ギリシャ沖で移民の子供が溺死した

３月４日　月曜、ギリシャ・レスボス島沖合で、移民たちを乗せた船が転覆し、海から引き揚げられた１人の子供は死んでいたと、ギリシャ当局が発表しました。先週、トルコがヨーロッパへ渡ろうとする移民に国境を開放してから、初の不幸なできごとです。

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川を渡ってギリシャに入ろうとする移民たち

ギリシャの治安部隊は、トルコからギリシャに入ろうとする移民たちを追い返すのに必死ですが、ギリシャ治安部隊に傷つけられた１人のシリア人が、３月１日、傷のため死んだと、トルコの治安ソースがロイターに語りました。ギリシャ当局はこれをフェーク・ニュースと言っています。

トルコ政府が２月２７日、国境を開くと言ってから、１万人以上の移民たちが、ブルガリアとギリシャに国境を接するトルコのエディルネ県に押し寄せています。移民の大部分はシリア人で、他は中東諸国とアフガン人です。

難民の死で、エルドアン大統領がギリシャ首相との会談を拒否

ギリシャ警察がトルコ=ギリシャ国境でシリア人2人を殺害したという報道後、トルコのエルドアン大統領は、３月６日、ブルガリアのボイコ・ボリソフ首相の主催でソフィアで行われるギリシャ首相との会談を拒否しました。

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共同記者会見中のブルガリアのボリソフ首相（左）とエルドアン大統領

３月２日、ボリソフ首相は、「トルコとギリシャが参加する３か国サミットをソフィアで開くことを提案したが、エルドアン大統領はギリシャ警察が国境で２人のシリア人を殺害したため、この提案を拒否した」と語りました。エルドアン大統領とボリソフ首相は３月２日に会談し、両国の関係と協力について話し合っています。

ボリソフ首相は共同記者会見で、この大きな人道上の危機を傍観することはだれにもできないと言い、EUにこの問題に取り組むよう要請しました。「なぜ移民をケアするトルコを支援しないのか、私にはわからない」とボリソフ首相は言いました。

エルドアン大統領は、以前、EUを批判し、２０１６年の移民に関する契約に基づく責任を果たしていないと、EUを非難しました。ボリソフ首相は、“公平な分担と責任の共有”というトルコの要請にEUは応じていないと言いました。

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