読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

坂木司「ホリデー・イン」~「ワーキング・ホリデー」「ウインター・ホリデー」登場人物のそれぞれの物語~

2015-06-09 02:01:36 | 



坂木司「ホリデー・イン」読み終わりました☆



これずっと読みたかったんだよね~。



文庫化されてなくてなかなか手が出ませんでした^^;



けど図書館行ったらこれがあって、


も~うれしくなって借りちゃいました




これは


「ワーキング・ホリデー」


「ウインター・ホリデー」





それぞれの登場人物の出会う前の物語☆


そして


その後もチラッと出てきます。




ヤマトがジャスミン(おかまでホストクラブの経営者)に拾われるまでの



経緯



へぇ~


こういう出会いだったんだぁ~!




ジャスミンって言う人の



懐の深さ



そして



いっぱい傷ついて



だからこその




やさしさ




それをこの作品で



改めて感じたよ~。




ヤマトが息子の「進」と初めて会うとき



ジャスミンがこういうおぜん立てしてたんだぁ~。



↑っていうのもよくわかった。




ジャスミンって



ホントにいろんなことがわかっちゃうんだなぁ。




無鉄砲で


まっすぐで


だけど


誰からも愛されるヤマト




そんなヤマトを深い愛情で包み込むジャスミン




素敵だよなぁ~





そして


進がヤマトに会うまで


母親と二人のチームだったこと☆



父親が生きて存在してることを初めて知る瞬間



進がヤマトに会う決心をするところ☆




そして


ホストクラブのナンバーワン「雪夜」



ホストクラブの常連客「ナナ」



それぞれの歩いてきた道☆




ヤマトがホストクラブを辞めて


宅配業になってから


そこの宅配業のバイト君の大東


その裏話もいい♪




これを読んでから


「ワーキング・ホリデー」


「ウインター・ホリデー」


を読み直すと


また登場人物たちが


厚みをもって感じられるかも~♪



それにしても~



みんな頑張っていきているんだなぁ~!




私もガンバロー




















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池永陽「でいごの花の下に」~沖縄の人たちの戦争で受けた傷跡は何十年経ってもなお消えず。。~

2015-06-07 03:14:38 | 



池永陽「でいごの花の下に」読み終わりました☆



池永さんの作品はいくつか読みました。



今回はタイトルに惹かれて借りてみました



このタイトルをみたとき



「島唄」が頭の中に流れて~♪



でいご~の花が咲き♪風を呼び嵐がきた~♪



↑という感じで。




この歌の歌詞の意味も



今までよくわからなかったのですが



この本を読んで初めてわかった☆




このタイトルだけ見ると



なんだかすごく明るい感じがするのだけど・・



内容は



とても深く悲しい出来事が土台となっています。





私は正直


これを読むまで


沖縄の人たちが


戦争で受けた傷の深さなど・・


何も知らなかった。




これを読んで


スゴク驚き。。


ニュースで見たいろんなことが


ちょっとだけつながった。





主人公の「燿子」もまた



そんな沖縄の人たちの苦しみ・・


悲しみ・・



まったくそれまで知らなかった。





「嘉手川 重吾(かでかわ じゅうご)」は




『何とか精一杯生きてきたつもりだった


でも、もう限界を超えたようだ


楽になりたい


ささくれた命が悲鳴をあげている


御嶽(うたき)に戻って眠りたい


悪かった・・・・岩下燿子様』




↑そんなメモと「使い捨てカメラ」をおいて


耀子の前からいなくなった。





燿子と嘉手川は「恋人」だと


耀子自身は思っていた。




しかし・・



嘉手川にとって耀子は違ったのだろうか?




耀子のお腹には



嘉手川が残していった









が宿っているというのに。。






しかし



それは



嘉手川が望んではいないことだった?





燿子と嘉手川



編集者とカメラマンという関係から始まった。




沖縄の風景を



「暗く沈んだ写真」



そんな風に撮る才能を持った嘉手川。





明るいまぶしい太陽の下でしか撮れない



↑そういう嘉手川





嘉手川の写真には



嘉手川自身が抱えている





暗く・・深く・・大きな悲しみ





そして



自分自身を否定する生き方。




一体



嘉手川にはどんな人生があったのだろう?




