アンドリュー・ニコル監督・脚本、ジャスティン・ティンバーレイク主演、『TIME/タイム』、2/25、Tジョイ久留米にて鑑賞。2012年6本目。
myDVDライブラリーを眺めていたら、あることに気づきました(なぜ「ライブラリー」はカナなんだ…)。
それは同じ監督の作品のDVDが二作ない、ということです。
『ターミネーター』と『ターミネーター2』、『ジェイソン・ボーン』三部作などのシリーズものを除いて、例えばジェームズ・キャメロンでいえば、『ターミネーター』はあっても『アバター』や『タイタニック』はないし、デヴィッド・フィンチャーなら『ファイト・クラブ』は合っても『セブン』はない、といった感じなのです(記事を書いた後に改めて調べ直したら、『マッハ!!!!!!!』と『トム・ヤム・クン』はどちらも同じプラッチャヤー・ピンゲーオで、『愛が微笑む時』と『トレマーズ』もロン・アンダーウッドでした)。
別段、同じ監督のDVDは二作買わないと決めてるわけでなし、それはたまたまなのですが、五十作近くあって重なりが一作もないと、もしかしたら自分は無意識のうちに一人の監督からは一作しか選んでいないのかも、なんてことを思ってしまいます。
さて、そのライブラリーの中にアンドリュー・ニコル監督の『ガタカ』があります。
一番好きなSF映画は?と聞かれたら自分はこの作品を挙げますし、ジャンルを設けなくともフェイバリット・ムービーの十位以内には確実に入ります。
持たざる男が、文字通り命懸けで夢を叶える様は、何度見ても泣けます。
間違いなく傑作です。
しかし、『ガタカ』以外のアンドリュー・ニコル作品はやはりライブラリーにはありません(元々寡作な人ですけどね)。
カート・ウィマーの作品が『リベリオン』、またアレックス・ブロヤスの作品が『ダーク・シティ』しかないように。
そのアンドリュー・ニコルの新作がこの『TIME/タイム』であり、もちろん自分は『ガタカ』と同様の傑作であることを期待していました。
けれど、、、自分は観る前に既に知っていたのかもしれません。
『ガタカ』のような傑作はそうそう生み出されるものではない、ということを。
そして実際に観た『TIME/タイム』は本当にどうしようもない駄作でした。
通常駄作を鑑賞すると「金を返せ!」というような怒りが湧くものですが、本作の場合ひたすら悲しくなるばかりでした。
あのアンドリュー・ニコルがどうしてこんな駄作を、、、と思わずにはいられなかったのです。
時間が通貨のように扱われる世界、という基本アイディアは悪くないと思います(悪くないといっても、そのアイディアはミヒャエル・エンデの『モモ』の時間泥棒のSF的な焼き直しだと思いますけどね)。
しかしそれだけです。
SFであれば、どんな荒唐無稽なアイディアであっても、観る者がその世界において成立すると思えるものでなければなりません。
けれど、『TIME/タイム』を観ていても、例え時間が通貨のように扱われる世界が存在したとしても、こうはならないだろうな、としか思えません。
一言でいえばアイディア倒れ。
その他にも、主人公やヒロインを始めとして登場するキャラクターが一人として魅力的でもなければ個性的でもない、ストーリー展開も極めて単調、アクションシーンもお粗末の一言、結末も「何だそりゃ?」って感じですし、褒めるところが本当に見当たりません。
期待度もそれなりに高かったので2012年のワースト5に確実に入ります。
アンドリュー・ニコルには次回作に期待したい、といいたいところなのですが、次回作はステファニー・メイヤー原作のSFラブストーリーのようなので、そもそも観る必要はないみたいです。
お気に入り度は☆、お薦め度は☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
myDVDライブラリーを眺めていたら、あることに気づきました(なぜ「ライブラリー」はカナなんだ…)。
それは同じ監督の作品のDVDが二作ない、ということです。
『ターミネーター』と『ターミネーター2』、『ジェイソン・ボーン』三部作などのシリーズものを除いて、例えばジェームズ・キャメロンでいえば、『ターミネーター』はあっても『アバター』や『タイタニック』はないし、デヴィッド・フィンチャーなら『ファイト・クラブ』は合っても『セブン』はない、といった感じなのです(記事を書いた後に改めて調べ直したら、『マッハ!!!!!!!』と『トム・ヤム・クン』はどちらも同じプラッチャヤー・ピンゲーオで、『愛が微笑む時』と『トレマーズ』もロン・アンダーウッドでした)。
別段、同じ監督のDVDは二作買わないと決めてるわけでなし、それはたまたまなのですが、五十作近くあって重なりが一作もないと、もしかしたら自分は無意識のうちに一人の監督からは一作しか選んでいないのかも、なんてことを思ってしまいます。
