<夷王山山頂から上ノ国町市街地を見下ろす>
3日連続31℃を記録した今日、木古内町の桂岳と隣の681峰に登るつもりで出掛けた。しかし、長年ゲートの横を通れるようになっていたところが塞がれていて、その先の登山口までは車が入れなくなっていた。登山口まではさらに3kmは歩かなくてはならないので諦めた。
そのまま帰るのも癪なので、上ノ国町へ。上ノ国町は北海道で最も早い時期に和人が定住した地で、「北の中世を今に伝える町」である。町のあちこちに多くの歴史遺産を見ることができる。その中心拠点は、コシャマイン率いるアイヌ人の蜂起を鎮圧し、蠣崎家を継いだ武田信広(松前氏の祖)が、1470年頃に上ノ国の夷王山の麓に築いた山城「勝山館」である。
2代目蠣崎氏のときに松前に進出するが、ここは、その脇館として、16世紀末まで、蠣崎氏の日本海側に置ける政治、軍事、北方交易の拠点として栄えた。
その国指定史跡「勝山館跡」が、1979年からの発掘調査の結果をもとに、最近整備復元されたとのことで、それもじっくり見たかった。
復元された勝山館跡の住居群跡
約600基もあるという夷王山墳墓群
一番大きな建物・客殿跡~館の主の建物だったらしい
夷王山のすぐ下に建つ「勝山館跡ガイダンスセンター」~中のVTRが非常に良かった。
ガイダンス施設の中に展示されている勝山館復元模型図
ガイダンスセンターの中に復元されている墳墓の様子
この勝山館に関することは、下記が非常に詳しい
http://zyousai.sakura.ne.jp/mysite1/kaminokuni/katuyama.html
ふるさとのシンボルとして八幡牧野内に立つ「夜明けの塔」
北海道最古の民家・旧笹浪家(国重要文化財)~19世紀前半の建築
上ノ國八幡宮本殿(町指定文化財)~1473年に武田信広が勝山館内に館神として創建。
本殿は、1699年の建立で、北海道最古の寺社建築に属する
上國寺本堂(国重要文化財)~開基1443年と伝えられる北海道有数の古刹。
現在の本堂の建立は、1757年か1758年とされている。
○帰り道、江差の鴎島に寄って、遊歩道の全コースを散策
甑岩と海上にできた遊歩道
海の色が美しい
千畳敷
島の南側から鴎島灯台を望む
江差追分節記念碑と灯台