターバルが取れる時間だと思いますが、キャナルシティとシネテリエ天神の間はかなり離れています。歩いて三十分ぐらいでしょうか。
 しかし自分には秘策がありました。
 歩いて三十分のところを十五分で行き着く方法、それは何かというと“走る”でした(それだけかよ!!)。
 そりゃもう『ATOM』が終わって全力でダッシュしましたよ。走って走って、ここ最近こんなに走ったことはないっていうぐらい走りましたね。
 シネテリエ天神につく頃はもうへとへとで、倒れこみそうなぐらいでした。
 しかし、その甲斐あって無事上映時刻に、、、間に合いませんでした。
 上映が始まって、五分過ぎてました。
 やっぱり歩いて三十分の距離を走って十五分で行き着くのは無理でした。走り損でしたね。疲れただけでした。
 どうでもいい映画であれば冒頭の五分ぐらい気にしなかったかもしれませんが、この映画はどうしても観たかったので次回上映を観ることにしました。
 次回上映開始は三時間二十五分後
 金もないのに映画館の周りをうろついて、三時間以上過ごすのがどれぐらいきついか、皆さんに想像がつくでしょうか。
 ともかく言いたいのは『マーターズ』を観るのに苦労した、ってことです。

 さて、これだけ観るのに苦労した『マーターズ』の感想ですが、一言、傑作でした。
 ホラー映画史に残る作品といってよいでしょう。
 映画の神様はやはり正しかったです。
 が、しかし。
 傑作でしたと言っておきながら矛盾するようですが、この映画、フツーの人は観てはいけません。
 ホラー映画によほど耐性がある人じゃなければ耐えられないんじゃないかなぁ。
 それぐらい残酷描写が突き抜けてました。
 日本でもやたら残酷なシーンがある映画ってあります。
 例えば一昔前でいうと『ギニー・ピッグ』とか。
 でもああいう映画って、残酷なシーン、それ自体が目的であって、特に作品全体で訴えたいこと、伝えたいこととかないじゃないですか。
 『マーターズ』にはそれがあります。
 そのことがすごいな、と思いました。

 それにしても『マーターズ』のような映画を上映する勇気がある映画館が閉館されるのは返す返すも惜しいです。
 KBCシネマやソラリアシネマじゃ間違ってもこんな映画は上映されないでしょうからね。
 シネテリエ天神、長い間お世話になりました。

 お気に入り度は★★★★、お薦め度は☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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ATOM。

2009-10-11 23:21:42 | 新作映画
 デビッド・バワーズ監督、『ATOM』、10/10、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2009年40本目。

 映画のハシゴ、二本目は『ATOM』です。

 この『ATOM』、何かよく知らないんですけど、公開前の評判があんまりよくないんですよね。
 アトムのキャラが可愛くない、という声をよく聞きました。
 自分は予告編や公式サイトを見る限りかなり出来がいいように思えたので、確認の意味も含め観に行ってきました。

 で、実際観た上での感想ですが、、、これはいい!!近年公開された手塚治虫原作の劇場映画の中では突出した出来ではないでしょうか。
 原作付き映画というものに不可欠なのはまず何よりも原作へのリスペクトだと思います。
 『どろろ』や『MW』に欠けていたのはこれでしょう。
 ただ手塚治虫というネームバリューを利用しただけの卑しい作品だった、そう言い切るのも過言ではないと思います。
 本作は完全なハリウッド資本で、当然監督もデビッド・バワーズなるアメリカ人なのですが、彼は心底手塚治虫の作品が、そして『鉄腕アトム』が好きなのだなぁと感じられました。
 ちょっと油断していると手塚治虫のキャラクターが、例えばひょうたん継ぎなど、背景に隠れてますからね。それらおなじみのキャラを見つけられるだけでニンマリとしてしまいます。
 また、バワーズは手塚治虫だけじゃなく、洋邦問わず、様々なSF映画、SFアニメが好きなのだろうなぁ、そう思えました。
 自分が気づいただけで(思い込みかもしれませんが)、『風の谷のナウシカ』、『A.I』、『WALL・E/ウォーリー』、『ファイブスターストーリーズ』といった作品へのオマージュが見て取れました。

 原作付き映画に、原作へのリスペクトは必須ですが、それだけでは不十分です。
 過去の名作を、現代に蘇らせる意義がなければ、わざわざお金と手間暇をかけて映画にする必要はありません。
 つまり、改変すべきところはきちんと改変すべきなのです。
 その点においてもバワーズに抜け目はありませんでした。
 原作のアトムの動力は「アトム」というぐらいですから原子力なのですが、映画の『ATOM』のアトムはブルーコアという隕石を源にする未知の力で動くのです。
 これは手塚治虫が『鉄腕アトム』を作り出した時代は、原子力こそが夢のエネルギーであったのに比べ、今の時代は原子力に対して、夢を抱くということはまず出来ません。
 よい改変だった、そう思います。

 繰り返しになりますが、本作の監督はアメリカ人なんですが、本作は実に日本人好みに仕上がっています。
 アトムが天馬博士に(つらい仕打ちを受けてなお)「お父さんの子に生まれてきてよかった」というシーンは涙腺を刺激しまくりでしたよ。
 アンタは日本人か、バワーズ!!

