トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

カッパドキアのバルーン事故の死者は3人に

2013年05月22日 | 観光
5月22日 トルコ最大の観光地カッパドキアで起こったバルーンの衝突事故でツーリストがなくなったことは20日の頁でお知らせしましたが、死者は3人になりました。
なくなったのは3人のブラジル人、負傷者は22人です。

 Hurriyet
気嚢が破られたバルーンは急速に落下し地面に激突


ひとつのバルーンの篭が、もうひとつのバルーンの気嚢(ガスを入れる袋)を切り裂いたために起こった事故だったと、ネヴシェヒル県のアブドゥルラフマン・サワシュ知事がアナトリアニュースに語りました。
「低いほうのバルーンは破け、急速に落下した」と目撃者は言っています。

71歳と65歳のブラジル人観光客が最初になくなり、怪我人の多くは骨折だと知事は言いました。病院に運ばれてから76歳のブラジル人がなくなったそうです。
負傷者はスペイン人10人、ブラジル人7人、アルゼンチン人3人、ポルトガル人1人、プエルトリコ人1人です。南米のグループツアーの方々です。

航空当局が事故の調査を始めています。バルーンは地下都市と初期キリスト教会と並んで、カッパドキアの観光の目玉です。
落下したバルーンのオーナーのハリル・ウルエルさんは「この悲劇にショックを受けている。パイロットは必要な安全処置はすべて行なっていた」と言いました。
「このようなフライトは20年間、安全におこなわれてきたのに・・・」

カッパドキアのバルーン・フライトはここ10年ほど、急激に成長しました。
現在、20社が140のバルーンを所有し、1400人が働いています。
2月26日にはエジプトのルクソールで19人がなくなるバルーン事故がありましたが、それから3ヵ月後の事故でした。

カッパドキアのバルーンの死亡事故は初めてではなく、2009年にもバルーンの衝突事故で英国人ツーリストが死亡しています。

・・・南米からはるばるトルコ観光に来て、朝早く起きてバルーンに乗り込んだ皆さん、楽しくて、わくわく浮かれていたと思います。それが一瞬で、この悲劇、お気の毒でたまりません。当分休業して反省しなさい。バルーンの数を減らし、パイロット教育をもっと徹底すべきです。


   レイハンル爆発後、シリア国境のゲートが封鎖された

ハヤティ・ヤズジュ税関・通商相は今日、ハタイのヤイラダーの税関ゲートを1か月閉鎖すると文書で発表しました。

 Hurriyet

「税関・通商省は、レイハンルの悲しい事件以後、容疑者の逃亡を防ぐために、シリア・トルコ間の国境ゲートをしっかりと観察し、管理している。5月11日の事件では50人以上が死亡している。
当省は事件以後、状況を重視し、安全リスクが非常に高いと判断した。このゲートは人々がシリアから入り、トルコから出る唯一のゲートなのだから」と、ヤズジュ税関・通商相は言いました。

この国境ゲートを通る人はすべてボディ・チェックを受けるそうです。
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トルコの白系ロシア人が教会の返却を要求

2013年05月21日 | 国内
5月21日 イスタンブールのボスフォラス近くに近代的な港湾施設をつくるガラタ港プロジェクトが進行していますが、このプロジェクトにトルコ在住のロシア人たちが反対しています。歴史あるロシア教会がこのプロジェクトのために取り壊されることを懸念しているのです。

 Hurriyet
僧たちの家だった建物の屋上に建てられたロシア教会。1972年来、閉鎖されています。


イスタンブールのロシア人コミュニティは、取り壊しの危機にあるハギア・エリア教会を保存するために法的行動もとろうとしています。
カラキョイのガラタ港として知られるサルパザル港は、政府が所有していましたが、いま民営化されようとしています。

この2年間で多くのホテルもできて、ガラタ港プロジェクトは大きな期待をもたれていますが、その一環としてロシア教会が取り壊されようとしているのです。

1921年、ボルシェヴィキ体制を逃れてきたロシア人たちがトルコに定住し、ロシア人コミュニティをつくりました。その後、西洋諸国に移住したロシア人もいましたが、相当な人数がイスタンブールに残りました。

ロシア人移民を統括する「PAE フカラペルヴェル協会」によると、トルコに住むロシア人はおよそ10万人。彼らは3つの教会と、現在、商業ビルとして使われている「僧の家」1戸を持っています。
ハギア・エリア教会は僧たちが住んでいた建物の屋上にあります。

