この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

探偵ガリレオ。

2006-01-25 23:13:49 | 読書
東野圭吾著、『探偵ガリレオ』読了。

誰が言ったか知らないが、「東野圭吾にハズレなし」、その言葉は大嘘だと思います。
『探偵ガリレオ』、自分にはまーったく面白くなかったです。

この作品を読んでみる気になったのは、いうまでもなく直木賞受賞作『容疑者Xの献身』がすこぶる面白く、それと登場人物が共通するという短編集に気が引かれたから。
けれど『容疑者Xの献身』で用いられるトリックが物語と絶妙にリンクしているのに比べ、『探偵ガリレオ』では被害者が奇妙な殺され方(死に方)をしていて、それを解き明かすのが天才科学者というだけで、そもそも物語が成立していないと思います。
いってみれば「Q.この被害者はどうやって殺されたのでしょうか?」という推理クイズを読まされているような感じでした。
まずトリックありき、そしてそれにとってつけたようなお話では到底面白く読めるものではありません。

『容疑者Xの献身』が抜群に面白かったので、テレビドラマ終了後『白夜行』、続いて知人に薦められた『幻夜』を読んでみようと思っているところなのですが、東野圭吾作品をコンプリート(完全読破)する気にはちょっとなれません。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする