この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

全体的に雑な作りだった『ターミネーター:ニュー・フェイト』。

2019-11-10 18:09:40 | 新作映画
 マッケンジー・デイヴィス主演、ティム・ミラー監督、『ターミネーター:ニュー・フェイト』、11/10、Tジョイ久留米にて鑑賞。2019年50本目。

 
 これまで見た中で一番面白いと思った映画は何か?と聞かれたら、(日によって『ショーシャンクの空に』であることもありますが)『ターミネーター2』と答えます。
 公開から30年近く経とうというのに、これより面白いアクション映画は未だ見たことがありません。
 
 ではこれまで見た中で一番つまらないと思った映画は何か?と聞かれたらどう答えるか?
 これは答えようがないですね。
 これまで見た中で一番つまらないと思った映画は、たぶん、地上波で放送され、途中で見るのを止めた作品のいずれかです。
 途中で見るのを止めた作品のことは幸いにして記憶に残っていません(まぁ今年に限定すると『イソップの思うツボ』ですが)。

 ただし、これまで見た中で一番許しがたい映画は何か?という質問には明確に答えられます。
 それは『ターミネーター3』です。
 ぶっちゃけ『ターミネーター3』よりつまらない作品はいくらでもありますよ。
 ただ、『ターミネーター3』が許しがたいのは、前作である『ターミネーター2』に対して、まったくリスペクトがないことですね。
 前作が傑作だったからこそ作られた続編であるのに、前作に対してリスペクトがないのはどーゆーこと?って思いますね。
 単につまらないというだけであれば、『ターミネーター3』とさほど変わらないと思いますが、『ターミネーター4』も『ターミネーター:新起動/ジェニシス』も多少なりとも『ターミネーター2』へのリスペクトが感じられるので許せるのです。

 さて、最新作『ターミネーター:ニュー・フェイト』がどうだったかというと、『ターミネーター2』へのリスペクトは充分感じられるので、許せます(まぁリスペクトというか、ストーリー的にはそのまんまですけどね)。
 アクションのレベルも非常に高いと思いました。
 アクションに関して言えばこれ以上のものを望むというのは酷でしょう。

 では面白かったのかというとこれが微妙でしたね。
 なぜかというと、ストーリーがアクションとアクションを繋ぐためだけに展開する、そんな感じなのです。
 『ターミネーター2』はアクションのレベルも高かったですが、それ以上にストーリーが秀逸で、不自然なストーリー展開はありません。
 一方『ターミネーター:ニュー・フェイト』はというと、設定は無理やりなことこの上なく、ストーリー展開は極めて不自然です。
 例えば本作にはジョン・コナーが登場しないのですが、彼はスカイネットが送り込んだターミネーターによって抹殺されたという設定です。
 え?サラヤジョンの活躍によって審判の日は回避され、スカイネットは滅ぼされたというのに、その滅ぼされたスカイネットが送り込んだターミネーターによってジョンは殺されたの?
 わけがわからんのやけど。

 まぁ確かにシリーズをリブートしようと思ったら、そうするしかないというのはわかりますが、逆にそうすることでしかリブートできないというのであれば、やはりリブートはするべきじゃなかったんじゃないの?って思いますよね。
 ワケがわからんのはそこだけじゃくて、え?どーゆーこと?と思ったのは一度や二度ではなかったです。
 全体的に作品の作りが雑だったってことですね。

 ただ前述の通りアクションのレベルは非常に高く、前作へのリスペクトは充分感じられるので、観に行きたいという人は観に行っても構わないと思います。

 
 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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