なかなか釣りに行けない

なかなか実釣出来ず、稀の釣行を夢見て、机上の空論を重ねる備忘録です。

てらとこ(20131130) 予備調査釣行

2013年11月30日 22時16分15秒 | 実釣
てらとこ(20131130) 予備調査釣行

午後からてらとこへ。
今日の午後は地元少年ルアー釣り師(小4)と同席。
クランクベイトであっという間に10匹釣り上げる。

こちらはウェットフライの実践研究。

背景:前述。

目的:止水の管釣りにおけるフォール&ジャークとバイブリトリーブ釣法の有用性を検討する。

方法:
 ラインシステムは下記。
1.SH#10/11i(インタミ) 2m(イオ)、fastsinkingポリリーダー3feet、0.8号(5X)ティペット1feet
2.22lbモノフィラメント、fastsinkingポリリーダー3feet、0.8号(5X)ティペット1feet
 ウェットフライは下記。
A) 軽い鈎(自作リーチ、MSC、マエストロ製スーパーオクトパス、フロート付きトラウトガム)
B) 重い鈎(ショット1号、3号と簡易短冊トラウトガム淡色、マエストロ製Gランナー)
 上記システムで下記の項目を検討する。
I) フォール&ジャークで間隔を1-5秒で比べる
II) リトリーブ時のバイブ有無で効果を比べる
III) リトリーブのテンションを比べる(ライン重量かロッド操作か)

結果:
1-A-I
着水直後のテイクあり、しかし繰り返すと魚影消失、フォール中のテイクの頻度は低い。
サイトフィッシングを追加した結果、フォールは非常に遅く、マスはタッチすらしてこないことが分かった。
1-A-II
リトリーブへのバイブ追加でテイク多発。バイブを入れるためリトリーブは減速した。
1-A-III
リトリーブテンションは、ロッドティップで引く場合、ラインジャークで引く場合そしてラインの重みのみのテンションの3者を比較、ライン自重量によるテンションを使った遅いリトリーブが最も釣れた。
1-B-I
フォール中のテイク多発。これは繰り返してもほぼ同じだった。特に淡色トラウトガムを最もテイクした。マスが水面に群れている場合は2秒でのジャークで重みを感じる事が出来た(フックセット)。マスが水面に群れていない場合は5秒カウントでのジャークでフックセット出来た。これはA(軽い鈎)では得られなかった。
1-B-II
着水、フォール&ジャーク、その後にバイブリトリーブ、それからフォール、2秒後ジャーク、これでフックセットできる頻度が高かった。
1-B-III
鈎の重さのため沈降速度が速く、テンションはロッドティップを用いることが高く、充分には比較出来なかった、が、バイブはやや速いリトリーブで効果が有るように感じられた。
2-B-I
1-B-Iとほぼ同じ。ただ、フォール&ジャークのタイミングはラインシステム1よりもバリエーションを多彩に出来た。
2-B-II
1-B-IIとほぼ同じ。
2-B-III
1-B-IIIとほぼ同じ。
しかし、システム2は超軽量で水面へのインパクトがより小さく、繰り返すキャストでより長くテイクした。

考察:
ラインシステム1と鈎Aでは、鈎の沈降速度が遅いのが特徴だが、マスのテイクの頻度は明らかに低下した。
また、鈎の遅い沈下速度はマスのテイクを促進せず、フライフックのイミテーションそのものがテイクを左右する可能性が強く示唆された(結果1-A-I)。
一方、バイブレーションを追加しリトリーブでは、より遅い速度が有効だった。
鈎Bでは、フォールにマスはよく反応し、ジャークは非常に有効だった。
ただ、フライパターンがテイクからフックセットまでの全てに影響したことから、管釣りとはいえ、フライ鈎の選択は非常に重要であることが分かった。
SH#10/11i 2mは遠投性能は良好、たが、マスが散る程の水面インパクトを認めた。
一方、ライン自重量の僅かなテンションによる遅いリトリーブは効果的だった。
ラインシステム2でもほぼ同様の結果だったが、水面インパクトは最少限であり、フォール&ジャークはより容易だった。
 以上より、止水管釣りでは、重い鈎選択時にフォール&ジャークがそのまま有効であり、
軽い鈎でもガン玉1号と同じかより重いショットを用い、バイブしたままフォール&ジャークを作れれば効果的だった。
しかし、軽い鈎をノーシンカーで使う際には、ラインシステム1でフォール&ジャークよりもバイブリトリーブが有効だった。

 少なくともてらとこでは、鈎は1)淡色トラウトガムを垂らし少なく巻いたもの、2)同じ淡色トラウトガムでタングステンビーズを通したもの、3)利根川でも通用した黒川ニンフをきっちり巻いたもの、の3種類がアタリ鈎なので、この「勝負鈎」のみを使い、フォール&ジャークとバイブリトリーブの止水での使い方を再検討しよう。
また、ラインシステムは、超軽量/SH#10/11i 2m+インタミポリリーダーの組み合わせを試そう。
方法として、規定時間内のタッチ/テイク/フックセット/フックアップ/ランディングの数を調べよう。
その規定時間の間は鈎もシステムも交換せず、録画ビデオ解析から「釣れない時間」もファクターに入れよう。

自然渓流での検討は、その後かな。
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明日の予定(20131130)

2013年11月29日 22時01分04秒 | 机上釣
明日の予定(20131130)

