JMM 医療に関する提言・レポートfrom MRIC(2010年7月18日)「第2の官製パニックー口蹄疫(2) 清浄国のお墨付き?」 木村盛世 厚生労働省技官 より
現在の清浄国の定義は「国際獣疫事務局OIE」の定義に基づき、農水省が規定している。具体的には3週間以上口蹄疫FMDの発生が見られなければ「清浄国」というのが条件のようだ。これはもちろん「根絶」ではない。地球上から根絶されたウイルス感染症は「天然痘」で、近い将来「ポリオ」も根絶が期待される。ウイルスに利く抗生物質はないので、治療薬で根絶することは不可能である。すれば感染経路を断つことであろう。ところがFMDの場合動物間、昆虫、水、風で感染するためこれを根絶するのは容易ではない。ワクチン予防法を含め決定的な方法は存在しない。したがって今回宮崎で沈静化したとしても(前回の流行は2001年でした)、またいつかはどこかでぶり返すもので、清浄国というお墨付きはインフルエンザの場合とと同じように意味がない。
現在の清浄国の定義は「国際獣疫事務局OIE」の定義に基づき、農水省が規定している。具体的には3週間以上口蹄疫FMDの発生が見られなければ「清浄国」というのが条件のようだ。これはもちろん「根絶」ではない。地球上から根絶されたウイルス感染症は「天然痘」で、近い将来「ポリオ」も根絶が期待される。ウイルスに利く抗生物質はないので、治療薬で根絶することは不可能である。すれば感染経路を断つことであろう。ところがFMDの場合動物間、昆虫、水、風で感染するためこれを根絶するのは容易ではない。ワクチン予防法を含め決定的な方法は存在しない。したがって今回宮崎で沈静化したとしても(前回の流行は2001年でした)、またいつかはどこかでぶり返すもので、清浄国というお墨付きはインフルエンザの場合とと同じように意味がない。