この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

青春映画の佳作だと思った『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』

2019-11-04 20:23:12 | 新作映画
 アンディ・ムスキエティ監督、ジェームズ・マカヴォイ主演、『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』、11/2、Tジョイ博多にて鑑賞。2019年49本目。


 『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』に続いて『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』を観ました。
 その上映時間、実に2時間49分!!
 ホラー映画としてはちょっとあり得ない長さです。
 ネットのレビューを見るとその長さに文句を言ってる人もちょくちょく見かけます。
 でも自分はそれほど気にならなかったかな。

 この映画には子供のころ「負け犬」と呼ばれた6人の大人たちが登場します。
 その6人がそれぞれそれなりの尺が割かれ、キャラクターを掘り下げられているから、長くなるのも致し方ないと思いました。

 感心したところもありました。
 ホラー映画やミステリー映画などではしばしば単独行動しているところ殺人鬼に狙われるという展開になりますよね。
 本作でも、「一人で行動するのは危険だ」というようなセリフを口にするキャラがいるんですが、一人で行動しなければならない理由がちゃんとあるんですよね。
 なるほど、と思いました。

 ただ、何だかんだ言って本作はホラー映画としてはもう一つだと思います。
 その理由は、「IT」が無敵すぎるから。
 もし本当に「IT」が任意の人物に対してこれといった条件もなく、自在に精神攻撃をかけられるなら、誰も敵うわけがない。
 しかし実際には負け犬たちは2度も「IT」に勝利しています。
 だから見ていてモヤモヤが残るんですよね。
 あんなやり方で勝てるのであれば今までの犠牲は何だったの?と言いたくなる気持ちもわからないではないです。

 とはいえ、それでも自分は本作が好きです。
 子どもたちが手を取り合って恐怖に立ち向かう、そして大人たちが子供の頃の約束を守って再び集い、恐怖と対決する、どちらも自分の好みのプロットだからです。
 つまり自分は本作が青春映画の佳作だと思うのですが、そう思うのも自分が青春時代に青春を満喫していなかったからかもしれません。


 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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