さて、そのライブラリーの中にアンドリュー・ニコル監督の『ガタカ』があります。
一番好きなSF映画は?と聞かれたら自分はこの作品を挙げますし、ジャンルを設けなくともフェイバリット・ムービーの十位以内には確実に入ります。
持たざる男が、文字通り命懸けで夢を叶える様は、何度見ても泣けます。
間違いなく傑作です。
しかし、『ガタカ』以外のアンドリュー・ニコル作品はやはりライブラリーにはありません(元々寡作な人ですけどね)。
カート・ウィマーの作品が『リベリオン』、またアレックス・ブロヤスの作品が『ダーク・シティ』しかないように。
そのアンドリュー・ニコルの新作がこの『TIME/タイム』であり、もちろん自分は『ガタカ』と同様の傑作であることを期待していました。
けれど、、、自分は観る前に既に知っていたのかもしれません。
『ガタカ』のような傑作はそうそう生み出されるものではない、ということを。
そして実際に観た『TIME/タイム』は本当にどうしようもない駄作でした。
通常駄作を鑑賞すると「金を返せ!」というような怒りが湧くものですが、本作の場合ひたすら悲しくなるばかりでした。
あのアンドリュー・ニコルがどうしてこんな駄作を、、、と思わずにはいられなかったのです。
時間が通貨のように扱われる世界、という基本アイディアは悪くないと思います(悪くないといっても、そのアイディアはミヒャエル・エンデの『モモ』の時間泥棒のSF的な焼き直しだと思いますけどね)。
しかしそれだけです。
SFであれば、どんな荒唐無稽なアイディアであっても、観る者がその世界において成立すると思えるものでなければなりません。
けれど、『TIME/タイム』を観ていても、例え時間が通貨のように扱われる世界が存在したとしても、こうはならないだろうな、としか思えません。
一言でいえばアイディア倒れ。
その他にも、主人公やヒロインを始めとして登場するキャラクターが一人として魅力的でもなければ個性的でもない、ストーリー展開も極めて単調、アクションシーンもお粗末の一言、結末も「何だそりゃ?」って感じですし、褒めるところが本当に見当たりません。
期待度もそれなりに高かったので2012年のワースト5に確実に入ります。
アンドリュー・ニコルには次回作に期待したい、といいたいところなのですが、次回作はステファニー・メイヤー原作のSFラブストーリーのようなので、そもそも観る必要はないみたいです。
お気に入り度は☆、お薦め度は☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
ちょっと興味はありましたが観なくてもいいんですね(笑)
本当に悪い意味で期待を裏切った作品でした。
結果この映画で伝えたかった事がなんなのか未だにわかりません…。
>つじけいさん
『タイム』は観る価値も必要も認められませんね。
今ならお薦めは3/1から公開される『ヒューゴの不思議な発明』ですが、出来れば『灼熱の魂』をつじけいさんには観て欲しいかなぁ。
>ねこさん
>私はそれほど映画を見るわけではないので良し悪しの判断に欠ける
作品の良し悪しを見極めるのに鑑賞本数は関係ないですよ。笑。
むしろ自分みたいに鑑賞本数ばかり増えて捻くれた見方しか出来なくなった人間もいますしね。笑。
>結果この映画で伝えたかった事がなんなのか未だにわかりません…。
いや、何もないと思いますよ。
最初に主人公と自ら命を絶った男との間に意味ありげな会話が交わされますが、別段そのテーマに沿って話が進むわけじゃないですし。
ともかく、自分が早く鑑賞してねこさんが観るのを止めるべきでした。
内容も深く理解したわけではないのにコメントしてるので説得力にかけるんです。
そんな自分がダメ出しする作品なのでタイムは酷いでしょう。
同じ事を繰り返してて鬼ごっこ大人バージョンって感じでした(笑)
話的におかしい所しかなかったです…まぁ自分の理解力の無さも少しありますが。
私の中ではワースト1ですね…。
因みにどうでも良い事ですが、タイムは見た作品で6作目になってますが昨日まで7作目だった気がするんですよね。
ついに視力がヤバイ所まで落ちたのかな…。
インターネット上の映画レピュアーの99%は素人ですよ。笑。
人は誰でも面白くなかった映画に面白くなかったという権利を有します。
きちんとお金を払ってその映画を観たのであれば、です。
>話的におかしい所しかなかったです…まぁ自分の理解力の無さも少しありますが。
中身のない映画に読解力は関係ないですよ。
莫大なお金を使って映画を作るのですから、脚本の段階で筋の通るものにして欲しいですよね。
ちなみにワースト1というのはこれまでに見た映画で、でしょうか?
