この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

仕込みとか、やらせとか。

2009-05-18 22:02:54 | 戯言
 仕込とか、やらせって今のテレビ業界ではそれ抜きでは考えられないですよね。
 本来真実のみを追求して欲しい、というか追求すべき報道番組でさえやらせ問題が発覚するのですから、いわんやバラエティ番組ではそれがあって当然と考えるべきなのかもしれません。

 大阪発信のバラエティ番組で『探偵ナイトスクープ』ってありますよね。
 こちら九州では金曜日の深夜に放映されていて、自分もちょくちょく見ています。
 自分は、素人の素の部分が面白いなぁとか思って見てたんですけど、実はこの番組にもちゃんと台本があるそうです。
 ある日の放送で「折り紙でカニを折りたい」という一人の少年の依頼がありました(自分は見逃しました)。
 そのカニは結構複雑な工程を経て出来るもので折り図があっても少年の手には余るものだったのです。
 当然不器用な探偵も出来ない。
 次にとある会社の社長さんが出てきたのですが、やっぱり出来ない。
 最後に折り紙協会の人が出てきて、カニを完成、めでたしめでたし♪
 という内容でした。
 しかし実は途中で出てきた社長さんがこのカニを折ることが出来る人で、一般の人が折れちゃうと番組的に盛り上がりに欠けるので折れない振りをして欲しいと番組スタッフから頼まれたのだそうです。
 まぁ最終的な目的が少年がカニを折れるようになることなので、途中に多少の演出があっても問題はないんでしょうけれど、自分がこの社長さんの立場だったらちょっと嫌かなぁ。
 出来ないことを出来ない、と紹介されるならともかく、出来ることを出来ないって紹介されるのはなぁ、、、しかも全国放送で。

 まぁ今のは仕込みといっても許容範囲かな、って感じでしたけど、到底笑って済ませられないものもあって、、、
 ちょうど今劇場で公開中の映画に『余命一ヶ月の花嫁』という作品がありますよね。
 乳ガンによってわずか二十四歳で亡くなった実在の女性の最期の一ヶ月を描いた感動のストーリーです。
 実はこの映画そのものが壮大なやらせだという噂があるのです。
 まずは映画の元になったドキュメンタリーのHPがこちら
 そして『余命一ヶ月の花嫁』のやらせ問題を追及しているサイトがこちら
 同じくやらせ問題に言及しているブログがこちら
 
 コメントをするのも難しい問題ですが、ぶっちゃけていわせてもらうと壮大なやらせでもいいんじゃないの?って思います。
 例えTBSが死肉を漁るハゲタカであっても、例えヒロインの恋人がどうしようもない偽善者であっても、亡くなった長島千恵さんが亡くなる瞬間幸せであったなら、それでいいと思うのです。
 仮にこの映画やドキュメンタリーがやらせであっても、それによって乳ガン検診を受ける人が増えるなら、それで結果オーライじゃないか、、、そう思いたいのです。

 問題なのはこの『余命一ヶ月の花嫁』から派生した乳ガン検診などの運動が一過性のブームで終わること。
 自分がこの運動を見て思い出すのは、かつて話題になった『ホワイトバンドプロジェクト』ですね。
 世界から貧困を無くそうとかいって手首に白いものを巻くあれ。
 あれもまぁ見事なぐらいに一過性のブームで終わってしまいました。
 一過性のブームで終わってしまったら例えどれほど優れた理念の運動であっても意味がないんだよね。
 意味がないどころか害悪でしかない。
 『余命一ヶ月の花嫁』プロジェクトがそうでないことを願うばかりですね。
 とはいえ悪名高きTBSだからなぁ。。。
コメント (10)
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