「PAE在トルコ・ロシア人協会」は最近、フェネルのギリシア正教座のバルトロメウ総主教を訪ね、ロシア教会保存のための支援を求めました。
5月22日、ロシア人協会の代表がイスタンブールのロシア領事と会い、その後、「基金事務局」で少数民族基金を担当するラキ・ヴィンガス氏と面談します。ロシア人協会はこの教会の保存のために努力しつづけると言っています。

ドーウシュ・ホールディング社は5月16日、ガラタ港の民営化の入札に、7億200万ドルの付け値をし、港湾エリアを30年間、管理する権利を得ました。

・・・という状況ですが、ロシア人の教会はどうなるのでしょうか? ボルシェヴィキで逃げてきたロシア人の後、ソ連邦崩壊後も流入したロシア人もいるようですね。多民族都市イスタンブールには、実にさまざまな問題があります。


  ギリシアのネオ・ナチがモスク建設に反対して威嚇デモ

 このニュースは「トルコのトピックス」ではありませんが、ギリシアには、ムスリムのトルコ系ギリシア市民もいるので・・・。

ギリシアのネオ・ナチ政党「黄金の夜明け」が、20日、アテネのモスク建設に反対して威嚇デモを行なったと、国営テレビが報じました。

 Hurriyet
この写真は3月22日、極右政党「黄金の夜明け」の支持者たちが、キプロス危機がらみでアテネで行なったデモ。


「もしギリシアにイスラミスト犯罪者たちのためにモスクが建てられたら、“黄金の夜明け”が率いる1万人のギリシア人戦線が結成されるだろう」と同党のスポークスマン、イリアス・カシディアリスは、20日のデモで支持者たちに通告しました。

ギリシアのムスリム協会が先週末、「国外に去らなければ、チキンのようにぶっ殺すぞ」というメッセージを受け取ったと発表した直後、この威嚇デモは始まりました。
警察はこのメッセージを調査していますが、「黄金の夜明け」はメッセージを送ったことは否定しています。

「黄金の夜明け」はギリシアの経済破綻は移民のせいだとし、彼らを国外に放り出すと誓っています。国会に18議席を持つ「黄金の夜明け」は、移民を痛めつけるよう支持者たちに督励しているのです。

ギリシアには50万人のムスリムがいますが、その中の10万人は北東部に住むトルコ・オリジンのギリシア市民で、その他はほとんどが登録されていない移民です。
約400年、オスマン帝国の支配下にあった正教徒国家ギリシアは、現在、トルコ国境寄りの地域以外にはモスクを造ることを許可していません。

アテネにムスリムのための祈りの場を提供することは、ギリシア政府が何年も前から約束していたのですが、いまだに実現されていません。

・・・「黄金の夜明け」という狂的極右が国会に18議席も持っているのは、ギリシア国家や国民のためにもよいことではありませんね。


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カッパドキアのバルーン衝突で観光客1人死亡

2013年05月20日 | 観光
5月20日 人気観光地カッパドキアで2つのバルーンが衝突、ひとつのバルーンが地上に落下し、ブラジル人観光客1人が死亡、24人以上が負傷したと、ネヴシェヒル県のアブドゥルラフマン・サワシュ知事が発表しました。

 Hurriyet

午前6時、2つのバルーンは空中に浮いていましたが、片方のバルーンが方向を失い、もうひとつのバルーンに衝突し、ユルギュップのオルタヒサル近くに落下しました。

衝撃で1人が死亡、24人が負傷しました。負傷者の1人、スペイン人のアグジャ・オヤダ・アリストゥさんは両脚を骨折し、外科治療を受けています。
負傷者たちはネヴシェヒル周辺の病院に送られました。

ネヴシェヒルのハサン・ユンヴェル市長は、この事件でバルーンの営業に影響が出ることはないだろうと言い、明日もバルーンは営業させるとも言いました。
「これは特別な事件ではありません。パラシュ-ティングやラフティング(いかだ乗り)ではもっと多くの人がなくなっています。バルーンのリスクは低いほうです」