>タイムは見た作品で6作目になってますが昨日まで7作目だった気がするんですよね。
こ、細かい!
気づく人がいるとは思ってもみませんでした。
ある意味感動です。
実は鑑賞順でいえば2/25に『灼熱の魂』、2/26に『タイム』なのですが、レビューは『タイム』の方を先に書く必要性を感じて、そちらを先にしました。
最初は事実通りに日付を書いていたのですが、それだと後に書いた記事の方が日付が先になってしまい、読む人が混乱するかと思って入れ換えたのですが、、、逆にねこさんを混乱させてしまいましたね。
ねこさんの視力が低下しているのでなく、記憶力が尋常じゃなくいいだけなのですよ♪
私が今まで観た映画の中でワースト1です。
期待度が高過ぎたせいでもあるんですけどね…。
変な所に気づいちゃいましたね。
でも気になっちゃって(笑)
意外とどうでも良さそうな事に限って記憶力良いんです♪♪
そうそう。
映画の鑑賞料金は通常¥1800ですが、これを高いという人もいます。
でも、面白くない映画を面白くないという権利も含めて¥1800ならそんなに高くもないと思うのです(面白い映画であれば問題ないですしね)。
>私が今まで観た映画の中でワースト1です。
うおっ、生涯ワースト1ですか!!
アンドリュー・ニコルも記憶に残る仕事しましたね。笑。
まぁ自分みたいに年間五十本前後観に行ってるなら、『タイム』を観ても「つまんなかったな」で済みますけど、逆にねこさんみたいに月に一本観るかどうかの人だとガッカリ感もひとしおでしょう。
ちなみに自分がこれまでに観た映画の中でワースト1は『ターミネーター3』です。
これは映画の出来がどうこういうのでなく、前作に対するリスペクトがまったく感じられないからです。
>意外とどうでも良さそうな事に限って記憶力良いんです♪♪
いやいや、驚きましたし、感動もしましたよ。
悪いことは出来ないもんだと思いました(いや、別に悪いことってわけではないですけど。笑。)。
https://www.dreampass.jp/e686
発端は数日前にみつけたこの企画なのですが・・・。
アンドリュー・ニコルでくくられた3作、全部見てるなぁ・・・。
この人が監督ってことだよねとググった次第なのです。
ガタカとタイムの監督が同じってこと、まったく気づいてませんでした(シモーヌも同様)。orz
タイムにシモーヌの女優さんが出てるって事も割りと最近知って、「どこに出てた?」と再確認するべく、先週GooglePlayの配信で再視聴。
相変わらずのつまらなさでしたが、映画館で観た時よりは悪くなかったかなぁ・・・?
自分の中では・・・映画の鑑賞後の考えなのですが、「あれは新時代のギャング映画」と思うと、割りと腑に落ちるのです。
長々と失礼いたしました。
辺境のブログにようこそ♪
>アンドリュー・ニコルの検索でこのブログに辿り着きました。
そうなんですよ、kazooさん。
【アンドリュー・ニコル】で検索をすると、拙ブログのこの記事が上位でヒットするのです。
アンドリュー・ニコルについて記事を書いているのはこのブログだけではないですし、また特別「目からうろこ」的なことを書いているつもりもないので、なぜこの記事が上位でヒットするのか、我ながら不思議でなりません。
やっぱり都内だとよさげな企画をやってますねぇ。
こちらでも午前十時の映画祭やらシネパスやら、似たようなリバイバル上映はやってますけど、リクエストに応えるというタイプのものはないですよ。
『ガタカ』と『タイム』が同じ監督だということを気づかなくても不思議ではないですよ。
同じSFではあっても、作品の持つ雰囲気や完成度がまったく違いますから。
>「あれは新時代のギャング映画」と思うと、割りと腑に落ちるのです。
そういう見方があるということは知っていますが、それでも割り切れないものがあるんですよねぇ、、、自分が
『ガタカ』が好きすぎるからきつく当たってしまうんでしょうか。
アンドリュー・ニコル作品は『シモーヌ』と最新作の『ザ・ホスト』は未見です。
自分の中の映画の神様が「見るな!」って叫ぶんですけど、見た方がいいんでしょうか?笑。
またよければ遊びに来てください。