トルコのトピックス

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ウクライナがトルコにロシア船に対する海峡閉鎖を要請

2022年02月23日 | 国際
2月25日 ロシアがウクライナの全面侵略を始めた後、2月24日、ウクライナがトルコに、ロシア船に対して海峡を閉鎖するよう要請したと、ヴァシル・ボドナル駐トルコ・ウクライナ大使が言いました。

  Hurriyet

「わが国はトルコに、空域閉鎖およびロシ船に対するダーダネルズ海峡とボスフォラス海峡の閉鎖を公式に要請しました」と、大使は記者会見で語りました。

ボドナル大使はまた、ロシアのビジネスに対して制裁を科すよう要請しました。「同時に、わが国はロシアに制裁を科すことを望みます。わが国は彼らの金の調達を阻止するために、ビジネスマンの株式を差し押さえるよう要請します」

ボドナル大使は全世界に、戦争の拡大を防ぐために、ロシアのプーチン大統領に対抗して連帯するよう求めました。大使はまた、トルコ国民の支持を要請しました。「わが国はトルコに、ロシアの侵略を阻止するよう要請します。現在、ウクライナは貴国の安全を守っています」と大使は言いました。

大使はウクライナの防衛のための武器の提供と支援が重要だと力説ました。「財政的支援も、人道的支援も重要です」と大使は言い、トルコにいるウクライナ市民に対する支援も要請しました。

1936年のモントルー条約によって、トルコのダーダネルズ海峡とボスフォラス海峡は、商船は自由に通行できますが、戦艦の通行は、その船が黒海岸諸国のものか否かによって変わるという規制に従っています。


遊牧民の風習を守って、春の到来を祝う村人たち

厳しい寒さがつづいた後、暖かい気候になってくると、トルコ東部ビトリス県アディルジェヴァス地区では、地元民と活動家のグループが遊牧民の風習に従って、春の到来を祝います。

 Hurriyet

「ヴァン湖協会」の活動家と地元民たちは、2月23日、地元民が「キョセ・ゲリン」と呼ぶ、何百年も昔からの伝統に従って、春の到来を祝いました。

祭では、昔からの風習通りに、草と羊毛でつくった衣装をまとった男(キョセと呼ばれる)が、嫁(ゲリン)とともに、歌を歌いながら村の家々をめぐり、小麦粉、砂糖、オイル、大麦のような食料を集めます。村中の家を一軒一軒訪れた後、キョセと嫁は、最後の家で、村中の人々とともに、集めた食料を調理し、できあがって料理をすべての村人、とくに貧しい人々に配ります。

協会の会長エルドアン・オゼルさんは、消えようとしている伝統文化に光を当てるために、このイベントを行っていると言いました。「村人たちは春の到来を祝いたいのです」

アディルジェヴァスの住民、オルハン・エメルさんも、この伝統は何百年も前からのもので、先祖たちから若い世代に受け継がれてきたと語りました。祭りの最後には、村人たちはいっしょに、ハライと呼ばれる民族舞踏を踊ります。


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各県の難民人口を一定レベルに保つ新規制が実施される

2022年02月23日 | 国内
2月24日 地域社会での外国人の人口を一定に保つ計画の一環として、当局は、イスタンブル、アンカラ、イズミルを含む16県で、新たな難民の定住を許可しないことにしました。

 Hurriyet

今月初め、スレイマン・ソイル内相は、シリア人の人数が地元民人口の25%以上になった地域では、新たに外国籍者が住むことは認めないと言いました。トルコには、現在、370万人のシリア人が 一時保護の形で住んでいます。その他の外国籍者を含めると、トルコには540万人の外国人が住んでいます。

「空間的集中に対する戦い」と名づけられたこのプロジェクトは、いま、全国で実施されていますが、難民のゲットー化や差別、難民の社会生活への適応、社会サービスの対等な受益権、治安問題など、さまざまな問題が出てきています。

新たな規制下では、シリア人がひとつの場所に集中するのは許可されず、外国人の人口は地元民の25%に保たれます。外国人が25%に達したら、そこにはそれ以上の外国籍者は居住できません。

すでにシリア人が25%以上に達しているイスタンブル、アンカラ、イズミル、アンタリヤ、ハタイ、エディルネ、クルクラーレリなどの16県では、外国籍者の住民登録は行われず、受け付けられません。

さらに、総人口に対してシリア人が多く住んでいる場所では、シリア人は自由意思をベースにして、他の場所に移住させられます。

昨年、アンカラのアルトゥンダーで起こった事件以来、当局は「空間的集中に対する戦い」を考えてきました。2021年8月、地元民とシリア難民の間で戦いが始まり、18歳のトルコ人青年が2人のシリア人に殺され、何十人もが拘束されました。