午後から止水の管釣りへ!
秒の釣りを試してみる予定。
フォールは1秒か2秒、または、そんな時間設定そのものが無意味か、それが明日、分かる。

システムは、
#4-5SHi (インタミ)5m+インタミティペット2feet+フロロ2feet、
または先日作成したSH#10/11i(インタミ) 1.5m+シンキングティペット2feet+フロロ2feet、
またはDT#11F2m+フロートティペット2feet+フロロ2feet。
まず最初は、モノフィラのみの超軽量システムから始めよう。
それからSHとポリリーダーを合わせて遠投システムへインテグレード。
鈎は、マエストロの管釣りセットフライ(で必要充分!)か、フライボックス整理を兼ねて失敗自作フライ。
1時間も釣れば結果は出るだろう。
管釣り場が替わっても効果は同じか確かめても見たい。
いずれ、明日の午後からが勝負だ。
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秒で釣るウェットフライ(20131128)

2013年11月28日 23時18分06秒 | 机上釣
秒で釣るウェットフライ(20131128)

止水の机上釣りにて、キャスティングの着水後、どうフライが変化するのかを考えた。

#############################################
0 : キャストし着水、スラッグ有り、フォール開始(2秒間)
1 : スラッグ解消
(この間テイク待ち)
2 : ラインジャーク、テイクの有無を確認、無ければ直ちにリトリーブへ
3 : 更にリトリーブでチェイスを誘う
4 : リトリーブでのチェイス誘いを終了し、直ちにフォール(2秒間)
6 : ラインジャーク、テイクの有無を確認、無ければ直ちにリトリーブへ
#############################################

これはフォールのテイクを2秒に切った6秒間のレジメ。
フォール・テイクを1秒に切れば、4秒間のレジメ。
特に前者では2秒間でフックアップ、後者は1秒間でフックアップさせる必要がある。

マスが群れる止水管釣りでは、この1-2秒の間が適当だろう。
この1-2秒間にマスに口を使わせ、フックセット・フックアップすればよい。

自然渓流のRUNの中では、このフックセットの1-2秒間を、狙って作ることになる。
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止水でのバイブスイング、フォール&ジャーク(20131124)

2013年11月24日 18時07分42秒 | 机上釣
止水でのバイブスイング、フォール&ジャーク(20131124)

管理釣り場などの止水で、これまでの机上の空論「バイブスイング」「フォール&ジャーク」を試すとすると、

#########################
キャスト
デッドドリフト

ラインハンド左手でリトリーブしロッドハンド右手第2,3指腹でバイブ、ロッド角は30度でkeep
「1」水面へ竿先を急フォール
「2」1秒間静置する間にフリー左手でライン持ち直し
「3」ラインハンド左手で数十cmラインジャーク
「4」ロッドハンド右手でライン保持
ラインハンド左手でリトリーブしロッドハンド右手第2,3指腹でバイブ、ロッド角は30度でkeep(以下ピックアップまで繰り返し)
#########################

例えば、てらとこのマスはリトリーブよりフォールのテイクが圧倒的に多い。
ラインの引き込みアタリは、テイクしたフライへの他マスのアタックをかわすための動き。
普通は、沈下するフライをマスが追い、テイクして離し、テイクして離すのを繰り返す。
フライ沈下時に全く適当にラインを引くと釣れている事があるが、それは単なる偶然でテイクを捕えた時だ。

また、超軽量ラインでテンションをかけショットでフライを沈下させると、止めアタリが分かり、難なく釣れる。
ただ、真下フォールでのテイクは多いのだが、斜めへのスライドではテイクは急に減る。
止水の管釣りでは、テイクは縦方向、その方向の誘いが正解だ。

バイブリトリーブのフライラインの移動逆方向へのロッドフォールで逆メンディング、ラインそのものを沖に押し出す。
すると斜方向へスライドするフライが直下へフォールしチェイスするマスがリアクション、これが「1」。
ラインハンド左手でラインを持ち替え1秒待ちテイクさせる間が「2」、
ラインハンド左手で勢い良くラインをジャークしフックセットするのが「3」、
その後のラインをロッドハンド右手で持ち替えマスの疾走に備えるのが「4」。

山セミのサイトフィッシングでは、キャスト後のリトリーブでマスが興奮し乱舞する、が、テイクはしない。
しかし、ライン持ち替えのリトリーブ止めでフライが沈下、この時、フライにマスが重なる。
ラインは全く変化しないが、気になりロッドを立てるとテイクあり、ロッドが急に伸される。

九重FRでのサイトでも同様、キャスト後のフォールでマスがテイクを繰り返すが、直ぐに離すのでフックアップ率は上がらない。
フォール中のテイク確認で合わせたのでは間に合わない。
しかし、フォールから適当にロッドを立てると、マスが釣れている。
実際、そのタイミングがいい加減でも、飽きる程簡単に釣れてしまう。

そんな盲釣りから、狙って掛ける釣りに進化出来れば、管釣りはもっと楽しくなる。
重いSHの遠投でも、SHライン変化の確認を必要としないライン操作のみでの釣りは、管釣りをより楽しくする。

この止水での「バイブリトリーブ」と「フォール&ジャーク」で、マスをテンポよく挙げてみたい。
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自然渓流でのフォール&ジャークのシュミレート(20131124)

2013年11月24日 17時13分42秒 | 机上釣
自然渓流でのフォール&ジャークのシュミレート(20131124)

昨日、長湯のRUNで小手打ちリフトを試す。
もちろんマスなど居ない。
流して小手打ち、で、リフト、また、小手打ち、リフト。

水勢があっても浅くT20が着底している状態ではラインテンションが薄く、小手打ちで勢い良く流れ出さない。
ある程度水勢があり、速い表層流を掻い潜り、底流に乗ってスイングしている状態でないと使えないテクニックか。
また、小手打ちからリフトまでの時間は、「直ちに」が良さそう。
小手打ち後にライン緩みが続けば、当然、テイク後のフックセットに失敗する。
水勢のあるRUNで、表層を1(秒1.5m程度)とすれば、底流は1/2~2/3(秒60-90cm)程度か。
表層流が秒0.5m未満だと底流は秒20cm程度、これでは小手打ちしても勢いの良い流れ出しは望めない。
このような緩流帯では、普通に竿先で押し引きの操作をすれば充分か。
小手打ちは、速い流れに乗ったテンションが充分に掛かる状態で試せる誘いだ。
リフトまでの間は約1秒間、底流部分での60-90cm程度のフリードリフトの誘い。

単なるフリードリフトとの決定的な違いは、鈎の直下にマスが居る、ということだ。
キャスト、フリードリフト、スイングで、広いRUNの中から鈎を見つけたマスにチェイスさせる。
ここまでは、立ち位置、システム構成、ポイント選択、キャスト、泳層、鈎選択などで多少ヤラカしても案外いける。
問題は鈎直下にマスが付いた後。

私の今期の初期は、鈎選択が管釣りで破壊され、それに気付くのに時間が要った。
鈎選択の矯正後、今度はラインシステム選択、これも時間が要った。
その後、立ち位置、キャスト、泳層選択。
今は、誘い。
私のWFFでは、タッチからテイクまでの確率が非常に低い。
強欲のままに言えば、タッチの全てをテイクさせたい。
で、誘いの工夫へ、と机上釣りは進む。
OFFシーズンでモドカシく、でもこの焦りが、新しい発想いや怪しい妄想を生むのだ。

さて、表層流1.5m以上で底流に入れ、ドラッグしたシステムをチェイスしたマスの目の前で小手打ち、底流に乗せてフリードリフトさせた後について。
適正な鈎選択でマスへのアピール成功後、マスはテイクの見極めに入る。
無垢な小マスは不用心にテイクするだろうが、長生し成長するマスは簡単にはテイクしない。
ゼロ釣法ハリス0.2号以下の活黒川虫なら付いた鈎をテイクするだろうが、こちらは疑似。
どんなに似ていても動かなければ「ゴミ」、チェイスするだけで決してテイクしない。
自然渓魚を相手に、緩い淵でルースニングのナチュラルドリフトではまず釣れない。
理由は疑似餌だからだ、動く活き餌のウキ釣りなら何の問題も無いのだが。
つまり、直下のマスにテイクさせる誘い、この場合はまず、3-5Hzのバイブレーションを使った誘い。
このバイブで食欲あるマスはテイクする。
もちろん、RUNの複雑な流れが鈎をバイブさせ、スイングだけでテイクすることもあるが(脇見中の向う合わせなど)、
バイブはテイクを確実にそこで狙える。
ただ、問題は、単なる興味でチェイスしてきたマスだ。
食べるためのチェイスではない場合、バイブしてもエサだとは思うだろうが、逆にエサだというアピールしか出来ない。
足りているのでテイクしてこない。
こういうマスが鈎直下に付いた場合、サスペンドしてリトリーブすると「逃がすか」と鈎を僅かに噛んでくる。
決してフックセット出来ない「コン」というタッチのみが伝わる。
このタッチが数回続いた後、マスは散り、以降、その鈎へのタッチは消える。
もちろん、鈎を替えるとまたタッチは続くのだが、結局フックセット出来ずに時間ばかり失う。

こういう時に限って熱くなり足元を滑らせる。
自分のドリフトをどうにかこらえ、ホッと竿を持ち直すと、マスがテイクし暴れている。
「マスが私のドリフトを待ってた?」ゾッとし、そして恥じ入る瞬間だ。

このバイブだけではテイクしないマスにテイクさせるには、リアクションバイトへの誘いが必要。
既に目の前で、鈎は流れに揉まれバイブしている。
その状態でテイクしてこない。
前後に竿先を小さく振る方法では約30cm程度の幅で底流を前後するのみ、リトリーブの穂先の動きがこれに相当する。
まだテイクしない。
で、大コケでテイクする。
この大コケから体制立て直しまで約1秒間(ビデオ撮影より)、その間に釣れる。
コケるのは流速が速く強水勢のポイントだから、表層流1.5-2.0m程度、底流1.0m程度か。
するとコケで鈎は下流へ1mほど急に流下したところでグイと引き戻される。
この時、既にマスは鈎をテイクしている。
マスが疑似餌テイク後の吐き出し時間は、ドライフライで1秒未満とも言われている。
が、管理釣り場でドライアワセはユックリで充分(ラインテンションによるフックセット)、とされる。
ただ、WFFでテンションを失った場合、フライを吐き出すラインの遊びを与えるので、フックセットなど奇跡に近い。
この下流への急速な送り出しでは、テンションを完全に失う。
その間、数秒。
急流域では2秒で底流を2m流下し、その間に鈎は釣域を外れる。
ピックアップ時にテンションが入るが、その時は既にマスの巣の外。
複雑な底流で鈎が踊ればテイクもあろうが、それは勝手な神頼み。
一見、誘いのテクニックのようだが、再現出来ない鈎の動きはラインシステムによる誘い効果だ。
激流の急流域のアウトリガーでは、ショットを起点とした短いティペットが乱流で鈎を踊らせテイクを誘う。
シンクリーダーのWFFでは、沈んだシンクリーダーが流れに揉まれて鈎を揺らしテイクを誘う。
つまり、適正なラインシステムを流れに任せるだけで鈎が踊り、タッチからテイクを誘える。
でも、更に次の次元。

