この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

細かいことがいろいろ気になった『X エックス』。

2022-07-14 23:10:09 | 新作映画
 タイ・ウェスト監督、ミア・ゴス主演、『X エックス』、7/8、Tジョイ久留米にて鑑賞(レイトショーにつき鑑賞料金1400円)。2022年25本目。

 映画が映画なので感想はいつもよりエロ要素が多めです。
 そういったことが苦手な方はスルーして下さい。

 ある人に、「某大ヒット映画で、マッハ10で飛行中に空中分解した機体から投げ出されたパイロットが次のシーンでは平然とした様子で歩いているのっておかしいですよね」と言ったら、「そんなことを気にする方がおかしい」と言われました。
 ガーン…。
 そういう映画の見方しか出来ないんだよ!

 というわけで、『X エックス』も細かいことがいろいろと気になりましたよ。

 年を取って思うようにセックス出来なくなった老夫婦がポルノ映画の撮影に来たスタッフを手当たり次第に殺しまくるというお話です(とはいっても若いころから人を殺しまくってたっぽい二人ですが)。
 年を取ったら誰でもセックスは出来なくなるものなので、それを理由に人を殺すのは頭がおかしいよなぁ、とは思いますが、殺人鬼はたいがい頭がおかしいものなので、そこは気になりませんでした。

 気になったのはまず映画プロデューサーかなぁ。
 この男が「田舎だと都会で出来ない撮影が出来るぞ!」ってことで老夫婦が経営する農場の納屋を借りる手はずを取るのですが、その際やり取りは電話だけで済ませているんです。
 確かに田舎だと都会で出来ない撮影が出来るかもしれません。
 それは否定しないけど、最低限ロケ地の下見ぐらいはしておくべきなんじゃないですかね。
 でないと、借りた納屋がガラクタだらけでろくに撮影出来ないってことも充分あり得ますからね(というかそっちの可能性の方が高い)。

 この納屋も自分には謎でした。
 農場の納屋なのですから、農作業の為の作業場じゃないですか。
 にもかかわらずこの納屋には客人が泊まるためのベッドが三台もあるのです。
 ベッドが三台もある納屋って一体…。
 まぁ「離れ」とも訳されていたのでベッドがあってもおかしくないのかもしれませんが、だとしても宿泊業を営んでいるわけでもない老夫婦の農場の離れに三台もベッドがあるのはすごく不自然に思えました。

 キャラクターもよくわからない奴らばかりでした。
 映画監督の男は「この映画はアートなんだ!」と言いながら、いざ撮影のサポートに連れてきたガールフレンドが映画に出演したいと言い出すと「それは絶対に許さない」と言い、挙句の果てに拗ねて一人で帰ろうとしますしね。
 アートじゃないんかい、と言いたくなりましたよ。
 
 そのガールフレンドもよくわからなかったですね、、、いや、彼女の場合別の意味でわからなかったんですけれど。
 撮影クルーには他に女性が二人いて、その二人は脱ぎ要員なので最初からバーンと脱いじゃうのですが、正直二人ともあまり好みではなかったので、そのおっぱいにあまりありがたみがなかったんですよね。
 でも映画監督のガールフレンドは清楚系というか、好みのタイプだったので、彼女が「私もこの映画に出たい」と言い出した時は「この子も脱ぐのか!」と内心拍手喝采しました。
 しかし下着姿になったところでカットが変わり、そのままフェードアウト、当然おっぱいもなし。
 いやいやいや、それはないだろ、と言いたくなりました。
 この映画であそこまでやっておいて脱がないっていうのは、ちょっとないと思いましたね。
 演じた女優が脱ぎたがらなかったのか、現実の映画監督が脱がせる必要はないと判断したのか、いずれにしても腑抜けた映画だという印象が強く残りました。

 他にもいろいろ気になるところはあるのですが、切りがないので止めておきます。
 ポルノ映画としても中途半端だし、ホラー映画としてもそこまで出来は良くないし、よほど暇でなければ観る必要はない映画かと思います。

 お気に入り度★、お薦め度★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする