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この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ゴメンなさい、正直感動しなかった『サバカン SABAKAN』。

2022-08-28 21:07:37 | 新作映画
 金沢知樹監督、番家一路主演、『サバカン SABAKAN』8/27、イオンシネマ福岡にて鑑賞(ACチケットBC8、鑑賞料金1000円)。2022年32本目。

 27日は『NOPE/ノープ』に続いて『サバカン SABAKAN』を観ました。
 なぜ『サバカン SABAKAN』を観ることにしたかというと、yahoo映画のユーザーレビューで尋常じゃなく評価が高かったのです。
 ユーザーレビューの平均点が4.4点、5点をつけているユーザーが目白押しで、こりゃ観なくちゃと思った次第です。
 でも実際観てみたら、ゴメンなさい、正直感動しなかったですね。

 少年二人の、一夏の冒険と友情、そして別れという物凄くベタで、『NOPE/ノープ』とは対極的にわかりやすい映画でした。
 ただ、細かいところが雑というか、かなりテキトーでした。

 主人公の孝明は夏休みのある日、同級生の健次に誘われ、ブーメラン島と呼ばれる小島までイルカを観に行くことになります。
 健次の家は貧乏だという設定です。
 シャツを二枚しか持っていないことをクラスメイトにからかわれたりもします。
 でもそのシャツがいつも洗い立てのように白いんです。
 履いている靴も普通の運動靴で、冒険の時に持ってくるリュックもすごくシャレた奴なんです。
 何でなんですかね?
 何で家が貧乏なのにシャツが白いんですかね?
 自分が監督だったら健次に着せるシャツは汚れたボロボロのシャツにするし、靴は先から指が覗いているものにするし、冒険の時に持ってくるのはリュックなどではなく、ズタ袋か何かにしますけどね。
 健次の格好を見るたびに、昭和の時代の貧乏な家の少年ではなく、昭和の時代の貧乏な家の少年の役をやらされている令和の時代の少年にしか思えませんでした。

 本物の寿司を食べたことがないという孝明のために健次がサバカンの寿司をご馳走するというシーンがあります(タイトルの『サバカン SABAKAN』はここから来ている)。
 感動的なシーンであるはずなのですが、自分はすごく違和感を覚えました。
 だって、長崎の港町を舞台にしたお話なんですよ。
 港町に住んでいる孝明が寿司を食べたことがない、というのはちょっと考えにくいです。
 自分は港町に住んだことはありませんが、門司に住んでいたことはあります。
 そのころは夕食に手巻き寿司をしょっちゅう食べてましたよ。
 だって魚が安いから。
 寿司が高級料理だというのも、新鮮なサバよりサバカンの方が安いというのも都会に住んでいる人間の勝手な思い込みだと思います。

 本作は監督である金沢知樹の自伝的な要素が含まれていると何かの記事で読みました。
 それって本当なんですかね?
 この映画を観てもどこにも80年代の長崎の港町は見えてこないのですが…。

 お気に入り度★★★、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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