鈎の真後ろでタッチ繰り返すマスを、確実にテイクさせたい。

自然渓魚を自在に操作したい、という願望。
鈎の後ろに定位させタッチさせることは出来るようになった。
次の次元だ。

テイクさせたいところでテイクさせる。
大コケ時の偶然に、ではなく、何度でも繰り返せる誘いの結果として。

送り込みが有効なのは誰でもが認め、よく使われる誘いだ。
ただ、WFFで、意識して使った単純な送り込みからのリフト誘いで釣れたことは実はまだ少なく、釣れるリフトのタイミングは不明だ。
他方、今期の度重なる大コケ・テイクの経験では、リフト開始のタイミングは、送り込みから1秒程度に集中した。
「スルッ」と足を滑らせ自由落下し始めた瞬間、身体を前傾させながら穂先を岸から宙へ離して着底に準備、
「ザンッ!」と一段低い底石へ着底後、その足のままに川底を踏み締めて落下する身体を止め、川方向の竿がブレぬよう強く保持。
この間せいぜい1秒程度、その後、
「ソウッと」竿を持ち上げ穂先と仕掛けを流れから回収、その後初めて竿を廻してタックルの無事を確認する。
これが数秒間。
これまでの渓流餌釣りで、コケ時に竿を大振りし、穂先が石で折れ、仕掛けが枝に絡むのを何度も経験し、それがイヤで、コケて落下する時に注意しながら落下するようになった。
WFFではその結果、阿蘇野・梅野のヤマメ、芹川・五ヶ瀬のニジマスなど、釣れたマスは数知れない。

そのタイミング。
急にラインテンションを緩ませた状態が1秒間、
その後直ちに「ソロソロ」と、あまりブレぬよう仕掛けを張る。
机上で再現すると、
上方30度に向けた右の人差し指を勢いよく振り下ろし、机を打ったまま指を止めて1秒、その後、指を30度の角度までカウントしながらリフトする。
つまり、「1」で机へ指を振り下ろし、「2」で盤面に押し止め、「3、4」でゆっくりリフト、それを繰り返す。

「1」「2」「34」「1」「2」「34」、振り下ろし止めてリフト。
「1」で鋭角で底流に入った鈎がティペットを引きながらテンションを急に失って下流方向へフォール、リーダー/bodyは表層流に巻かれスラッグする。
「2」でテンションがかかりスラッグの解け始めた表層リーダー/bodyがフォールするティペットを水面へ引き上げ、鈎のフリーフォールにドラッグが掛かり水面へのリフトが始まる。
「34」でリーダー/bodyは完全に水面へ移動し強くドラッグされたティペットは鈎を底流から引き抜く。

しかし、この「34」で表層のリーダー/bodyを持ち上げるとタナから鈎が外れ、そこを探る意味を失う。
もちろん、テイクがあればこの時点でフックセット出来るが、テイクなしでは、このリフト動作はむしろ不利だ。
目の前の鈎をテイクし始めるのは「1」のフリーフォール時以降として、「2」で非常に弱いラインテンションから鈎が回転し始めるが、スラッグの残りからテンション不十分、
マスが鈎先を感じフライを吐き出す。
この間1秒程度、スラッグからアタリは手元には伝わらないだろう。
アウトリガーなら糸止めアタリが見えるだろうが、ダウンクロスのWFFでは鋭角にラインが入り、糸止めなど見えない。
ましてスラッグがある。
リーダー以上をリフトすると鈎がタナを大きく外れるので、始めから流し直し、結局、場が荒れマスが散る。

システムを移動させずにテンションを掛ける、その操作は正に、ライン合わせ、に他ならない。
つまり、「34」でスラッグ分のラインを引き、表層リーダー/bodyを整える、ということか。
すると、「2」でテイクしたマスに「34」で掛かるテンションは、1)スラッグラインへのドラッグ、と、2)ラインを引く力、の2つに増える。
スイングするタナも、リーダー/bodyがライン前後方向のみの移動から鈎は上には大きくリフトされず、追い流しで更に沈めての誘いが何度でも有効だ。
「1」で穂先を1m強は送り、流速1秒程度では「2」で待つ1秒間で、水面のラインスラッグが流れで消費され残り僅か、この残ったスラッグ分のラインを「34」で引ければ充分。
そのラインの長さとは、私がWFFをする流れでは20-30cm程度だろう。
その時点で穂先はかなり下流を向きラインと竿はほぼ直線に近くなり、ちょっと怖い状態だ。
ロッド操作はほぼ不能となり、誘いはバイブと穂先が動く範囲のみとなり、後は流下したラインを回収するばかり。
そうロッド操作が難しくならぬよう、ラインは鋭角に流れに刺したまま、ロッドとラインは90度未満の鋭角からダウンクロス始めればよい。
これは可能か?
キャスト後はデットドリフトさせながら竿先を下流45度程度へ廻す。
これを可能なら竿を水平位で流れに対して90度程度で保持し、スイングとバイブを同時に始め、核心ポイントで一回目の送り。
竿12feetでは半径3.6m、円周率3.14として、全円の円周は約22.608m、1/4円の円周は約5.652mとなる。
すると1m強の送り込みなら5回程度が可能だ。
5回目の打ち込みでラインとロッドの直線化まで、流れに直角位から5等分を目安に、約20度毎で5回、下流へ急に振ればよい。
ただ、振ったままだとラインスラッグから鈎が浮き、ラインテンションを失ったままでマスにも鈎を見切られる。
表層流は速いのでラインを勢いよく引き、残ったスラッグを整える必要が必ずある。
すると、バイブスイングしながら「1」で下流へ20度角で急送し鈎のフォール開始、「2」で止めテイクタイムを約1秒間1mで設け、「3」で数十cm程度スラッグを強く引きラインを整え、「4」でロッド角度を変えずにラインを持ち直し、そのロッド位置でバイブスイングから再開する。
まとめると下記の通り。

