9/6の芹川は水量がありウェットフライには最適の条件。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/ab/eff6f628b7483bc50f36e2d47bfeb5ed.jpg)
このやや広くフラットで水量も多い条件では、ガン玉を重くすれば底に噛まれてフライが止まり、アウトリガーシステムは難しくなる。
またポイントが対岸10m先の場合、アウトリガーだと扇状のスイングで速く振り切ってしまう。
対岸10mを平行にスイングさせる為にはラインメンディングで流れに平行にラインを置き直す必要があり、その為のフライラインは不可欠となる(モノフィラではライン重量が軽いため、メンディングでの対岸の流れに平行なライン修正は難しい)。
しかし、フライラインでのメンディングで、沈んだリーダー以下が勢い良く浮上する。
これはメンディングされるフライライン重量よりもリーダー以下の重量が比較的軽量の場合で頻発する。
そこでフライラインメンディングの引き抜きに耐えられるよう、リーダー以下のシステムを調整する必要がある。
この調整したリーダーシステムは、杉浦雄三氏の「Deep Sinking Tip」などのように極端に重いシステムを用い、メンディングによる「すっぽ抜け」に耐えながらメンディングを適度なトゥイッチに換える。
大河川では#6以上のフライラインシステムを用いるのでシンクリーダーにはT20の数m程度が適切らしいが、小河川の芹川ではフライラインスステムは#3-4、水深はせいぜい3ft(90cm)程度、タナは60-70cm程度を取れればよい。
するとリーダー以下のシステムは、T20シンクリーダー50cm(2ft)程度、その先に極細シンキングリーダー2-3ft、先端はティペットは1ft程度のtotal 5ftで構成する。
50cmのT20シンクリーダーがフライラインを水深15cm程度に水没させ、更にT20が斜位で30cm下まで極細シンクリーダーを届け、この極細シンクリーダー以下は20cm程度の深さを漂う、つまり水深60cm前後を流れる。
このタナはT20シンクリーダーの長さで調節出来る。
フライライン終末との結束はコアを10cm程出してループtoループ、このコアの柔らさが、上に突き抜けるメンディングの動きを”殺し”、水面下のシンクリーダーに”軽いトゥイッチ”として伝えられ、システムは対岸に平行に流れ下る。
この場合の誘いとして、スイング時にはメンディング多用を、サスペンドからリトリーブまでは連続トゥイッチを、それぞれ用いる。
このシステムだと対岸際すれすれを誘いながらスイング出来るようになるかもしれない。
一方、小河川でも急流でポイントの狭い梅野川では、川面のラインが渦に巻かれて踊り、メンディングそのものが困難になる。
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この場合には川面とラインの接触が最も小ないアウトリガーシステムが有効だ。
しかし、ショットとシンクリーダーの最適な選択は、未だ分からず(より狭いところはショット、より広いところはシンクリーダー?)。