嶋津隆文オフィシャルブログ

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「地方議員の報酬は高いほどいいのではないか」

2011年10月07日 | Weblog


写真:「厚木市議会/定員28名」

写真:「国立市議会/定員22名」

地方議会が全国の各地で混乱していると言われています。そんなこともあって大学の私のゼミでは、「地方議会の実態と改革の課題」といったテーマに取り組むこととし、現在地元の厚木市でアンケート調査などを行っています。

その作業過程で、国立市の畏友からこんな言葉を耳にしました。久しく市民活動を続けている50代の人物です。

「閉口するのは議員の質の悪さです。なぜか。それは地方議員という職業に魅力がないからでしょう。企業の論理で考えるとよく分かります。優秀な人は給料の安い所など目指しません。1000万円でも2000万円でもよいではないですか、優れた人が集まるならば」。

なるほど。たしかに昨今は、議員報酬を半減する、あるいは無償にするという主張が「正論」であるかのような風潮が蔓延しています。それに逆らう発想ですが、それなりに合理的であり、おおいに新鮮に感じられたものでした。

極端な「公僕」観にたった議員たたきは、チエを出して地域の豊かさを創出するといった大事な地方自治の原点を忘れがちです。もう少し言えば、そこには市民の嫉妬意識だけが見え隠れするとも見受けられます。「角を矯めて牛を殺す」との諺がふと頭に浮かぶというものです。

「もう一つの議員の質を高める方法は市町村合併です。エリアが大きくなれば、人も多くなり、優秀な人が集まりやすくなります」。

こう付け加えた友人の目はかなり厳しいものがありました。うむ、ゼミテーマとした議会改革はちょっとした真剣勝負になりそうだな、と感じ入ったものでした。


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