 一つ残念なことがあるとすれば本作を字幕版で観れなかったことでしょうか。
 ニコラス・ケイジが声を当てた天馬博士というのも観てみたかったです。
 あ、でもアトムの声を当てた上戸彩はすごくよかったですよ。
 やたらめったらCMに出てるだけのCM女優という認識は改めなくっちゃ、と思いました。笑。

 お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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ワイルド・スピードMAX。

2009-10-10 22:23:47 | 新作映画
 ヴィン・ディーゼル主演、『ワイルド・スピードMAX』、10/10、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2009年39本目。

 10/10、ユナイテッドシネマが10周年メモリアルデーとやらで鑑賞料金1000円だったので、映画のハシゴをしてきました。
 一本目が『ワイルド・スピードMAX』。

 シリーズ四作目ということですが、二作目と三作目は未見です。
 シリーズ最新作を観に行くからといって、前作を復習するほど殊勝な自分ではありません。

 冒頭から「ありえねーっ!!」ってツッコミたくなるカーアクションが繰り広げられます。
 まるで列車の如き威容の超巨大タンクローリーに、トレーラーを強奪すべく襲撃を仕掛ける我らがドミニク(我らがっていうほど親しみのあるキャラではないけど)。
 タンクローリーは予想通りというか、案の定というか、ガードレールをぶち破って崖下へとダイブします。
 でもそこがジェットコースターもかくやって感じの急勾配の下り坂で急カーブなんですよ。
 仮にドミニクたちに襲撃されなくても、普通に走行してても、到底タンクローリーが無事に曲がれそうなカーブにはとても見えない。
 その方が迫力が出る、って作り手は思ったんでしょうけれど、まずリアリティがなかったら話にならないってことがわからなかったんですかね。

 お話もかなりテキトーな印象を受けました。
 ドミニクが恋人の仇と狙うのがブラガという麻薬王なのですが、彼は名前以外正体不明、指紋すら登録されていないという設定なのです。
 そういう設定であれば、ブラガはよほどの切れ者で、かつカリスマがあり、そして意外な人物なのだろうって思うじゃないですか。
 しかし、、、ブラガの正体がすっごいショボイんです。
 えっ、コイツが謎の麻薬王なの?って感じで。
 ある意味ショボすぎて意外ではありましたけどね。
 その点でテキトーな脚本だなぁと思いました。

 お話の締めもかなりテキトーでしたね。
 すべての片をつけたドミニクに、彼と因縁のあるFBI捜査官ブライアンが職務を忘れ「逃げろ」っていうんです。
 それに対し、「もう逃げるのはやめたんだ」とか何とか言ってカッコつけたドミニクはあえなく警察の御用になります。
 裁判で懲役二十五年の刑を喰らうドミニク。
 しょうがないですよね、彼もいろいろ悪さをしてきたんでしょうから。
 しかし次のシーンではドミニクを移送する護送バスを、冒頭のタンクローリー襲撃よろしく、ブライアンたちが襲撃しようとしてるんです(映画はそこでエンド)。
 裁きを受けようとしたのはドミニク自身なんですから、本人の意思を無視して、(おそらくはFBIの職を辞して)ブライアンがどうして彼を助け出そうとしているのかさっぱりわかりません。
 ただ単純にプロローグとエピローグがリンクしていればシャレてるだろうと作り手が考えたとしか思えません(無理矢理リンクさせてもなぁ)。

 まぁ散々こき下ろしてしまいましたが、何も考えず、頭を空っぽにして、ただひたすらカーアクションを堪能する、というのであればそこそこ楽しめる映画だと思います。
 
 お気に入り度は★★、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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う~ん。。。

2009-10-09 21:49:38 | 日常
 シルバー・ウィークの時に遊びに行った肥後民芸村の体験陶芸で作った陶器が送られてきました。


  


 完成まで一ヶ月ぐらい掛かります、っていわれたけど、思ったよりずいぶん早かったなぁ。
 唐津や島原、荻など、遠出をするたびに体験陶芸をしていて、今回が何度目だろう、十度目にはならないと思うけど、今回が一番出来が悪い。。。
 そういう気はしてたんだよね、相手をしてくれたオバチャン(先生ではない)が「上手、上手」ってやたら褒めてくれたから。
 だいたい先生が褒めてくれればくれるほど出来が悪いんだよね。
 さすがに出来た作品を貶されたことはないけど、作品の出来が悪いときは先生の目が「こりゃ、ダメだ」っていってる。
 でもそういうときの作品の方がまだマシ。笑。 
 
 ちなみに今回はメインがスープ皿で、スープ皿を作ったならスプーンも必要だろうってことでスプーンも作って、左にあるのは何となく作ったカベチョロ(ヤモリ)の箸置き。
 でも右前足が取れちゃった。
 それも含めて今回はダメだったなぁ。。。
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出来た♪

2009-10-08 23:51:42 | 折り紙・ペーパークラフト
 『CSI』を見ながら知人に頼まれた連鶴を作ってました。

 途中経過はこんな感じ。


   


 これがどーなるかというと・・・。


   


 最終的にはこうなります。
 ま、こんなもんですにゃ♪
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