アタテュルクとブルガリアの少女とのラブストーリーが映画に

アタテュルクの心に生涯消えない思い出を残したと思われるブルガリアの少女との、ほろ苦いラブストーリーが、2023年10月公開予定の映画になります。

 
 Hurriyet

映画「ディミトリーナ」は、1900年代初め、近代トルコの創設者ムスタファ・ケマル・アタテュルクとブルガリアのスティリアン・コワシェフ将軍の次女ディミトリーナ・コワシェフとの短期間の愛の物語を描いたものです。

映画は、前作「嫌な奴」で成功を収めている、トルコ・ベースの会社フィクリ・ハリカ社が制作します。「私たちは映画の世界に足跡を残すことを目標にしています。私たちはこの目標を達成し、人々が見たがっているアタテュルクの映画を観衆に届けようと、この仕事に着手しました」と、フィクリ・ハリカ社の設立者オズギュル・タリさんは言いました。

アタテュルクとコワシェフ将軍が知り合ったのは1913年、アタテュルクが駐在武官としてブルガリアの首都ソフィアに赴任しているときでした。32歳のオスマン軍将校アタテュルクは、ソフィアでディミトリーナと会いました。

その後、アタテュルクはディミトリーナの父をコーヒーに誘い、彼の娘との結婚を申し込みました。しかし、将軍はこの結婚に乗り気でなく、また、ヨーロッパの政治的状況も2人の関係の障害になりました。

1914年、オスマン帝国は第一次世界大戦に参加し、1915年、当時中佐だったアタテュルクはイスタンブルに帰るよう命じられました。かくて、このラヴストーリーは実ることなく終わりました。

アタテュルクはこの実らなかった愛から何年たっても、『私は青春をブルガリアに置いてきた」と言っていたという話は、歴史家の間で広く流布されています。


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イスタンブルの人口密度増に専門家がリスクを警告

2022年02月23日 | 国内
2月23日 イスタンブルは増えつづける人口に対応できなくなりつつあります。人口が増えつづければ、都市生活の持続は危うくなるだろうと、専門家たちは警告しています。

Hurriyet

トルコ統計局による2021年の人口データが発表され、イスタンブルの都市生活持続に関する議論がふたたび起こってきました。

最近の公式データによると、トルコ最大都市イスタンブルの人口は、前年に比して37万8000人増え、1580万人に達しました。「イスタンブルの1平方キロに対する人数は3049人になりました。イスタンブルには全国人口の18.71%が住んでいます」と、専門家は懸念を表明しています。

自然災害が起こったら、深刻なカオスになるかもしれないと、専門家は指摘し、イスタンブルには人口800万くらいが適当だと言っています。「大地震になったら、何百万の人々が道路に出るでしょう」と、地球物理学者のシェリフ・バルフ氏は言いました。「「交通渋滞が起こり、捜索・救助活動もできなくなるでしょう」

「この都市は、もう人口を増やせません」とバルフ氏は言い、イスタンブルの人口を徐々に減らすべきだと力説しました。イスタンブル市の都市計画・プロジェクト管理責任者のタイフン・カフラマン氏も、“逆移民”の必要を発言しています。

「新しい投資計画は、イスタンブルでなく、アナトリア・ベースにするべきです。1平方キロに3049人も住んでいるような国は、ヨーロッパ中にありません。このような問題が見られるのは、発展途上国だけです」とカフラマン氏は言いました。


医療関係者がキックボクシング・クラスに通っている

医療関係者に対する暴力問題がつづくため、イズミル県の医療関係者グループが、医療現場の暴力から自身を守るためにキックボクシングを習い始めました。

 Hurriyet

トルコ・キックボクシング・ナショナル・チームのベルカン・ギュネルリさんは、パンデミックになってから、医療関係者の間でキックボクシングへの関心が高まっていると言いました。保健センターで肉体的攻撃を受けることがよくあるそうです。

「キックボクシングは武術の中で最も敏捷なスポーツです。だから医者たちが選ぶのでしょう」とギュネルリさんは言いました。「医療のプロたちは、事件が起こる前に、自身を守るべきです」

ギュネルリさんのキックボクシングのグループには、家庭医、薬剤師、緊急医療専門家、医学部の学生もいるそうです。2か月前、イスタンブルのサマティヤ病院の医療関係者たちは、ある患者の家族に対して、手術室にバリケードをつくって身を守らなければならなりませんでした。暴力事件は頻発しています。


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