嶋津隆文オフィシャルブログ

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余りに世の中を窮屈にするのはいかがなものか

2013年11月20日 | Weblog

写真:裕次郎(左) ・水原弘(右)

厚生労働省は、セクシュアル・ハラスメントの対策を強化すると昨日の新聞にありました。同性間の嫌がらせや、企業が結婚や出産を理由に一般職から総合職への職種転換を拒むことを禁止。年内に指針を見直したいと報道されています。

厚労省は、例えば、男性上司が部下に「男ならしっかりしろ」「男のくせに」などと「性別役割分担意識」に基づいた発言をしたり、女性上司が女性の部下に「結婚はまだなの?」「子供は?」と尋ねたりすることもセクハラと明示するといいます。

率直に言って戸惑いを感じます。そんな窮屈な世の中にしてどうするのかと。例えば「男なら」「男のくせに」というフレーズでみてみましょう。思い浮かぶ歌謡曲は山ほどあります。
『男なら』の一節「男なら男なら未練残すな♪」(水原弘)
『男のくせに泣いてくれた』(森田童子)
『明日は明日の風が吹く』の一節「どうせ男と生まれたからは♪」(石原裕次郎)
『いっぽんどっこの唄』の一節「男ならひとのやれないことをやれ♪」(水前寺清子)

こうした歌詞もセクハラになるのでしょうか。そうであれば伝統も庶民文化も消えてしまいます。言葉狩りを誘うような、杓子定規の行政指針にはやはり興ざめするというものです。


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