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5000万トルコ市民が今日、投票

2014年03月30日 | 国内
3月30日 与野党対立の緊張した空気の中、今日、5000万以上のトルコ市民が投票に行くはずです。高等選挙委員会(YSK)は有権者総数は5269万5831人、投票所数は17万7044と発表しました。
東部では投票時間は午前7時から午後4時、西部では午前8時から午後5時まで。
 
 Hurriyet

人々は地区と市県の長と行政官および市県議会議員を投票します。4800万以上の人々が都市部の投票所へ、300万人が村の投票所へ行きます。
イスタンブールの有権者数は879万4284人、アンカラは322万4687人、イズミルは278万7874人です。

今回の選挙は単なる地方選挙以上のものがあります。昨年の全国的なゲジ公園プロテストと12月17日に始まった汚職問題後のこの選挙を、現政権・公正発展党のリーダー、エルドアン首相は、彼の政府に対する重要な国民投票と捉えています。

トルコ81県の中の30県は大都市庁によって管理されていますが、競争はその30県、とくにイスタンブール、アンカラ、イズミル、アダナ、アンタリヤ、ディヤルバクルで熾烈でした。
全国で何千何万のボランティアが投票の管理に応募してきたのも、過去の選挙にはなかったことです。


少なくとも350万人が投票所に行くだろう

選挙フィーバーが全国にひろがって、何百万人の人々が故郷に帰っています。350万人以上の人々が長距離バス停に駆けつけ、民主国家の市民の義務である投票を果たすため、故郷の町や村に帰りました。

 Hurriyet

最も混雑したのは、最も人口が多く、移住者も多いイスタンブールのエセンレール・バス・ターミナルでした。通常、このターミナルからは、1日1200本のバスが出ていますが、3月28,29日には、1日2000本のバスが出ました。

「お客さんのバスの増発要求には応じきれませんでした」と、トルコ・バス運転者連盟の(TOFED)のメフメット・エルドアン会長。「イスタンブールの主要なバス・ターミナルから出発した人の数は、選挙前の28,29日には1日50万人に達したでしょう」

「選挙のために旅行する人々の総数は、飛行機やマイカーの旅行者を含めると、およそ350万人です」とエルドアン会長。
「選挙のために1500台のバスが貸し出されました。故郷の村で親戚がムフタル(村長)をしていたら、人々は親戚を支援するために村へ帰るのです」

5260万人の有権者が全国の村長や市長や地方議員を選挙するために投票所へ向かうでしょう。今年は政治的緊張が高まり、地方選挙が公正発展党政府への信任投票に変わってしまいましたから、投票者数は2009年の85.2%を上まわると期待されています。


  カラマンオール君殺害の容疑者逮捕

3月23日のイスタンブールのプロテスト中、22歳の青年ブラク・ジャン・カラマンオール君は何者かに射殺されましたが、この銃撃に使われた銃を持っていた容疑者が逮捕されたと、金曜、内務相が発表しました。   

 Sabah
 
22歳の若さで逝ったブラク・ジャン・カラマンオール君


カラマンオール君は、イスタンブールのオクメイダヌ地区で行われた15歳の少年ベルキン・エルヴァン君の葬儀後、3月12日の夜のプロテスト中、2つの集団が武器を使った乱闘になった中で射殺されました。

カラマンオール君を死に至らしめた弾丸を調査した法医学研究所は、弾丸は容疑者が所持していた銃から発射されたことを確認したと、内相は語りました。


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ギュレンつながりのジャーナリストをエルドアン首相が告訴

2014年03月30日 | 国内
3月29日 シリアでの軍事活動に関する治安当局の記録リーク捜査で、ギュレン運動に近いとみられているジャーナリストが29日、短期間逮捕されました。
また、エルドアン首相は何人かを告訴しました。
ジャーナリストで“有識者”のアイタチ氏は、警察に自宅を手入れされた夜、不在でしたが、その後、警察に出頭し、シリアの軍事活動について知っていたとして逮捕され、証言後、釈放されました。

 Hurriyet

アイタチ氏は26日、サマンヨルTVにゲスト出演し、現政権・公正発展党(AKP)はシュレイマン・シャーの墓をジハーディスト集団から取り戻すために、“特別作戦”によってシリアに侵攻するだろうと語りました。「作戦のための準備はすべて整っている。これは(30日の選挙のためのプロパガンダの)最大の材料になるだろう」と、彼はTV番組で主張しました。

ギュル大統領はリークを“スパイ行為”と非難し、盗聴した者たちを見つけ、容赦しないと明言しました。ダウトオール外相は「すべてのもの、すべての人を慎重に調査している」と言い、リークはトルコ共和国の信頼性を侵犯するものだと言いました。

「常連容疑者たち」
エルドアン首相はアイタチ氏と、もう1人のギュレン運動に近い“識者”エムレ・ウスル氏を告訴し、この2人はスパイ行為の“常連容疑者”だと主張しました。
首相はまた、Today's Zaman のビュレント・ケネシュ編集長と、日刊Zaman紙のコラムニスト、メフメット・カムシュ氏を告訴し、2人のジャーナリストはツイッターで、首相の疲れた声を嘲笑し、“侮辱した”と言いました。

イスタンブール警察のアリ・ファト・ユルマゼル前情報部長も、エルドアン首相に告訴されました。エルドアン首相の弁護士は裁判所に、ユルマゼル氏、ウスル氏、アイタチ氏に対する旅行禁止令を求めています。

ギュレンのグリーン・パスポートがキャンセルされた
東部エルズルム県知事は、アメリカに住むフェトフラー・ギュレンのグリーン・パスポートを違法として取り消しました。

Sabah

ギュレンは1991年、退職した公務員として、グリーン・パスポートを所持する権利を得ていました。
グリーン・パスポートは所持者がビザなしで、ある国々へ旅行することを許可する特別のパスポートですが、アメリカはそのリストに入っていません。ギュレンはふつうのパスポートの再発行をアメリカのトルコ領事館に申請しなければならなくなりました。


トルコ地方選挙カウントダウン

30日、選挙です。政治家の皆さん、お疲れさまでした。あとは結果待ち・・・


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