元北海道新聞社の記者で、現在はノンフィクション作家の合田一道は好きな作家の一人で、著書も多く持っている。北海道の歴史に関わるノンフィクションが多い。
この2冊は、最近の著書である。左が昨年10月に発刊されたもの。それがあまりにも好評だったので、同じ出版社が第2弾を仕掛けて、今年の10月に発刊されたのが、右である。
北海道の山をあちこち登って歩いていると、当然、その山名や地名に興味を抱く。また、その土地ならではの歴史や文化にも心惹かれる。それらに気軽に楽しく応えてくれる2冊である。
左の1冊目は、北海道特有のアイヌ語に由来する地名やそれ以外の地名の由来、開拓の歴史、松浦武四郎の天塩川遡行の記録、義経の足跡(伝説)などが面白い。
右の2冊目は、アイヌ神話、温泉地、湖、峠、海辺の町、お祭り、啄木の足跡などが旅形式で楽しく書かれている。
釧路町に存在する難解な地名として有名な下記に列挙されているものは、目にしたことはあるが、すべて読むことはできなかった・・・。
地嵐別(チャラシベツ)、浦雲泊(ポンドマリ)、初無敵(ソムテキ)、入境学(ニコマナイ)、分遣瀬(ワカチャラセ)、老者舞(オシャマップ)、知方学(チッポマナイ)。
この写真は、私の撮ったオッパイ山(ピリベツ岳と西クマネシリ岳)の写真である。2冊目の第一章「アイヌ神話の旅」の「オッパイ山の神話」の項に掲載されている。
この写真は、4年前に『山と渓谷社』の「全国のおっぱい山特集」にも見開き2ページで掲載されたものと同じである。どのようにして見つけたのか、出版社のKKベストセラーズの編集者から、「貴ブログに掲載されているオッパイ山の写真を貸して欲しい」との依頼を受けた。お役に立てるならと、快諾して元画像まで送ってやった。巻末の写真提供者として私の名前が掲載されているが、本音を言えば、せめて一冊でいいから贈って欲しかった・・・・。