自分では多くを語ろうとしない嘉手川だった。







一度は結婚し


妻が妊娠


しかし


その子どもをおろさせた嘉手川




「俺のような人間の屑の子孫は残しちゃいけない」



のだと。



なぜそこまで自分自身をさげすむのか




嘉手川の消息を探すため


耀子は沖縄へ



そこで知る


沖縄の人たちが背負っていた



深い悲しみ。。



戦争の傷跡。。




嘉手川と同じ傷を持っていた



ペンション「ちゅらうみ」の経営者


「照屋」



そして


その孫娘の中学生の「祐月」



祐月の恋人で混血の「圭」



圭のおばあの「トミ」



それぞれから聞く



沖縄の哀しみ。。




そんな悲しみを持った沖縄の人たちは



飛び切り明るい





そのわけ・・




照屋が



砂糖きび畑を毎日掘り返しているわけとは?




でいごの花は赤い



しかし


まれに


「白い」物もある。




そんな白いでいごの花をみた耀子




その花が咲く年は



台風の当たり年だという照屋





嘉手川の行くへは?



嘉手川の背負っているものを


元妻から聞く耀子



嘉手川との子供をどうするのか悩む。。



そして


嘉手川が残した使い捨てカメラの中の写真とは?






そして



照屋がさがしていたものとは??




台風が引き起こす





ミラクル





辛くて・・



悲しい・・



そんな歴史の中で



頑張って生きてきた人びと・・





考えさせられる作品でした。




























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荻原浩「明日の記憶」~自分が自分じゃなくなっていくことを受け入れていく姿に感動~

2015-06-05 01:44:08 | 



荻原浩「明日の記憶」読み終わりました☆



図書館で何を読もうか?



・・と本を眺めていたら



このタイトルが目に飛び込んできて!



これにしよう




と読んでみることに^^




このタイトルは映画で知っていたのですが



映画も見たことがなかった。




内容は知っていたのですけど。




若年性アルツハイマーがテーマだということ。




ちょっと


読むのが怖い気もしました。



だけど・・



思い切って読むことに。



読んでみてよかったです




確かに読んでると



辛くなる部分は多いです。



だけど


それだけじゃなく・・




自分が置かれている状況の中で


主人公がどう生きていくか





それを模索していく。




苦しんで・・


もがきながらも・・



病気を少しづつ受け入れて



そして



無くしていく記憶と



自分が




どう向き合っていくのか




その姿に



感動しました





もし・・



自分がこの病気になったら?




こんな風に向き合うことができるだろうか??





実は・・



病名は違いますが



私の父も今認知症になっています。




まだ症状はひどくはないのですが・・



なので



父はどんな気持ちなんだろう?




そんなこともこれを読んで考えました。




自分がしたこと・・



言ったこと・・



それを



忘れてしまう自分。




人から聞かされる




覚えのない



「いったこと」



「したこと」



それを聞いた時。。




どんな気持ちなんだろう?



お酒の量が増えてしまうのは・・



そんな自分から



逃げたいから?




そんなこともいろいろ考えました。




本人・・


そして


家族・・



病気とこれからどうやって向き合うのか?




そんなことが



リアルに伝わってきました。




そして・・



この主人公「佐伯」と



同じ年齢の私。




そこも


なんだか


他人ごととは思えず



自分自身のこれからの人生も考えるきっかけになりました。






広告会社の営業部長「佐伯」



50になり



最近物忘れが始まった・・




歳のせい。




そんな軽い気持ちでいた。





しかし・・



クライアントとの約束を忘れる。。



名前を忘れる。。



なんだかおかしい。。



そう思いながらも



「疲れているせい?」


「歳のせい?」



そう思いこもうとしていた。





不眠・・



めまい・・


頭痛・・


物忘れ・・




妻「枝実子」の勧めもあり



鬱病に症状かもしれないと



精神科を受診する。




そこで検査を受け



その結果



想像していなかった病名を告げられる




若年性アルツハイマー





その病名に



佐伯は愕然とする。




なぜ自分が?





実は


佐伯の亡くなった父も


アルツハイマーだった。




母や兄夫婦が面倒を見ていたが


佐伯もその症状は知っていた。





自分も父のように?




アルツハイマーは発症してから



平均5年ぐらいの寿命だといわれているらしい。




自分も長くは生きられない。




その間には・・



自分が自分でなくなってく。




記憶を失くし・・



壊れていく自分・・



そんな自分を想像したくなかった。






自分はまだ働ける!




