2つの釣り(20221130)
魚を食料として扱う釣りと、魚を自然の一部とみなす釣りの2つがある。
前者は漁であって、それなら後者は何になる?
海釣りはほぼ漁になるし、木郷滝自然釣りセンターも場合によっては漁になる。
でも湯布院オイカワや大分管釣りのテラトコは食べないので漁ではない。
もちろん五ヶ瀬川その他の自然渓流での釣りも全部C&Rだから漁にならない。
でもこの場合、そんな釣りは何になるんだろう。
漁じゃない釣り?
レクリエーションの範疇を完全に飛び出してしまっている。
C&Rの擬似餌釣りは突き詰めると登山に似ている。
登山について調べると下記に情報あり。
「【登山】と【トレッキング】と【ハイキング】の意味の違いと使い方の例文」by 例文買取センター 様
https://reibuncnt.jp/2219
曰く
「登山とは山頂を目指して歩くこと、トレッキングは景色を楽しみながら山道を歩くこと、ハイキングは自分の足で広範囲に歩くことを意味しているという違い」
登山は「ピークハント」とも呼び、トレッキングやハイキングとは区別されるとのこと。
C&R擬似餌釣りの目的が「至高の一匹を手にすること」ならそれが目指す「山頂」であり「ピークハント」となる。
でも「釣れなくても雰囲気が味わえれば良い」なら「トレッキング」や「ハイキング」となる。
その意味で私のC&R擬似餌釣りは間違いなく「至高の一匹」であり、そのために危険な本流の谷底に降り釣り下る。
それは明らかに登山とは正反対だけれど、至高の一匹」という明らかな「頂上」を目指し進んでいく。
つまり私のフライは「ピークハント」と同義語であって、そして伝説のクライマー長谷川恒男氏の「恍惚と陶酔」を本流の谷底で追体験するのだ。
日本語で「登山」は「そこに山があるから」という連語があるが、でもそのくくりから「ピークハント」のニュアンスは伝わらない。
日本的な擬似餌マス釣りは「テンカラ」であって、これは職業漁師の釣法として発達してきた。
一方で英国の擬似餌マス釣りは「フライフィッシング」で、貴族的な嗜みの一つとして発達したとされる。
だから「フライ」のニュアンスは「テンカラ」にはない英語圏表現が豊富なのだろう。
たとえば日本的な感性で「登山」は英語圏「ピークハント」と簡単に結びつかない。
それは日本の登山の意味合いに英語圏「トレッキング」や「ハイキング」が含まれるからだ。
英語圏の「ピークハント」は「トレッキング」や「ハイキング」とはまったく別なのに。
なので、フライのC&Rを「ピークハント」だと解釈してみる。
としてみると、長谷川恒男氏の「リズミカルに岩肌を登っていく陶酔と恍惚」は、フライの何に相当するのか。
もう少し深く考えてみたい。
ハックルミノー8(20221130)
ハックルをハサミでカットして尾部と尾鰭を形成。
一枚のハックルのバット部分を使う(下写真)とティップ部分が残る。
これを重ねて使う。
重ねたのが下写真の下二枚のハックル、見た目の印象が少し強くなる。
極細チューブなら35mm、ブレイドイントルーダなら45mmで作成する。
これはハックルのティップ側だけを使った小型版。
見た目の印象は薄くなるけれど小型化できるので一定の条件なら効きそうな予感。
極細チューブなら25mm、ブレイドイントルーダなら35mmで作成する。
完成までの手順は
1)ハックルを切り出しして形成
2)サイズ計測
3−1)極細チューブ芯の準備
a)サイズ毎に切り出し
b)チューブにエポキシを舟形に盛り硬化固定
3−2)ブレイドイントルーダ芯の準備
a)針にフロロ3−5号を固定
b)ループアイを形成したブレイドにフロロ針を固定
c)芯両端を固定しブレイド部分にエポキシを舟形に盛り硬化固定
4)硬化エポキシで湾曲させた舟型部分にハックルを微量UVレジンで仮固定
5)そのまま裏面をエポキシで本固定
6)裏面硬化後に表面にアイを乗せエポキシ固定
7)重心が表面のアイ部分(沈降姿勢が表面下で頭落ち)になるようエポキシで重心調整
8)硬化させ完成
先日のハックルミノー(No7、202211228版)もこの手順に乗せる。