#########################
キャスト
デッドドリフト
竿の直角位

ロッドハンド右手でバイブスイング
「1」下流へ20度角で急フォール
「2」1秒間静置する間にフリー左手でライン持ち直し
「3」ラインハンド左手で数十cmラインジャーク
「4」ロッドハンド右手でライン保持
ロッドハンド右手でバイブスイング(以下ピックアップまで繰り返し)
#########################

これまでは、バイブスイングしながら流れに45度角から竿先の連続的な円周運動中に突然の向う合わせ。
テイクがフックセットの前兆なしに急に訪れるのだ。
時にはサスペンドからリトリーブ、その最中にタッチが続き、バイブや穂先の動きで強いテイク、ロッド合わせでフックセット・フックアップ出来ることがあった。
でも、そのタッチからテイク、フックセットまで持ち込める確率は、実は非常に小さかった。

この動きを繰り返して練習して身体に叩き込み、来期までには自然と出来るよう、トレーニングを重ねたい。
場はもう何処でもいい、屋内、阿蘇野下流キャンプ場付近、小野屋温泉街、挟間ゲートボール場下など。
結束の有無を確認するため鈎は有った方がよい。
水勢が有るRUNで、浅場と深場、右左両座を試そう。
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芹川下流域の下見(20131123)

2013年11月23日 21時45分46秒 | 机上釣
芹川下流域の下見(20131123)

今日、大分川の芹川下流域を調査した。
農道の脇道から川へ下る小さな道が数本あり、これで降りることが出来る。
上の堤から下の芹川ダムまで約4km以上の流程。
まともに釣れば1日でも足らない。
途中で折半して堤から下って脱渓パターン、
途中から入渓して芹川ダムコース。
共に2kmで一日がかりだ。
下流域は堤で取水された水流はやや回復しており、深山幽谷、多くはないだろうが期待出来そう。

来期前に一度は全流程を走破したい、が、大変だろうなあ。
フライタックルは持たず、リール竿にミミズ持参、完全なマスポイントでアブラハヤと川ムツが乱舞するなら元気なマスは留守だ。
ミミズが無視される絶好ポイントは、マスの居留守中、これを地図にマークしよう。

マス釣りに拘らず、アブラハヤ/川ムツの釣れる数を地図にマークしよう。
雑魚の遊ぶところには乱暴者はおらず、雑魚も怯える淵とRUNこそ、来期、真っ先に目指すべきポイントだ。
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長湯でシステムチェック(20131123)

2013年11月23日 21時40分43秒 | 机上釣
長湯でシステムチェック(20131123)

土曜は休日、午後から長湯のRUNでシステムチェック。
RIOのT20 (1feeT 20grain:約1.3gの意味、+10ips) の約2feet50cmをシンクティップに取り、
bodyとして短く切り出したDT#11F、SH#10/11i (イオ)、SH#6S 3ips(イオ)、SH#12S 7ips(Airflo)を合わせ、
ターン、遠投性(20m)、RUNでのスイング、結束の有無を確認した。
一応、ノー鈎。

この時期は渇水で、水勢はあるものの水深は20cm程度、深いところでも40cm。
ただ、山間に紅葉が映え、微風快晴、心地よい。

表1.システムチェック
切り出しライン 長さ(m) ターン スイング遠投性結束
A:DT#11F 3.0
B:SH#10/11i2.0不可
C:SH#10/11i1.5
D:SH#10/11i 1.0
E:SH#6S 3ips2.0不可
F:SH#6S 3ips1.0
G:SH#12S 7ips2.0
H:SH#12S 7ips1.5
評価は優、良、可、不可の4段階で行った。

結局、SH#10/11iと#6S 3ipsの2mは、T20との重量バランスが合わないのか私には遠投出来なかった。
ただ、DT#11F 3mとSH#12S 7ips 2mだと遠投は出来る。
T20ティップが重いか、bodyが重いかで決まるようだ。

魚影のない浅瀬でオークション鈎をつけ(念のためバーブ潰し)、Dシステムで浅瀬を投擲しスイングさせてみる。
立ち位置は遊歩道、バックは壁、足回りはスニーカー、なので、すべてアンダーハンドで投擲。
SH#10/11i 1.0mで、投擲は充分、スイングもOK、ただ、浅瀬なので鈎が水コケを引く。
この浅瀬はT20ではなく普通のポリリーダーシンキングティップがベストマッチなので、まあ、こんなところか。
ただ、キャストの際、ラインのサミングをミスってターン出来ず、「もじゃもじゃ」っと着水させたら、ティペットが見事に結束した。
1.2号なのだが、引くと簡単に切れた。
残りの鈎側のティペットを引くと指が切れそうになった。

