トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

音楽家たちが国会で抗議のモーツアルト演奏会

2013年12月10日 | 国内
12月10日 世界的に有名な指揮者ギュレル・アイカルさん率いるアーティスト集団が、国立アート研究所を閉鎖するという法案に抗議して、国会でモーツァルトのショート・コンサートを開きました。

 Hurriyet

アイカルさんは記者会見を開いて法案に関する見解を語り、モーツァルトの「ディヴェルティメント ヘ長調」をグループに演奏させました。

演奏の前に、彼は「アーティストたちは心配しています」と言いました。
「彼らは世界の国々で、オペラやオーケストラやバレーなどで成功をおさめてきた人たちです。しかし、彼らはいま、心配で、夜もよく眠れないでいます。家族も不安を感じています」とアイカルさんは記者会見で語りました。

この演奏会を開催した最大野党・共和人民党(CHP)のエミネ・ウルケル・タルハン議員も、「音楽家たちは文化省で法案が起草されていることを聞いたのです」と言いました。

「法律にはただすべき点があるかもしれない。それなら、いっしょにただしたい。アーティストにも法改正に参加させて欲しい」とアイカルさんは言い、全国の40県で、シンフォニー・オーケストラを組織する目標はまだ達成されていないとも言いました。

トルコ・アート研究所(TUSAK)とかかわる法案が通れば、55の国立研究所が閉鎖され、アーティストたちは相応しくない仕事につかなければならなくなるだろうと、アーティストたちは懸念しています。


   イスタンブールの駐車難解決に“浮かぶ駐車場”

イスタンブール市は、市の多くの難題のひとつ、常時満杯の多層駐車場の窮状解決に取り組んでいます。市の駐車場を管理するISPARK は昨日、市営のフェリーを“浮かぶ駐車場”に変えると発表しました。

 Hurriyet

“浮かぶ駐車場”は余分の駐車スペースが必要なとき、いつでも現れ、交通混雑のスポットに碇をおろします。
このプロジェクトでは、“浮かぶ駐車場”は、まずマルマライ(アジア側とヨーロッパ側を結ぶ海底鉄道)のユスキュダル駅とカドキョイ駅の間と、カズルチェシュメとハレムの間のドックに係留されるでしょう。

24時間操業のこの駐車場は、ほぼ400台の車を収容でき、カフェテリアや美術ギャラリーのような施設も設けられるとISPARK は言っています。


カッパドキアの日本女性殺害犯に終身刑

中央アナトリア・ネヴシェヒル県ユルギュップ地区で、日本女性ツーリストを殺害した23歳の男が終身刑の判決を受けました。
ネヴシェヒル裁判所は、12月10日、日本人ツーリスト、クリハラ・マイさんに苦痛を与え、意図的に殺害したとして容疑者F.U.に終身刑の判決を下しました。

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F.U.はまた別個に、性的暴行と自由の剥奪の罪で、93年9ヶ月の禁固の判決を受けました。クリハラさんの友人のテラマツ・ホシエさんは負傷しましたが、生存しました。

F.U.はこの襲撃を告白していたにもかかわらず、最終審問で罪状を否認しました。
彼は、9月9日、2人の女性が彼の車に自転車をぶつけたので、ナイフで襲ったと、警察に話しています。彼はまた女性の1人に性的暴行をしたことを認めました。

攻撃後、ツーリストのグループがクリハラさんの遺体と、負傷したテラマツさんを見つけ、地元の憲兵隊と医療チームに連絡しました。

・・・トルコは事実上、死刑が廃止されているので、終身刑が最高刑です。


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放射性廃棄物を地中に埋めた鉛工場に巨額の罰金

2013年12月10日 | 国内
12月9日 エーゲ海岸イズミル県の鉛工場が、高レベルの放射性廃棄物を地中に埋めたとして570万リラ(290万ドル)の罰金を科せられました。
「アラン・アヴジュ鋳造」鉛工場に科せられた罰金は、トルコでこれまで科せられた環境上の罰金としては最高額だと、メフメット・エミン・ビルプナル環境年計画官が、10月28日、アンドル・ニュースに語りました。

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アスラン・アヴジュ鉛工場は放射性廃棄物を埋めたため、290万ドルの罰金を科せられました。


放射性廃棄物が地中に埋められ、10000トンの土で蔽われたという報告が表面化し、この場所は人々の注目を集めています。
トルコ原子力委員会はその後の報告書で、この地域の放射線は正常レベルだと保証しましたが、廃棄物の適正な封鎖が求められ、この疑惑は一般にも論争を呼んでいます。

最近のレポートでは、廃棄物を蔽った土の色が黒くなってきたそうで、放射性廃棄物が雨や風で拡散しつづけているのではないかと懸念する声もあります。


   エジプトのトルコ人ジャーナリストが解放された

8月17日、カイロのエル・ファト・モスクの抵抗運動を取材中に逮捕されたトルコ人ジャーナリスト、メティン・トゥルハンさんが、ほぼ4ヶ月ぶりに、エジプトの刑務所から解放されました。
トルコのアフメット・ダウトオール外相は12月5日、ツイッターで解放を発表し、いまカイロのトルコ大使館に身柄を引き渡されたと言いました。

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カイロのトルコ大使館に着いたトゥラン記者


8月17日、エル・ファト・モスクで、約400人が逮捕されました。トゥラン記者は国営放送TRTのために取材していました。
トゥラン記者の逮捕からすぐの8月20日、軍隊がトルコのイフラス・ニュースのカイロ支局を襲撃し、支局長を拘束し、放送用の機材を押収しました。


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