漢詩 「初 寒」 2006年11月30日 | 漢詩・自由詩 病怯新寒冷透肌 病は新寒に怯え 冷は肌を透る 老身徹骨鏡中絲 老身骨に徹して 鏡中の絲 初冬凛凛霜天曉 初冬凛凛として 霜天の曉 獨座吟酒熟遅 獨座して吟するも 酒の熟するの遅き (韻:四支 七言絶句仄起式)
東京美術館散歩 「書道美術館」 2006年11月30日 | 書評 書道美術館(美術館名をクリックしますと付近図がでます) 洋画家が建てた洋館の美術館である。日暮里と鶯谷の中間にあるが私は鶯谷から行く。書道美術館とあるからには和紙に書が書いて壁にかざってあると思われるが、あるのは石ばかり。石に字が彫られている中国の書である。おそらく戦争中に中国からせっせと運んだのであろう。展覧会はやっていないが重苦しいほどの石がだまって立っている。見に来る人は誰もいない。さらに余談だが、日暮里駅から線路に沿って北方向にラブホテル街を恥ずかしげに歩いてゆくと正岡子規の旧居があるので、是非行かれることを進める。さらに近くには、夏目漱石も通ったという「羽二重団子」屋で一服というのもこの台東区エリア散歩コースの定石になっている。