結論。
ど太いSHを切り出し、bodyに使うのはよさそうだ。
DTのフローティングよりSHのシンキングの方が比重が高くなるからか、遠投性は上だ。
ipsが上がる程、遠投性も上がる。
T20のターンは今回試したbodyでは大丈夫そう。
問題は結束。
キャス練では鈎を付けていなかったから結束はどれも出来なかったが、試しに鈎をつけるとターンミスで結束した。
T20のみでのキャストはターンミスしやすく、T20の長さの2倍程度のbodyを合わせ、着水時のサミングで充分にターンさせれば結束が回避出来そう。

ただ、このラインシステムが解禁以降、有効かは不明。
グリキン、プロフェッサー、ブループロフェッサー、カディスラーバ、フェザントゴールド、フェザントテイルなどこのRUNに効く鈎を今は試せない。
木郷C&Rエリアでは水勢が足らない。
五ヶ瀬川がベスト、でも、遠く寒い。
うーん。
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栃木県箒川C&Rについて(20131120)

2013年11月20日 08時06分24秒 | 机上釣
栃木県箒川C&Rについて(20131120)

ここは有名な自然渓流管理釣り堀。
熊本の木郷の数倍の規模。
多々ある映像から、この川の岩盤に溝(大分でいうカマ)が長々と刻まれているのが分かるが、このカマに大物が付くらしい。
下記uRL参照、有難うございます。

http://www.geocities.jp/japhighlander1959/index.html
http://www.geocities.jp/japhighlander1959/2012choukouki.html

(2012/9/29(土)より一部抜粋致しております)

 大型の虹鱒を効率よくキャッチするにはというようなあまり自分自身のスタイルを前面に出すことを控えるならば、おそらく#6位のロッドに多少重めのマラブーとインジケータというスタイルで、川底に深く刻まれた石の切れ間にトレースすることが最も釣れるんではないかと思う。
 自分自身の釣りはいつものように#6のキールフックの黒いスリーマー。


(2013/10/12(土)より一部抜粋致しております)

タックルは10フィート#4のスイッチロッド、フローティングのヘッドに2mのタイプ8のシンキングティップを付け、ティペットを1.2号にしてフライも基本小さめのものにした。


皆様、WFFを非常に工夫されておられる。
最近では私も、WWWで勉強させて頂くことがとても増えた。
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二階堂清風氏「誘い釣り」とWFF「小手打ち・リフト」(20131117)

2013年11月17日 16時18分00秒 | 机上釣
二階堂清風氏「誘い釣り」とWFF「小手打ち・リフト」(20131117)

昨年から二階堂清風氏の著書を3冊ほど購入して勉強している。
この著書の「誘い釣り」が、WFFを志すきっかけとなった。

この「誘い釣り」、まさに「小手打ち・リフト」の動きに他ならない。

私も今期7-8月に、リトリーブ中のタッチに「誘い釣り」を参考に、ライン送り込みでのテイクを試した。
が、思うようにいかない。
送り込んで待つとタッチすら消える。
この時の結論は「リトリーブ中のタッチは送り込まず、竿を保持し、トゥイッチしながらテイクを待つ」だった。

しかしこの時、下流への送り込みは、とてもゆっくりだったし、その後のリフトもしなかった。
つまり、テイクしてもラインが緩んだまま、フックセットはしないのだ。
「疑似餌」がバレれば、当然、タッチは止む。
勢いよく小手打ち、穂先をリフト、フックセットの「ノリ」でアワセる、それが私には、身に付いていなかった。

もう一度、氏の著書を読み返してみる。
2003年版「渓流大学―山女魚の宙返り」p75の「誘いの原点はアンマ釣りにある」、
1995年版「攻めの山女魚釣り―誘い釣りで挑む」p102-103の「腕を一気に伸ばして緩めの操作」、
同書p98-99「誘い釣りの方法」などに、小手打ちと同様の方法が多数記されている。
同書p71「ノリを読め」に「アタル前のノリ合わせ」があり、これはリフトで感じる重みや違和感に相当する。
さらに、同書p40「極意は緩めて合わせる」にも氏の釣り下りの基本姿勢、ポイント選びや仕掛け構成が記されており、
しかもそれらはWFFと全く同じ考え方で、氏の天才ぶりにひどく驚かされる。

他方、氏との違いについて。
まず、誘い後に即アワセると釣れる、
次に、捕食のタイミングは誘い後のアワセ時、とある(「攻めの山女魚釣り その技。勘どころ」1997年)。
この氏の「誘い後の即アワセ」が私の「小手打ち・リフト」のリフトに大筋で相当する。
つまり、氏の「誘い後の即アワセ」時には、既にフックセットされた後だと思う。
氏の「誘い」とは、マスに鈎をテイクさせる操作そのものだ、と、今は解釈している。

私のWFFの着想の多くは、氏の著書への強烈な共感に育まれた。
氏に私淑した私の思い付きなど、所詮、氏の受け売りに過ぎない。

和製渓流餌釣りにおける氏の経験、氏の理論を、西洋WFFに当てはめ、更に深めよう。
いつの日か、私の経験と理論が、知らない誰かに役立つなら、最高だなあ。
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観せて追わせて(20131117)

2013年11月17日 13時18分06秒 | 机上釣
観せて追わせて(20131117)

今期、瀬の流し釣りで、スイング中のテイクより、瀬脇のリトリーブでテイクやタッチが多かった。
その瀬脇にマスが居ると思い、次からその瀬脇を狙っても、ノータッチ。
逆に反対の瀬脇にタッチが続いたりした。

