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「PKKのシリア支部が未成年を募集している」国連

2019年07月30日 | 国際
7月31日 シリア内戦に加わっている非合法組織PKKのシリア支部YPGが、少なくとも313人の未成年者を募集し、学校を軍事目的に使っていると、国連のアントニオ・グテーレス事務総長が、国連安保理事会に報告しました。

 Hurriyet

安保理事会に提出された報告書によれば、YPGが募集した未成年者の約40%は少女で、その中の20人は15歳以下だということです。未成年者が軍事訓練を受け、119人の少女が戦場で戦っていると報告書は言っています。

国連の報告書が明らかにしたところでは、YPG/PKKの戦闘員は24の学校と病院を訓練場として使い、14の学校を弾薬庫として利用しています。「シリア・アラブ共和国の子供たちと武力紛争」に関する国連の作業部会は、最近、未成年者がYPGとその女性部YPJ,ISIL,FSA,ハヤト・タフリル・アルシャムなどの集団に利用されていることを確認しました。

作業部会は全集団に、子供たちに対する"6大違反"を止めるよう勧告したと、7月18日の報告書は言っています。子供に対する6大違反とは、子供たちの殺害と傷害、子供たちの募集と使用、子供たちへの性的暴力、学校と病院への攻撃、子供たちの誘拐、子供たちへの人道的支援の拒絶です。

★この記事は「トルコのトピックス」ではありませんが、PKKはトルコにとって長年のガンのような存在なので、あえて取り上げました。


トルコは米国がPKK/YPGへの支援を止めることを期待する

トルコのフルシ・アカル国防相はアメリカの新国防長官に電話で、トルコはアメリカがテロリスト集団PKK/YPGへの支援を完全に止めることを期待すると伝えました。

 Hurriyet

7月29日の国防省の発表によると、アカル国防相は、両国が共通の基盤を見つけられなかったら、トルコは安全地帯を造らざるを得ないだろうと言いました。アカル国防相は、マーク・エスパース国防長官に就任の祝辞を述べ、2人は北シリアの安全地帯の計画について話し合いました。

「トルコはわが国の南部にテロの帯状地帯をつくることを許さない。わが国は、トルコ国家と国民だけでなく、あの地域に住むクルド人、アラブ人、アッシリア人、キリスト教徒、ヤジディー人のような宗教的民族的集団の安全を確保することを望んでいる」とアカル国防相は力説しました。国防相はまた、「トルコは安全地帯の管理を効率よく、適切に行う力を持っている」と強調しました。

アカル国防相はまた、「PKK/YPGの武器をすべて回収し、テロリスト組織を一掃し、PKK/YPGのトンネル、シェルター、施設、弾薬庫をすべて破壊した上で、幅30~40キロの安全地帯を造るべきで、安全地帯はトルコとアメリカの協力で管理されるだろう」と言いました。

トルコに対して30年間にわたってテロをつづけてきたPKKは、これまでに女性、子供,嬰児を含めた4万人を殺害しています。


トルコ「トファシュ」社の自動車生産が600万台に達した

トルコの自動車メーカー「トファシュ」が、600万台めの自動車フィアット・エーゲ・ファミリーのセダン・モデルを生産したと、同社が7月29日、声明で発表しました。

 Hurriyet

フィアット・エーゲ・ファミリーの生産は10億ドルの投資で始まったと、トファシュ社は発表しました。同社の輸出は、最近、320万台に達しました。1968年創業の自動車メーカー「トファシュ」は、従業員7000人、年間生産45万台の能力を持つ、トルコの最大企業のひとつです。

同社のCEOジェンギス・エロルド氏は、「55万台以上を生産し、40万台以上を輸出しているエーゲは、この3年間、トルコ人消費者の人気モデルになっている」と言いました。「わが社は少なくとも今後の50年間、トルコの主要な企業でありつづけ、世界市場で競争していきたい」

トファシュ社は、2024年までエーゲ・ファミリーの生産をつづけることにしたと、声明は言っています。


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