この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

思い込みを思い込みで否定する。

2022-10-07 21:06:11 | 政治・経済・時事
 テレビ朝日の社員コメンテーターの玉川徹氏が情報番組の中で安倍元総理大臣の国葬を伝えた際、菅前総理大臣による弔辞読み上げに「電通が入っている」などと事実に基づかない発言をしたことが問題になっているようです(こちら)。
 思い込みによる発言で間違った情報を発信することはお世辞にも褒められたことではないですよね。
 ただ、そこまで責められることかな、とも思います。
 なぜなら思い込みで発言することは誰でもあることだからです。
 例えば他でもない、玉川氏の発言を非難する三浦瑠麗氏の発言自体思い込みによるものです。
 彼女は菅前総理大臣による弔辞はスピーチライターに手によるものだと述べています(こちら)。
 しかし、菅前総理大臣に直接確認したとか、スピーチライターに話を聞いたとか、特に裏を取ったわけではないのです。
 彼女がなぜそう思うのかというと昔見た映画でそういうシーンがあったから。
 いやはや何とも薄弱極まりない根拠だと思わずにはいられません。

 単に可能性で言えば、スピーチライターが書いた可能性が高いとは思います。
 でも菅前総理大臣本人が書いた可能性もゼロではない。
 盟友の死に深い悲しみを覚え、その思いを弔辞に込めたのかもしれません。

 もし弔辞を書いたのが菅前総理大臣本人だったら、三浦氏はどうするんでしょうね。
 例のネグリジェみたいな喪服を着て謝罪会見でも開くのでしょうか。
 いいぞ、もっとやれ!って思いますけれど。笑。

 「電通が入っている」という玉川氏の発言も、「スピーチライターが書いている」という三浦氏の発言も、裏を取っていないということに関しては何の違いもありません。
 違いがあるとすれば、玉川氏の発言は電通が否定するのに対し、三浦氏の発言をスピーチライターが否定することはないだろうということです。
 しかし言うまでもなく、否定されなかったのだから事実として確定するわけではありません。

 今回の件で思うのは裏を取るってことは重要なんだな、ってことです。
 自らによく言い聞かせたいと思います。
 まぁうちのような場末のブログの発信する情報が裏が取れているかどうか気にする人はあまりいないとは思いますが。笑。
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