付き場が日によって違うのか、と納得したが、今考えると、違うのだ。
タッチがあった岸よりの浅い瀬脇は、どうみてもマスが定位しにくい場所。
フライを追って来たマスにとっては、とても危険な浅場だ。

要するに、フライに気付いたマスは、チェイスして下り、上流へのリトリーブで初めて、遡上するフライにタッチで挑むのだ。
もしかしたらマスは、遡上して逃げるエサを一度軽く噛み、驚いてバランスを崩す瞬間を待っているのかもしれない。
狼狽して下流へ転落するのを、マスは追って補食するのだ。

つまり私は、ファーストタッチ後のマスのテイクを、まるで逆方向で考えていたのかもしれない。

今期、私は上方リトリーブでテイクを待ったが、実は、タッチの1割もテイクへ持ち込めなかった。

上方誘いの完敗だ。

かといってラインリトリーブは必要だし、でもその途中のタッチで、マスが散る。
なので、ライン回収は、水面のスケーティングかクイックスピンでピックアップ。

上方リトリーブの真逆のアプローチを試す。
5Hzトゥイッチのスイングからサスペンド、下座へ直ちに小手打ち・リフトを数回、浮き上がりでピックアップ。
で、2、3歩下ってまたキャスト、スイング、トゥイッチ、サスペンド、小手打ち・リフト、ピックアップ。

瀬の釣りで私がマスに出来る事は、せいぜい、ドリフトで観せ、スイング・トゥイッチで追わせ、小手打ちでテイク、リフトでフックセットさせる位。
あとは全てマスに委ね、流れの中で待つばかり。
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アウトリガー(201311170)

2013年11月17日 12時30分39秒 | 机上釣
アウトリガー(201311170)

今期、川幅10m、水深2mまでの急流域で、アウトリガーシステムがとても有効だった。
ティペットはフロロ0.8号を30-50cm程度。
ショットは1号からBまで、まれに3B。
リーダーは水切りとして、レベルラインのフロロカーボン1.5号を主に1.5mから3m程度。
bodyはモノフィラ36LB3m、ランニングラインは同じモノフィラ22LB。
マーカー無し。

ショットが重いと振り子の原理で岸に寄り、石にも噛まれる。
なので出来るだけ軽いショットを使い、水切り部分を可能な限り細くした。
それで今期は複合メタル0.1号1.5mを水切り糸として使い、ショット1号で40cmニジマスをカマから挙げた。
しかし、極細複合メタルはアウトリガー専用のラインシステムであり、ロッド直下以外には困難だった。
でも逆に、真昼のカマの大物狙いには最高のシステムだ。

この夏「タングステン メタル T58 16m 0.1号 ¥ 4,253」を使ったが、
10月の山セミで、このシステムは、軽くひとのしで飛ばされた。

複合メタルは、0.4号程度で充分かもしれない。
来期は0.4号とショットBで水を切ってみたい。
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表層流を掻い潜り、底流のみをスイングさせるラインシステム(20131117)

2013年11月17日 08時51分18秒 | 机上釣
表層流を掻い潜り、底流のみをスイングさせるラインシステム(20131117)

重いシンクリーダーがターンすれば充分だ。
シンクリーダーはrioのTシリーズ、またはエアフロのポリリーダーシリーズを使っている。
エアフロのポリリーダーシリーズなら超軽量システムで充分。
しかしこのシステムでは、rioのTシリーズをターン出来ない。

エアフロのポリリーダーは膝下まで対応可能。
腰以上の水深ではrioのTシリーズの出番。

このrioのTシリーズをターンさせるライン番手は、なにか。
rioのTシリーズは50-100cm程度、T-20が中心。
T-20が100cm(3 feet 強)で約10g、ライン番手の#5-6の30 feet (約9m) に相当する。

狙うポイントはせいぜい10m前後(30 feet 強)、使うロッドが#2-3番12ftなので、T-20の100cmで既に10g負荷のシステム。
するとT-20をターンさせるのはWFのテーパー部分で先端から2m程度だろうか。
これを逆向きにセットし、テーパーのバット部分にT-20を繋ぐ。
この逆向きバット部分には何番手のフライラインがよいだろう。
沈めるのでFタイプではなく、シンキングかインタミだろう。
どちらだ。

そもそも沈めるなら、シンキングの3-7ips、#8以上の2m程度がベストか。

タックルマックにて
【TACシリーズ】TAC シンク7:Sヘッドシンク7(ST12S7) ブラック (7ips) 9m
ff-japanにて
【イオ】フライライン シューティングヘッド SH-8S Dark Green (3ips) 9m
【イオ】 シューティングヘッド SH-10/11I ダブルハンド用 (3ips) 9m
それぞれテーパー部分を1m、1.5m切り出し逆向きに成形しよう。
ループ部分はコアを縫い付けコーティングを張り合わせて熱圧着。

T-20が50cm、SH(3-7ips)が1mで#2-3番ロッド、
T-20が100cm、SH(3-7ips)が1.5mでで#3-4番ロッドか。
ランニングラインはVALIVASモノフィラ22lb。
これなら充分に実釣出来る。

H25年度はフロロカーボン1.5号1.5mを水切り部分として使った。
当然ターンせず、ティペットのフロロ0.8号は結束を繰り返し、大物を避けて小針ばかり使った。
来期はこのT-20システムでカマに沈む大物を狙いたい。

