この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

娯楽作として単純に楽しめる『シャザム!~神々の怒り~』。

2023-03-18 17:28:38 | 新作映画
 デヴィッド・F・サンドバーグ監督、ザカリー・リーヴァイ主演、『シャザム!~神々の怒り~』、3/18、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(ACチケットBD7②にて鑑賞料金1000円)。2023年12本目。

 今日はいつもより早起きをして映画のハシゴをしてきました。
 なぜいつもより早起きをしなくちゃいけなかったかというと一本目に観る『シャザム!~神々の怒り~』の上映開始時刻が8:20だったからです。
 8:20ってちょっと早くない?
 せめて8:30過ぎに出来ないものかな…。

 などと上映開始時刻にケチをつけましたが、映画の方は面白かったですよ。
 最近はDCにしろ、マーベルにしろ、ヒーローものは観てもあまり面白いと思うことがなかったので、その点については良かったです。

 ただ、前作のストーリーは完全に忘れてましたね。
 観始めてから、そっか、『シャザム!』ってヒーローものはヒーローものでもチームのヒーローものだったんだ、って思いました(←忘れすぎ)。

 映画は面白かったんですけど、いくつか疑問に思うことや腑に落ちないことがあって。
 前作を観た時にも思ったんですが(少し思い出した)、主人公はビリーというどちらかというと陰キャな少年です。
 そのビリーが魔法の力で「シャザム」という大人のヒーローに変身するのですが、ビリーとシャザムがまったく似てないんですよね。
 見て目が似てないというだけでなく、性格が全然違うんです。
 前述の通りビリーは陰キャなのですが、シャザムは陽気な中年のオッサンです。
 ビリーが普通に年齢を重ねたとしても、20年後、30年後、シャザムのようなオッサンになるとは思えない、、、まぁそのことが気になったのは自分だけかもしれませんが。

 それからビリーには義兄弟が5人いるのですが(6人全員がチームでシャザム)、全員バスケス夫妻の養子なんですよ。
 バスケス夫妻、養子をもらいすぎじゃないですかね?
 これがアンジェリーナ・ジョリーのようなハリウッドセレブであれば何人養子をもらおうが特に気にはなりません。
 でもバスケス夫妻のようなごく一般的な夫婦が6人も養子を迎えるというのはちょっとどうかと思いました。
 福祉局も6人もの養子縁組を認めないと思うのだけれど。
 そのことに関して前作で何か説明がありましたっけ?

 その6人なんですが、最近のハリウッド映画の流行なのか、いわゆる「ポリコレ」を反映して、白人がいて、黒人がいて、チャイニーズがいて、ゲイがいて、障害者がいるんです。
 映画で差別を取り上げるな、とは言いません。
 去年観た『Coda コーダ あいのうた』は素晴らしかったですしね。
 しかしだからといって6人の登場人物を人種的に、マイノリティ的に振り分ける、というのは如何なものかと思いますね。

 6人のうち、今回フォーカスされるのが障害を持つフレディという少年です。
 彼は足が不自由で普段は歩くのに松葉杖が必要です。
 でもシャザム化すると障害が残らないんですよ。
 また太っちょでゲイのペドロもシャザム化するとイケメンのマッチョに変身します。
 ヒーローに障害があったり、太っちょだったりすると何か問題があるのだろうか、と意地悪なことを考えてしまいます。

 また知らぬ間に辛口なレビューになってしまいました。笑。
 あまり深いことを考えなければ本作は娯楽作として単純に楽しめると思います。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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