ユンヴェル市長は「つねに必要なチェックをすべて行なうよう」通告しましたが、事件後、キャンセルは出ていないとも言いました。

・・・まず、なくなった方へ哀悼の意を表明し、病院に見舞いに駆けつけるのが市長のとるべき態度ではないでしょうか。


   修復なった東部エラズー県のハルプト遺跡が観光客をひきつけはじめた

東部エラズー県の丘の上の古代居住地ハルプトが修復を終え、ツーリストをひきつけはじめています。
4000年の歴史を持ち、ヒッタイトの足跡も残すこの居住地を修復したのは、県の文化部です。

 Hurriyet

このエリアはかつてさまざまなテュルク系部族が住み、オスマンとサファヴィ朝が戦ったチャルドゥランの戦い(1516)の後、完全にオスマンの支配下に入りました。
この地からさまざまな文明が生まれ、城やモスク、教会、墓、その他の文化遺産を残しました。

県のタフシン・オズテュルク文化部長によると、ハルプトは1834年エラズーに組み込まれ、やがて古代都市は廃墟と化しました。その後23年間、修復は行なわれませんでしたが、1985年、ハルプトは“市の保護区”になったそうです。

ウル・モスク、ハルプト塔、アラプババの社などが主要な建造物です。ウル・モスクは1156年の建造。ハルプト城はウラルト文明の産物です。
発掘作業によって、地下牢など城のさまざまな部分も現れてきています。
「修復費用は2000万リラかかりましたが、750万リラは文化観光省に出してもらいました」とオズテュルク部長。

ハザル川やケバン・ダム、ゴラン温泉など、周辺の環境もよく、今後の観光客ののびを地元は期待しています。

・・・私、古城の地下牢を見るのが好きです。恐いもの見たさですね。


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ホワイトハウスのワーキング・ディナーの議題は専らシリア

2013年05月19日 | 国際
5月18日 アメリカのオバマ大統領とトルコのエルドアン首相のワーキング・ディナーの主要な議題はシリアでした。
5月16日のディナーをトルコのメディアは“例外的”と報じましたが、このディナーにはトルコのハカン・フィダン情報局長とオバマのトーマス・ドニロン国家安全顧問、さらにジョン・ケリー国務長官とトルコのダヴトオール外相が出席しました。
 
 Hurriyet
ワーキング・ディナーって、キャンドルなんか立てちゃって、結構おしゃれなんですね。卓上にワイン・グラスはないようです。


ホワイトハウスは会談の情報はないにも公開していませんが、ディナーは3時間つづいたとトルコのメディアは報じています。

トルコのラディカル紙は、フィダン情報局長のディナー参加に着目し、トルコの「国家情報組織」(MIT)の長である彼は、シリアの状況を熟知しているだけでなく、イランの核計画についても、また、2つのパレスチナ、ハマスとファタハの和解についても知っていることを指摘しています。

ラディカル紙によれば、オバマはアメリカ政府のシリアに対する慎重な姿勢はやむをえないことだとし、ムスリム世界に対するアメリカの攻撃的イメージを強めたくないと言ったそうです。

また、オバマはディナー中、トルコで進行中のクルド・プロセスについても質問したということです。
「われわれは過去から学んだ。クルド・プロセスはまちがいなく進行している」とエルドアン首相は答えたそうです。

フィダン情報局長は両国代表団の会談の際、シリア体制側による化学兵器使用に関する報告書を提出しましたが、オバマ大統領は化学兵器の調査はまだ続行中だと言ったそうです。


シリア反体制派がイスタンブールで新大統領を指名

シリアの反体制派が来週、イスタンブールに集まり、「シリア国民連合」の大統領を選び、臨時政府の内閣を再検討する予定です。
「連合」はシリア国民の代表となるために、イスタンブールの会合でメンバーが増えることを期待しています。

 Hurriyet
砂袋の山にシリア反体制派の旗が立てられている


現在、「連合」のメンバーは62人。「連合」の新大統領に選ばれる可能性が大きいのはジョージ・サブラ、ブルタン・ガリウン、ルーアイ・サフィの3人です。
ガッサム・ヒット臨時首相の運命も、5月23日~25日の会合で決まります。彼は長年シリア国外に住んでいたため、サウジアラビアなどの国々から歓迎されていないことは周知の事実です。

イスタンブールの会合は、シリアの両サイドを調停する国際会議の前に開かれることになるでしょう。
アメリカのジョン・ケリー国務長官とロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は、今月末、国際会議を開くために、5月7日、モスクワで会って、政権の移行の基本について話し合いました。

ケリー長官とラヴロフ外相の会談後、ロバート・フォード駐シリア・アメリカ大使は、南部トルコの平和会談に関して、反体制派のリーダーたちに会いました。

・・・アルアサドさんは今頃なにを考えているのでしょう?