川幅は10m、水深は2mまでがこのシステムの射程圏。
これ以上の河川ではノーマルシステムを普通に使おう。
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小手打ちと5Hzトゥイッチ

2013年11月17日 01時03分47秒 | 机上釣
小手打ちと3-5Hzトゥイッチ

5Hzトゥイッチは、ややドラッグされ少しずつ流れ下るフライが身を捩るような動き。
生命感は漲るが、魚が近づいたらフライは普通、反応して逃げようとするはずだが、フライは逃げずに身を捩るだけ。
マスは逃げないフライを見詰めながら一緒に流下する。

小手打ちは、そんなフライが急に下流へ逃げ下るようなクイックな動き。
フッと緩める緩慢な下り出しではなく、激しくラインを打ち込む下流への急激な送り込み。
フライは流れに乗って、サッとマスの前から消えようとする。
このとき、マスはリアクションしてバイトする。
次の瞬間、リフトでラインが張り、流下するマスの口にフックがセットされ、大きな感触が伝わる。

トゥイッチ、小手打ち、トゥイッチ、小手打ち、小手打ち、小手打ち。

何故、小手打ちの方向が下流なのだろう。
合わせと同じ上流へのジャークは、渓流ではどうなのか。

ルアーでは上流へのジャークは当然あるし、もちろん、下流へもある。

ウェットフライでも、上流へのジャークはタッチを誘う。
しかし、フックセットせず、テイク出来ないことも多い。

上流へのジャークは、マスの所在を知るには役立つが、テイクには無効だ。
捕食時の上流への急な遡上は、マスは必要最小限しかしないのではないか。
むしろ捕食時には、体力を使わない流下を選ぶのではないか。

するとテイクさせるには、上流へではなく、下流方向への誘いがポイントになる。

ダウンクロス時の下流方向の急な誘いは、ポイントの流速以上にはなり得ない。
下流への普通の誘いは流れよりも遅い速さで、結局、上流向きの誘いに留まる。

山セミやテラトコで、ショットで急にフライを沈めるとマスが非常に興奮するが、ショットを外すとそれが消える。
ぬるい動きには余裕を感じるのだろうか。
が、クイックな動きには慌ててリアクションする。

渓流では水勢の強い上流方向へのクイックな誘いは難しいが、下流へは容易い。
この下流水底でのクイックな演出が、より確実なテイクに役立つかもしれない。

この小手打ちは、下流へ30度程度以下の鋭角だと有効だ。
45度以上の広角ではティップテンションの維持が難しい。
また、膝程度の水深なら操作は比較的易しいが、腰以上の水深では水流差が大きく困難だ。
深いポイントでの重いショットは、テンションの緩みが石噛みをさそう。
この点ヘビーシンクリーダーなら石噛みがなく底流での流下にも役立つ。
流れとラインが鋭角なら、超軽量ラインシステムでもこの小手打ちが使えそうだ。
しかし広角(鈍角)なら、より高番手でのライン方向(!)へのメンディングで対応か。
深い流速差のあるポイントでは、ラインシステムを工夫する必要がある。

いずれにせよ、5Hzトゥイッチは捕食行動中のマスが対象、小手打ちは「リアクションバイト」のマスが対象となる。
特に流れが複雑な深場で、下流への鋭い送り込みを可能にするシステム、底流に乗せるシステム、それが必要だ。
表層流を掻い潜り、底流のみをスイング出来るラインシステムだ。
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「小手打ちリフト」(20131116)

2013年11月16日 21時17分28秒 | 机上釣
新しい誘い方(20131116)

立ち込みのWFFで、スイング中に足を滑らせ姿勢をひどく乱すことがある。
ただ、そんな時に限って大きくテイクする。
私がコケるのを、まるで待っていたかのように。

向うあわせもあれば、合わないこともある。
とれてもとれなくても、とても恥ずかしいテイクだ。

コケとテイクは偶然だと思っていたが、先日、コケて釣れた時の竿の動きを注視してみた。
下流方向に竿を激しく突き出し、そこでピタリと止め、ソロソロと穂先を挙げて竿を戻す動きだ。
「ビシッ」と突き出し直ちに止める、その勢いは非常に急で、竿の戻りはとても緩やか。

この直後のテイクは、決して偶然ではない。
単なる小刻みな誘いでは表現出来ない、なにか「特殊な動き」がある。

合わせとは正反対の急な動き、、、竿を持つ拳を突き下ろす、、、それからゆっくりとリフト、、、まるで剣道の小手打ちとライゼリング・リフトの合体、、、

小手打ち・リフト!

狙うポイントに鋭く小手を打ち込み、ゆっくりリフト。

軟調子の竿だと胴が下に向くと穂は上を向き、その後、穂は数十センチ急降下する。
水中のフライは、上向きの穂につられ一瞬上流へ小さく跳ねた後、急な下向きの竿と共に底波を一気に下り、そして、竿の停止でゆっくり浮く。

3-5HZの細かなトゥイッチは縦でも横でも使えるが、この「小手打ちリフト」を縦誘いに追加しよう。

しかし、この竿の動き、端から見たら、まるで引きアタリのように見えるだろうなあ。
「よくアタリますね」と訊かれたら「そうですね、今日はアタリが多い」と応えよう。
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山セミ(2013????)

2013年11月16日 20時43分24秒 | 実釣
山セミ(2013????)

家族で初FF in 山セミ。

妻も娘もよく釣れたようだ。
こちらは40cm級数匹。
まあまあ堪能。
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