医者には職場に病気のことを話すように言われていた。



しかし



それはできなかった。



部下たちに


気づかれないように・・



大量のメモを取り持ち歩く佐伯。




自分では気づかれずに上手くやっているつもりだった。



しかし


その行動は・・


「おかしい」と思われてたらしい。




佐伯の足を引っ張る者が


上司に佐伯の病気を報告。




佐伯は早期退職を迫られる。




しかし



佐伯は辞めるわけにはいかなかった。



一人娘の梨恵の結婚式が近づいていたから。



今の肩書きのまま・・


それが終わるまではいたかった。




佐伯は資料室に移動となる。



それでも


会社を辞めずに


結婚式を終わるまでいることができた。





症状はだんだん悪くなっていく・・



しかし



佐伯の病気に対する姿勢は



穏やかになっていく。




病気と戦う・・というよりは



病気を受け入れて



自分にできること・・


したいと思うこと・・



それをやっていこうとする。





自分が病気になって初めて解ること☆




人生を味わうこと☆





そして


大切な人が傍に寄り添ってくれること☆





最後のシーンは




夫婦っていいなぁ~




そんな風に気持ちが暖かくなります。





佐伯は



記憶が消えても、私が過ごしてきた日々が消えるわけじゃない。


私が失った記憶は、私と同じ日々を過ごしてきた人たちの中に残ってる。




と思う。




それがすごく印象的でした。




今日を


今を


大事に生きる




それを教えてもらったような気がします























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柴田よしき「激流」~20年前の修学旅行中に消えた冬葉からメールが!本人か?否か?~

2015-06-02 02:34:21 | 



柴田よしき「激流」読み終わりました☆



これずっと気になってたんだぁ。


でも


本の厚みに躊躇してた^^;




けど


読んでみると内容に引き込まれて



どんどん読めちゃった




柴田さんの作品は



ホントに引き込まれる~!



人間の心の


奥深ーいところまで



よく描かれていると思います




特に今回感じたのは



人からみたら羨ましいと思われることでも




本人にとっては悩み



だったりすることってあるんだなぁ




・・ってこと。




今回のこの「激流」の登場人物




「貴子」




思わず見とれてしまうほどの




美人




だけど・・


本人にとっては


それが



コンプレックス




嘘でしょ~!



普通の?容姿の人からみたら



そう思うよね。




貴子は同級生の同性からも



そう思われていた。



男なら誰もが惹かれてしまうほどの




完璧な美




「あ~あんな顔だったらよかったのになぁ~」




私もよくそう思ったっけ。





だけど


結局のところ


そういうのって




本人にしかわからない




そう言うことなんだよね。




それを理解するのって難しい。。





だけど


表面だけ見て


その人を決めつけるのは


やっぱりよくないよね。




「何いってるのよ!」


「贅沢よ!」



↑といいたくなるかもしれないけどね




貴子はずっと悩んでいた。




「顔だけの女」



そんな風に思われるのが嫌で。。



そして


自分のせいではないけど



この


「顔」のせいで



男を寄せ付け・・



勘違いさせ・・



災いを引き起こしてしまう!!





そんな「顔」に生まれてしまった悲劇






この小説はフィクションだけど



案外



そう言うことってあるのかもしれななぁ・・



なんて思ったり。




「顔やスタイル」が抜群なのに・・



幸せな結婚に縁がない。。




そんな人もチラホラ。。







中学の修学旅行のバスの中で



同じ班だった




「冬葉」




気づいた時にはいなくなっていた。




バスに乗るときにはちゃんといることを確認した。




混雑するバス




それぞれがバラバラに座り・・



お互いをそれほど気にしてもいなかった。




結局冬葉は・・



それきり行方知れずになってしまった。






それぞれが・・


それぞれの道を進み・・




20年





そして



それぞれは連絡を取ることも



なくなっていた。




サンクマこと「圭子」は編集者として



今や売れっ子作家 兼 ミュージシャンの「美弥」



に仕事の依頼をするも


無碍にことわられ


圭子は美弥をよく思っていなかった。



しかし


そんな美弥から



サンクマに「話したいこと」があると



電話がある





美弥に




「わたしを覚えていますか? 冬葉」




というメールが届いたのだと




本人なのか?




それとも・・



ただの悪戯なのか??





そして・・



そのメールは



貴子のところにも届く






離婚して仕事も窓際へと追いやられている鯖島「サバ」




警視庁の刑事になった東萩「ハギコ―」





音信不通だった



中学の同級生5人が



35歳になり



いろんなものを背負って再会する!!





20年心の奥底でねむっていた記憶が




少しづつよみがえり・・




パズルのように組み合わせっていく。





メールに隠された




真実とは





サラサラと流れていく笹船・・



一石投入されたことで・・



激流に呑み込まれそうになる笹船。。





その行くへは??





















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