東部ヴァンでＰＫＫが車を使った爆弾テロ。５０人負傷

９月１４日 イスラムの祝日・犠牲祭の初日、９月１２日、ヴァンで、クルド労働者党（ＰＫＫ）による車の爆弾テロが起こり、５０人が負傷しました。

　Hurriyet

午前１０時５０分、ヴァンの中心ベシュヨル地区の、公正発展党（ＡＫＰ）の県本部前の警察の検問所近くに、ＰＫＫが爆弾を積んだ車をとめて爆発させたと、ヴァンの知事オフィスが声明を出しました。ヴァンのイビラヒム・タシュヤパン知事によると、警官４人とイラン市民４人を含む５０人が、テロ攻撃で負傷しました。現場は市内の最もにぎやかな地区のひとつです。

車はヴァン・タイプのミニバスで、警察の検問所の塀の後ろに駐車した１０秒後に、リモコンで爆発させたと思われます。大勢の消防夫と保健職員が現場に駆けつけました。ＡＫＰの県本部と近くのホテルは、爆発で大きなダメージを受け、近くの家屋や店舗はガラスが粉砕しました。治安部隊が実行犯逮捕に努めています。

政権与党・公正発展党（ＡＫＰ）も、最大野党・共和人民党（ＣＨＰ）の議員たちも、非難の声を上げています。シュレイマン・ソイル内相は、警察の検問所はバリケードで警備されていたため、テロは究極の目標は達成できなかったと言いました。

ＰＫＫが罪のない市民たちを直接ターゲットとして攻撃したことは、彼らが弱体化してきたサインだと、ヌレッティン・ジャンリクリ副首相も言いました。テロが人々の祝日の日に起こったことに、人々は非難の声を上げています。

「トルコは世界トップのドローン・メーカーになった」科学技術相

　トルコは世界有数のドローン・メーカーのひとつになり、現在、４トンまでのドローンの生産に着目していると、科学・産業・技術相がアナドル通信に語りました。

　Hurriyet

ファルク・オズリュ科学・産業・技術相は、トルコはいま、世界で最も優れたドローン・メーカーのひとつになったと言いました。「われわれの目標は３．５～４トンの武装ドローンを生産し、高品質の武器とカメラを搭載することにある」

オズリュ科学技術相によると、「無人航空機ドローンは、その重量、ヴォリューム、種類によって、ミニ・ドローン、中高度・長期持久ドローン（ＭＡＬＥ）、戦略的戦術ドローンに分類される。ミニ・ドローンと戦術的ドローンは主として、民間企業で生産されている」ということです。

「アンカ（フェニクス）と名づけられたトルコのＭＡＬＥタイプのドローンは、トルコ航空宇宙産業（ＴＡＩ）が設計した。このドローンは近い将来、衛星からコントロールされるだろう。アンカ・ドローンはＴＵＲＫＳＡＴ衛星の範囲内でオンラインされるだろう」と科学技術相は言いました。「関連の協定はすでに調印され、生産は進行している」

「武装ドローンは、たとえば、自由シリア軍（ＦＳＡ）へのわが国の支援として使われた。これら戦術的ドローンは，約５６０～６００キログラムあり、小さな武器システムを搭載している。われわれは武器と、高品質のカメラを備えた、３．５～４トンの武装ドローンを生産したい」オズリュ科学技術相は言っています。

トルコ軍のトップが犠牲祭に国境の軍駐屯所を訪問

トルコ軍の参謀総長フルシ・アカル将軍が、９月１２日、ガジアンテプ県カルカムシュの国境の軍駐屯所を訪れ、シリアでの「ユーフラテスの盾」作戦が進行する中、兵士たちと、イスラムの祝日エイド・アルアドハ(犠牲祭）を祝いました。

　Hurriyet

アカル将軍は、ヴェイシ・カイナク副首相、公正発展党（ＡＫＰ）のアブドゥルハミト・ギュル事務総長、ガジアンテプ県のアリ・イエルリカヤ知事や、軍司令官らとともに、シリア国境のキョプリュバトゥとソイルの駐屯所を訪ねました。将軍は、「ユーフラテスの盾」作戦に参加している兵士らと朝食をともにし、犠牲祭を祝いました。８月２４日に始まったこの作戦は、イスラム国（ＩＳ）のジハーディスト集団その他のテロリストたちを、トルコ国境から一掃するのが目標です。

アカル将軍は兵士らにスピーチし、ユーフラテスの共同作戦によって、自衛と団結ためにトルコ国境を守るのは、正当な戦いだと力説しました。「わが軍は自衛権を行使している。世界中がそれを知っている。これを無視する者たちもいるが、わが軍はわが軍がとっている対策をすべて説明できる。これは人道と、法と、われわれの歴史にかなっている。われわれに非難されることはない」

彼はまた、作戦の最後には、トルコとシリアに暮らす無辜の人々に、平和で安全な環境がもたらされることを期待していると言いました。

　　　「ときどきダイアリー」ヘ