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トルコとアメリカは“アサドは自由シリアを支持すべき”で合意

2013年05月18日 | 国際
5月17日 トルコとアメリカは、戦争で疲弊したシリアの民主主義への移行のためには、アルアサド大統領抜きの民主的プロセスが必要だとして合意したと、アメリカのオバマ大統領が今日、エルドアン首相との共同記者会見で発表しました。

 Hurriyet

オバマ大統領はエルドアン首相とに2時間余におよぶ会談の後、「われわれはアルアサドが出て行くことが必要として合意した」と言いました。
オバマ大統領はまた、レイハンルの殺人攻撃に対して哀悼の意を述べ、アメリカはつねに、テロと戦うトルコの味方だと付言しました。

アメリカ大統領は「われわれはアサド体制への圧力を増し、反体制派と共闘しつづける」と言い、「シリア難民へのホスピタリティに対して、トルコとトルコ国民に感謝します」とも言いました。

「まもなく開かれる国際会議でも、あらゆる紛争をまとめるために、トルコには大きな役割を演じてもらうことになるでしょう。われわれの努力は、シリアがアルアサドの専制から解放されるまでつづけられるでしょう」と大統領は付け加えました。

エルドアン首相は、「会談はトルコとアメリカの関係を深める里標になった。会談の多くはシリア問題だった」と語りました。
「会談では、今日までのプロセスと、今後できることを考え合わせた」とエルドアン首相は言い、反体制派を支持し、化学兵器の使用を阻止することが主要な優先課題だと強調しました。

両国は化学兵器の使用について情報を共有していくとエルドアン首相は言いました。
「われわれが望んでいることはただひとつ、シリアを独裁体制と独裁者から救うことです」

エルドアン首相はオバマ大統領とのワーキング・ディナーでシリアについて討論をつづけました。
トルコのハカン・フィダン情報局長、アメリカのジョン・ケリー国務長官、トーマス・ドニロン国家治安顧問もディナーに参加しました。


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エルドアン首相とオバマ大統領の会談がホワイトハウスで始まった

2013年05月17日 | 国際
5月16日 トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相とアメリカのバラク・オバマ大統領の重要会談がホワイトハウスで始まりました。
アフメト・ダウトオール外相、エゲメン・バーウシュEU相、ザフェル・チャーラヤン経済相が随行団を代表して会議に参加しました。

 Hurriyet
アメリカのオバマ大統領(右から3人目)とトルコのエルドアン首相(左から3人目)との重要会談がホワイトハウスで始まりました。


アメリカのジョン・ケリー国務長官とチャック・ヘーゲル国防長官も、この重要な会談に参加しました。

52人が死亡、100人以上が負傷した国境の町レイハンルのテロ攻撃から2,3日後の訪米だったため、シリア紛争は両国の最大の話題になりました。
ワシントンはモスクワと並んで、シリアに関する第2回「国際会議」を組織する可能性がありますが、エルドアン首相は、早く結果を得るために、“なにが必要か”を討論したいと言いました。

エルドアン首相はまた、アメリカの閣僚たちはこの問題にもっと責任を持って欲しいと、先週、アメリカのメディアに語りました。
この会談ではシリア危機の他、ヨーロッパ自由貿易会談、中東の平和、エネルギー問題が論議されるでしょう。
オバマ大統領とエルドアン首相は重要会議後、共同記者会見を開くことが期待されます。


   戦乱の祖国へ帰るシリア難民も、トルコに残る難民も

52人が死んだ爆発テロの後、シリア難民たちは、彼らに対する怒りに脅え、レイハンルを去りはじめました。爆発のあったレイハンルにいた600人以上のシリア難民の多くは12歳以下の子供たちです。

 Hurriyet
何百人のシリア難民がレイハンルの結婚ホールに何ヶ月も住んでいます。その多くは
女性と子供です。


難民のうちの400人ほどは、近くのシャンルウルファのアクチャカレのテント村や、ガジアンテップのニジップやアドゥヤマンのキャンプに送られました。
250人の難民グループは5月14日、トルコ警察に付き添われて、ジルヴェギョジュの国境ゲートからトルコを去っていきました。

