ブログ 「ごまめの歯軋り」

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橋本治著「ひらがな日本美術史」 1-13 「餓鬼草紙と病草紙」

2007年01月29日 | 書評
餓鬼草紙と病草紙・・ポルノではないもの・・

平安時代末期の末世思想は「六道絵」という「地獄草紙」「餓鬼草紙」「病草紙」「九草紙絵巻」という作品を生んだ。院政時代から武士階級による政権略奪と貴族化、地方では地頭による民衆収奪に世界はまさに地獄絵であったに違いない。貴族社会という仕組みが終わろうとする時貴族の一部は娯楽的に、不潔で醜悪で猥雑で享楽的な人間をスカトロ趣味で描いた凄惨なジャンルを求めた。



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