つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

朝あけがとても綺麗だったので

2023年09月01日 | 長谷川利行
朝は早いと4時ごろに目が覚めて日の出を待ちます。

古い家に住み、雨戸を開ける時ご近所の迷惑になるような音を出してしまうので、五時を過ぎるのを待って、一枚だけそっと雨戸を開けると、一昨日は見事な朝明けの空に出会うことができました。

こんな空に出会えたら、わざわざ高い絵を買わなくてもいいのに。

美しい自然に出会うたびに私はそう思いながら、それでも何かこう、うつろいやすい自然の景観に
少し虚しさも感じ、やはり永遠に変わることのない絵画の中に逃げ込みたいという衝動に駆られるのです。

そして、それこそ人間なのだろうと思っています。


昨日は朝から胸が痛い!あれ?どこか悪いかしら??と
心配になって冷静に考えてみると、おーーー納得!!


一昨日に少し掛け替えをしたので、今回も1日遅れで疲れが出てきました。


しかも私は痩せっぽちなので、掛け替えすると肩ではなく、胸の筋肉??肋骨が痛みます。











久しぶりに長谷川利行の作品を出してみました。

佐橋と2人で見ていた時も何度も感動してきた作品ですが、やはりこの作品の素晴らしさには不思議に心が動き出します。

弾むような、震えるような。。です。


美術館にあってもおかしくないこの作品をお客様にお納めしたい。

佐橋はそう思いながら、さっさと自分だけ利行の近くに行ってしまいました。

今頃、山口薫や長谷川利行とお酒を呑みかわしていないか?とふと思えた昨日は佐橋の百か日。

あっという間の、けれど辛く長い100日でした。





重い思いをして折角飾った作品なので、しばらく皆さまにもご覧頂こうと思っています。

絵のうまさより先に心の振動が伝わる。

長谷川利行という画家はそうした特異な才能を持った人であったと思います。







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2 コメント

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素晴らしい作品 (U)
2023-09-06 20:10:41
絵を描くことは、生きることに値すると云う人は多いが、生きることは絵を描くことに値するのか。  「ある感想」より長谷川利行

「不忍池風景」は何度見ても本当に素晴らしい作品ですね。
長谷川利行の最も充実した時期に描かれた作品でしょうか。
早い筆致。独特の色彩感覚。
まさに傑作ですね。
夭折の画家ではないのですがそれと同じ熱量が感じられます。
本当はたまらなくほしいのですが、妻にいい加減にしなさいと言われること間違いなしです。
多分二度と会えないレベルの利行の作品だと思っています。
返信する
ありがとうございます。 (なつみ)
2023-09-07 14:25:41
「いつでもコメントをお願いします!」という私のお願いにお応えいだだいてのご投稿、まことにありがとうございます。まさか、利行の記事で、しかも「喉から手」ほど思ってくださっているとは思い至りませんでした。

作品の嫁ぎ先は、作品自体がを選ぶこと、まさにご縁の問題だと思っています。もし、いま、佐橋が私より高い、見晴らしの良い場所にいるのなら、この利行作品の将来も少し見えているのではないか?それをどんな顔をしてながめているのだろう?と想像します。

素敵な奥様はきっと「いい加減にして」とはおっしゃらずに「よく考えて」とおっしゃるように思います。ご購入にかかわらず、この作品をみなさまに良い、素晴らしいと思っていただけることがこの作品の行く末を明るく照らしてくれるように思え、大変嬉しく思っています。

また時々コメントをお願いいたします。
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