52人の犠牲者の中の5人はシリア国籍者でした。攻撃後もシリア難民たちが生活している結婚ホールは、昼間もシャッターを半分閉め、シリア人男性がトルコ警官とともにホールの前に立って警備しています。

「私たちはテロ攻撃とはなんの関係もありませんが、私たちは怖いのです」と1人の難民が言いました。
500平米、2階建ての結婚ホールは、浴室2つ、トイレ2つ。男性は1階、女性は2階に住んでいます。

南部トルコ諸都市のシリア人難民キャンプを統括している外務省職員スフィ・アタン氏は、「自分の意志で去る人は安全に出國させます。地元民の難民に対する反発は深刻なものではない」と電話インタビューで語りました。
「緊張は一時的なものです。レイハンルの人々が難民に乱暴するなどとは思いません。難民の半分は地元の人の親戚なのですから」

トルコ政府はシリアの反体制派とこのテロ攻撃は関係ないとしています。
昨日現在で、トルコ国内にいるシリア難民の総数は19万3767人を記録したと、首相府「災害・緊急管理局」(AFAD)は言っています。


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撤退したPKKの第1団が北イラクに到着した

2013年05月16日 | 国内
5月15日 トルコを撤退したテロリスト集団PKK(クルド労働者党)の武装メンバーの最初のグループが15日早朝、北イラクのハルールに到着したとドーアン・ニュースが報じました。
6人の女性を含む15人のグループは、トルコ東南部スルナク県のベイデュシュシェバブを発ちました。

 Hurriyet

フランス・プレスによると、グループのリーダーのジャガルは「われわれの撤退はリーダー(オジャラン)の命令によるものだ。われわれは撤退によって平和への道を開きたいと思う」と言ったそうです。

カラシニコフ・ライフル、軽マシンガン、ロケット式手榴弾発射機などで武装したグループは、北イラクをベースにしているPKKメンバーたちに迎えられました。

PKKは先月、服役中のリーダー、オジャランの命令によって、トルコにいる武装メンバーたちを北イラクに撤退させると発表しました。オジャランはいまも終身刑は変わらず、マルマラ海のイムラル島の刑務所にいます。

オジャランのメッセージは、クルド系政党BDP(平和民主党)の議員によってPKKの幹部に届けられました。

・・・PKKのテロリストがいま、えらそうに「平和への道を開きたい」などと言っても、彼らがこの30年間に無辜の市民を殺しまくったことを忘れてはなりません。


エルドアンとオバマの会談はシリア危機が主要な議題になるだろう

米オバマ大統領と会談のため、アメリカ公式訪問に発ったエルドアン首相は、14日遅く、ワシントン共同基地アンドリュウ海軍基地に到着、全軍の式典で歓迎を受けました。

 Hurriyet
アメリカ公式訪問に発ったエルドアン首相がワシントンに到着した


「シリア問題は当然、第1の議題だ。オバマ大統領とは、未来のために両国はなにができるか、また、両国ができるより積極的な行動について討論するだろう」と、エルドアン首相は14日、アンカラ空港を発つ前に記者団に語りました。

エルドアン首相は次の「ジュネーヴ・コミュニケ」が近づいていることを強調し、より早く結果を出すためになにが必要か討論されるだろうと言いました。

エルドアン首相は「トルコ・アメリカ文化コミュニティ・センター」の建設現場を訪れました。
両首脳の間で、シリア危機の他、中東の平和、ヨーロッパ自由貿易会談、エネルギー問題、とくにトルコの北イラクからの石油輸入も会談で討議されるでしょう。
最初、同行の予定のなかったタネル・ユルドゥス・エネルギー相も首相に同行しています。


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レイハンルの住民がテロ攻撃とシリア難民に抗議してデモ

2013年05月14日 | 国内
5月14日 ハタイの町レイハンルの地元民グループが、昨日、46人を殺したテロ攻撃とシリア難民に抗議して街頭デモを行ないました。彼らはこの攻撃はシリア難民にも責任があるとしています。

