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「トルコはもっと科学を重視すべきだ」とノーベル賞のサンジャル博士

2015年10月09日 | 
10月9日 2015年のノーベル化学賞を受賞したトルコのアジズ・サンジャル博士は、幼少期からの科学教育の必要を強調し、とくに若い女の子たちも学校に行かせるよう望むと語りました。

 Hurriyet

「マルディンからカルス、エディルネ辺りの子供たち、とくに女の子たちも、学校へ通い、科学教育を与えられるべきです。女の子たちに教育を与えなかったら、労働力の半分を失うことになります。私はトルコ東南部の兄弟姉妹たちに、若い女の子たちを学校に行かせるようお願いします」と、DNA科学者であり、ノースカロライナ大学の研究者でもあるサンジャル博士は言いました。

トルコ東南部にはしばしば、若い女の子に学校を止めさせる親がいます。トルコ・オリジンのアメリカ市民であるサンジャル博士は、トルコはもっと科学を重視することが必要だと言い、「私がイスタンブル大学の医学部で受けた医学教育は、今回、ノーベル賞をいただいた私の研究に大いに役立っています」と付け加えました。

Hurriyet
アメリカ人プロフェッサーの夫人と


トルコの最近の状況についても、サンジャル博士は意見を述べ、最近の暴力事件には頭を悩ませていると言い、最終的な解決は、教育、健康、収入の配分などの問題解決によって、この国を発展させることにあるだろうと話しました。

「トルコがこの状況を乗り越え、良識ある解決を見出すよう願います」と、サンジャル博士は言いました。「そうすれば私たちは、もっと重要な問題に取り組むことができます。重要な問題とは、わが国を開発し、改善し、教育、健康、収入の配分の問題を解決することです。そのときこそ、私たちは、西欧諸国と競合する位置に到達するのです」

サンジャル博士は、2006年、ノーベル文学賞を受賞されたオルハン・パムク氏につづく、2人目のノーベル賞受賞トルコ市民になりました。

・・・サンジャル博士は1946年トルコ・マルディンの生まれです。


またジャーナリストが“大統領侮辱”罪で禁固11か月の判決

日刊紙「ソズジュ」のジャーナリスト、ネジャティ・ドール氏が、“エルドアン大統領を侮辱した”として有罪となり、11か月20日の禁固刑の判決を受けました。

 Hurriyet

ドール氏は10月9日のソズジュ紙に、この刑について一文を寄せています。「私はなにも言うことはない。なにを書いても侮辱になる。おべんちゃらだけが求められているが、残念ながら、私はそんなタイプではない」

ドール氏は「私は11か月の禁固刑を受けた」という記事で、「私の記事には、侮辱はまったくなかった。記事は批評で、読者に疑問を投げかけようとしたものだ」と書いています。トルコはジャーナリストに対する訴訟で悪名高い記録をつくりましたが、その多くは“トルコ大統領を侮辱した”という告発です。

日刊紙「Today's Zaman」のビュレント・ケネシュ編集長は、ツイッターでエルドアン大統領を侮辱したとして逮捕され、裁判所に送られた後、10月8日、執行猶予つきで釈放されました。「私は最後の瞬間まで、民主主義と自由のために戦いつづけます。刑務所に入れても、自由な魂を沈黙させることはできません」と、彼は言っています。


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