 Hurriyet
アンタキヤの町の中心で、地元民グループがレイハンルのテロ攻撃に抗議してデモをしました。


「ここはトルコであってシリアではない」「トルコはトルコ人のものだ」と彼らは国旗を掲げて叫びました。デモ隊によると、5月10日より以前、シリア難民たちが町のセンターでトルコ国旗を燃やしたそうです。

近隣の町の警官がレイハンルに派遣され、抗議デモから混乱が起こらないように厳しくガードしました。現在、レイハンルでは、いたるところに警官が立って警備に当たっています。

・・・トルコに居候している難民たちがトルコ国旗を公然と燃やしたとしたら許せないですね。トルコは人道的見地から膨大な数のシリア難民を受け入れているのです。


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シリア国境のトルコの町の爆発による死者は46人に達した

2013年05月13日 | 国内
5月13日 シリア国境の町レイハンルで起こった爆発事件による死者は46人に達したと、ベシル・アタライ副首相が発表しました。

 Hurriyet

100人以上が負傷し、うち56人はまだ治療中です。
38人の犠牲者の身元がわかりました。そのうち3人はシリア市民でした。
この殺人的テロ攻撃関連で9人が逮捕されたというアタライ副首相の話です。

アラブ共和国の紛争を逃れてきた多くのシリア人たちが住んでいた町の中心が、テロ攻撃の目標になりました。
中心部の家々はダメージを受け、警察が厳戒態勢で臨んでいます。

爆発は2台の車に積まれた爆発物によると、ムアムメル・ギュレル内相は言いました。しかし、3番目の爆発は車の燃料タンクだったので、3番目は事件とは無関係だろうと内相は付言っています。


   地元民もシリア難民も、爆発の町を去りはじめた

シリア国境に近いハタイ県の町レイハンルでは、住民も、シリア人難民も、血なまぐさい爆発事件後、身の危険を感じて町を去りはじめました。
地元民の怒りはシリア難民に向かい、難民たちは家にカギをかけて、こもっています。

地元民は2つのグループをつくり、町をテロ攻撃から守るために街路に出て警戒に当たっています。
シリア難民は町を去る者も、警察に守られて、町に残る者もいます。難民の住む地区には警官がガードに立っています。

 Hurriyet

3ヶ月前トルコに来たシリア人難民の1人マフムード・アブドゥルさんと家族は、今日、キリスの国境ゲートからシリアへ帰るつもりだと言いました。
「シリア国内では戦争がつづいています。でも、ここも私たちには安全ではありません。地元の人たちは私たちを受け入れたくないようで、私たちは怖いのです」

緊張が高まる中、犠牲者の葬儀が行なわれていますが、他の町に住む親戚をたよって、この町を一時的に避難する住民も少なくありません。
「葬儀場だけが満杯です」と犠牲者の遺族や近隣の人々が言いました。


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「レイハンルの攻撃でシリア難民を非難してはならない」外相

2013年05月12日 | 国際
5月12日 昨日、南部ハタイ県のレイハンルで、少なくとも42人が死んだ爆発テロがあり、地元住民とシリア難民の間に緊張が高まりましたが、アフメット・ダウトオール外相は、レイハンルのテロ攻撃で難民たちを非難する人々を酷評しました。

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「難民を非難する人々はヒューマニズムに反している」とダウトオール外相は言いました。
「あの事件はシリア難民が起こしたとか、トルコのシリアに対する政策がまちがっていたからだと言いたがる人々は、ヒューマニズムに反する罪を犯している」とダウトオール外相は昨日、記者団に語りました。

事件後、ツイッターに溢れた無責任な発言に、外相は「皆さんは責任を持って、注意深く行動して欲しい」と言いました。
「わが国に避難してきている人々はみな私たちのお客様です」と外相は言い、「レイハンルの事件は、シリア問題の早急な解決の必要を示した」と付言しました。

レイハンルの住民はこの事件の怒りをシリア難民に向けましたが、トルコ警察は難民を守るために出動しました。
「爆弾攻撃があっても、トルコはシリア難民を保護します」とダウトオール外相は言っています。
しかし、町の住民たちの中には、いまも怒りがくすぶっているのも事実です。

・・・自分たちの町がいわれもなく爆弾攻撃を受け、多くの死傷者を出し、その犯人の意図も明らかでないとなれば、逃げ込んできている大勢の難民に怒りが向かうのも理解できる気がします。


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